晶帯軸-2:金属材料基礎講座(その190) わかりやすく解説

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    ◆ 晶帯軸-2

    ステレオ投影に重要なミラー指数をプロットすることでお互いの角度関係が明確になります。そして、ミラー指数とともに、晶帯軸も同時に描くことでこれらの理解が深まります。基本的な{100}{110}{111}のミラー指数とこれらを結ぶ晶帯軸を図1に示します。

     

    図1.ミラー指数と晶帯軸

     

    そして図2に具体的なミラー指数や晶帯軸をプロットした図を示します。作図の都合上緯線と経線は省略します。複雑な図ですがミラー指数の各xyzの0と1やプラスマイナスの符号に注意します。

     

    図2.ミラー指数と晶帯軸

     

    どのミラー指数の面も複数の晶帯軸に属しています。例えば(100)面の場合、<001>晶帯軸とともに、そこから45°傾いた<011>晶帯軸に属しています。また(111)面は(100)面から[0-11]晶帯軸に沿って回転させた面ですが、同時に(110)面を[-110]晶帯軸に沿って回転させた面でもあります。

     

    晶帯軸はどの位置でも原点を通る軸のため、ステレオ投影の直径、または縦方向の経線のような形で描かれます。これらが(100)など基準となる面に対してある角度に沿って描かれます。そして図1、2ともに(100)面を中心に描きましたが、もし(110)面を中心にしたい場合は[001]晶帯軸に沿って全てのプロット点をW側に45°移動することで(110)のステレオ投影ができます。ただし、N極の(001)、S極の(00-1)は変わりません。

     

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