顧客が期待する製品の情報は、図面にアウトプットされるが、顧客の期待・要望を100%表すことができません。また、工場における上流工程と下流工程の間で受け渡す情報にも欠落が生じます。情報の欠落を防ぐためには、各工程で情報軽視・欠落を防ぐ対策が必要になります。
そのため、設計の基本となっている顧客情報や、自らが実施した設計に関する情報を正しく伝え、共有する必要があります。
情報の送り手である設計者と、受け手である後工程の人が議論し、問題を発見し未然防止を図っていく、そのためには設計者は徹底的に自分の考えを後工程の人たちに伝え
なければならないのです。
逆に、評価部門は、評価結果の問題を伝えること、製造部門は、作りにくい工法、作業しにくい問題を伝えることが隠れた問題を見つけ出す最も効果的な場となるのです。
このようにお互いが対等の立場で議論する場がFMEAレビュー(DRBFM)なのです。そうはいっても、明日からすぐにそのようなことが実現できないので、時間を掛けて
そのような土壌を作っていくこと。とかく製造部門は作りづらくても、図面通り忠実に作ろうとする、それが自分の仕事と考えているケースが多いものです。
製造のことを一番知っていて、どんな問題が起こ...
【参考文献】吉村達彦 想定外を想定する未然防止手法GD3 日科技連出版社 2011年