ワークエンゲージメントの高め方とは、人の心を動かせる組織作り

投稿日

ワークエンゲージメントの高め方とは、人の心を動かせる組織作り

 

個人の仕事に対するモチベーション(ワークエンゲージメント)の高まりが、経営効率を高め、ハイパフォーマンスを維持します。今回は、仕組みの形骸化についておはなしします。

【目次】

    1.「全社員対象」で同じことを学ぶ大切さ

    十数年間、増収増益を継続している組織があります。この継続には、長い期間を要しました。その間、山あり谷ありでした。

     

    その組織の成長を促す要因のひとつ、人財育成は「全社員対象」で同じことを学ぶということがありました。もちろん、原価管理というテーマでも、管理職レベル、リーダーレベル、現場オペレーターレベルに分けて育成プログラムを分けて行いますが、コアとなる知識が各階層で活かせるため、高いパフォーマンスをたたき出し続けています。

     

    その組織で展開していることは、制度の形骸化を無くすことでした。個人の仕事に対するモチベーション(ワークエンゲージメント)の高まりが、経営効率を高め、ハイパフォーマンスを維持します。全社員を対象とした教育プログラムをきめ細かく編成する前に、教育訓練プログラムの弱点に気付く事が大切です。

     

    2. 物質タスク型経営から人間重視型経営へ

    組織は様々な形態を持ち、中には人と人の繋がりを削ぎ落とす組織が存在します。そのような組織は、自らが失ってはならないものを削ぎ取り、活力が失われると、さらに削ぎ取りが進む特徴を持っています。

     

    一方で、人を大切にするための制度を構築し、その制度があれば「活気ある人が働く」と考える組織もあります。しかし、人の心は多様であり、モチベーションの出し方も異なります。人には、約150個もの動機要因があり、効果的な制度を構築することが重要なのに構築する制度は「型にはまった」仕組みを構築してしまう。これが「物質タスク型」経営に偏った組織が陥る見えない罠です。この罠に陥らないためには、「人間重視型経営」とのバランスが、重要です。

     

    また、効率的な制度は導入から効果を得るまでに数年を要することが多く、組織の成功を左右する要素は経営者のレジリエンスにあると言えます。経営者の持つレジリエンスは、成果が目に見えてくるまで、待ち続けることです。

     

    経営者には、衝動抑制力や感情調整力が養われていないと、組織の中では、最も簡単な「期日と目標値」だけを決め、無理矢理に成果を組み上げるパフォーマンスに走り出します。まさに不正に走る組織の典型です。組織が持つべきものは、効率性だけでなく、人々の心を動かし、ワークエンゲージメントを高め、与えられた業務に責任を持ってPDCAを回せるようにする支援です。

     

    一方で、制度の効果をモニタリングやメジャーリングする際に、流行りの面接や面談手法を使い、都合の良い情報だけを集めるのは壊滅的です。

     

    ワークエンゲージメントの高め方とは、人の心を動かせる組織作り

    3. 組織が本質的な課題に取り組むには

    心理的安全性が無い状態では、正しい情報を得ることができないため、組織は本質的な課題に取り組むことができません。したがって、組織は効果的な制度を構築するだけでなく、運用においても心理的安全性を確保することが不可欠です。

     

    組織が持つべきものは、効率性だけでなく、人々の心を動かし、活気を生み出す力です。そのためには、組織がメンバーひとり一人を理解し、彼らのニーズや動機を考慮した制度や環境を整備することが不可欠です。効果的な制度を構築するためには、まず組織の文化を見直し、人々が自己表現しやすい環境を整えることが大切です。また、組織全体でコミュニケーションを促進し、情報の共有を円滑にする仕組みでなく、雰囲気を作ることも大切です。

     

    さらに、メンバーが成長しやすい環境を整えるために、継続的な教育・研修プログラムを提供することも重要でしょう。メンバーが安心して意見を述べられる環境を整えることで、正確な情報を得ることができ、組織全体の課題に対処するための具体的な施策を打つことができます。これには、問題を察知する能力を育むように進めると良いでしょう。

     

    心理的安全性を確保するためには、上下関係や部門間の壁を取り払い、オープンなコミュニケーションを促進することが必要です。さら...

    ワークエンゲージメントの高め方とは、人の心を動かせる組織作り

     

    個人の仕事に対するモチベーション(ワークエンゲージメント)の高まりが、経営効率を高め、ハイパフォーマンスを維持します。今回は、仕組みの形骸化についておはなしします。

    【目次】

      1.「全社員対象」で同じことを学ぶ大切さ

      十数年間、増収増益を継続している組織があります。この継続には、長い期間を要しました。その間、山あり谷ありでした。

       

      その組織の成長を促す要因のひとつ、人財育成は「全社員対象」で同じことを学ぶということがありました。もちろん、原価管理というテーマでも、管理職レベル、リーダーレベル、現場オペレーターレベルに分けて育成プログラムを分けて行いますが、コアとなる知識が各階層で活かせるため、高いパフォーマンスをたたき出し続けています。

       

      その組織で展開していることは、制度の形骸化を無くすことでした。個人の仕事に対するモチベーション(ワークエンゲージメント)の高まりが、経営効率を高め、ハイパフォーマンスを維持します。全社員を対象とした教育プログラムをきめ細かく編成する前に、教育訓練プログラムの弱点に気付く事が大切です。

       

      2. 物質タスク型経営から人間重視型経営へ

      組織は様々な形態を持ち、中には人と人の繋がりを削ぎ落とす組織が存在します。そのような組織は、自らが失ってはならないものを削ぎ取り、活力が失われると、さらに削ぎ取りが進む特徴を持っています。

       

      一方で、人を大切にするための制度を構築し、その制度があれば「活気ある人が働く」と考える組織もあります。しかし、人の心は多様であり、モチベーションの出し方も異なります。人には、約150個もの動機要因があり、効果的な制度を構築することが重要なのに構築する制度は「型にはまった」仕組みを構築してしまう。これが「物質タスク型」経営に偏った組織が陥る見えない罠です。この罠に陥らないためには、「人間重視型経営」とのバランスが、重要です。

       

      また、効率的な制度は導入から効果を得るまでに数年を要することが多く、組織の成功を左右する要素は経営者のレジリエンスにあると言えます。経営者の持つレジリエンスは、成果が目に見えてくるまで、待ち続けることです。

       

      経営者には、衝動抑制力や感情調整力が養われていないと、組織の中では、最も簡単な「期日と目標値」だけを決め、無理矢理に成果を組み上げるパフォーマンスに走り出します。まさに不正に走る組織の典型です。組織が持つべきものは、効率性だけでなく、人々の心を動かし、ワークエンゲージメントを高め、与えられた業務に責任を持ってPDCAを回せるようにする支援です。

       

      一方で、制度の効果をモニタリングやメジャーリングする際に、流行りの面接や面談手法を使い、都合の良い情報だけを集めるのは壊滅的です。

       

      ワークエンゲージメントの高め方とは、人の心を動かせる組織作り

      3. 組織が本質的な課題に取り組むには

      心理的安全性が無い状態では、正しい情報を得ることができないため、組織は本質的な課題に取り組むことができません。したがって、組織は効果的な制度を構築するだけでなく、運用においても心理的安全性を確保することが不可欠です。

       

      組織が持つべきものは、効率性だけでなく、人々の心を動かし、活気を生み出す力です。そのためには、組織がメンバーひとり一人を理解し、彼らのニーズや動機を考慮した制度や環境を整備することが不可欠です。効果的な制度を構築するためには、まず組織の文化を見直し、人々が自己表現しやすい環境を整えることが大切です。また、組織全体でコミュニケーションを促進し、情報の共有を円滑にする仕組みでなく、雰囲気を作ることも大切です。

       

      さらに、メンバーが成長しやすい環境を整えるために、継続的な教育・研修プログラムを提供することも重要でしょう。メンバーが安心して意見を述べられる環境を整えることで、正確な情報を得ることができ、組織全体の課題に対処するための具体的な施策を打つことができます。これには、問題を察知する能力を育むように進めると良いでしょう。

       

      心理的安全性を確保するためには、上下関係や部門間の壁を取り払い、オープンなコミュニケーションを促進することが必要です。さらに、メンバーが失敗を恐れず、新しいアイデアや提案を積極的に行えるような環境を整えることも重要です。

       

      これにより、組織全体が持つ創造性や革新力を高めることができます。組織が持つべき力は、人々の心を動かし、活気を生み出す力が不可欠です。そのためには、効果的な制度や環境を整備するだけでなく、経営者のレジリエンスや心理的安全性の確保が重要です。ワークエンゲージメントの高まりが、経営効率を高め、ハイパフォーマンスを維持します。形骸化した仕組みに気付いて是正しましょう。

       

       

      ◆【特集】 連載記事紹介:連載記事のタイトルをまとめて紹介、各タイトルから詳細解説に直リンク!!
       【ものづくり セミナーサーチ】 セミナー紹介:国内最大級のセミナー掲載数 〈ものづくりセミナーサーチ〉 はこちら!

       

         続きを読むには・・・


      この記事の著者

      坂田 和則

      現場を見る目が違うからリピート率90%超え。 等身大の言葉で語るから現場ウケしてます。 問題/課題解決モチベーションに火を付けるのなら!

      現場を見る目が違うからリピート率90%超え。 等身大の言葉で語るから現場ウケしてます。 問題/課題解決モチベーションに火を付けるのなら!


      「組織戦略」の他のキーワード解説記事

      もっと見る
      会社を仕組みで動かす本質とは

       雑用に追われる社長を解放する唯一の手段は、強力な助っ人を雇うことではなく仕組みを作ることです。基礎体力を付けることです。基礎体力とは、「人材」「組織の役...

       雑用に追われる社長を解放する唯一の手段は、強力な助っ人を雇うことではなく仕組みを作ることです。基礎体力を付けることです。基礎体力とは、「人材」「組織の役...


      少数精鋭化の方法 儲かるメーカー改善の急所101項(その49)

      4、作業改善の基本 ◆ 少数精鋭化の方法  「少数精鋭化」という言葉は現場でよく聞かれる言葉の一つであると思います。とても重要なことであり、会社に...

      4、作業改善の基本 ◆ 少数精鋭化の方法  「少数精鋭化」という言葉は現場でよく聞かれる言葉の一つであると思います。とても重要なことであり、会社に...


      中小製造業の組織設計の考え方(その2)

       前回のその1に続いて解説します。   4.組織形態の種類と特徴    中小企業、特に製造業では形としてライン組織という権力集...

       前回のその1に続いて解説します。   4.組織形態の種類と特徴    中小企業、特に製造業では形としてライン組織という権力集...


      「組織戦略」の活用事例

      もっと見る
      【SDGs取り組み事例】広がるSDGs普及・啓発活動「みなが行動する世の中に」 シャボン玉石けん株式会社

      先代から続く信念「人にも環境にもやさしい石けん」を胸に シャボン玉石けん株式会社(福岡県北九州市)  【目次】 国内製造業のSD...

      先代から続く信念「人にも環境にもやさしい石けん」を胸に シャボン玉石けん株式会社(福岡県北九州市)  【目次】 国内製造業のSD...


      ‐経営計画立案の手順 製品・技術開発力強化策の事例(その37)

      この項、経営計画立案の手順、第1回からの続きです。    (8)部門が複数存在する場合    企業内に部門が複数あるときには、次のような手順を踏み...

      この項、経営計画立案の手順、第1回からの続きです。    (8)部門が複数存在する場合    企業内に部門が複数あるときには、次のような手順を踏み...


      【SDGs取り組み事例】株式会社日阪製作所が掲げる「CSRの樹」 

      持続可能な社会の実現に貢献できる体制の構築目指す 株式会社日阪製作所(大阪府大阪市)  目次 どんな業務もCSR活動の一つ CSRの樹「より高...

      持続可能な社会の実現に貢献できる体制の構築目指す 株式会社日阪製作所(大阪府大阪市)  目次 どんな業務もCSR活動の一つ CSRの樹「より高...