バリューを生む物流へ 物流を是正する必要性(その3)

 
  
 
 物流是正のポイントは、第一に無償サービスからの脱却です。第二は言われるままに動くという受身仕事からの脱却です。まずこの二つを完璧にこなすように努力していきましょう。第一の無償サービスからの脱却は今すぐにアクションを取り、一年以内に解消するように計画を立てましょう。
 
 第二の受身仕事からの脱却は簡単ではないかもしれません。これは意識の問題でもあり、相手方の仕事についても知っていなければ対処できないからです。しかし一歩を踏み出さなければ何も始まりません。別部署からイレギュラーな仕事を頼まれた時に、なぜそのイレギュラーが発生したのかを確認することから始めましょう。
 
 この質問を受ければその部署の考え方も変わってきます。そうそう安易に物流に仕事を頼めないな、という雰囲気が出てくるはずです。そうなったらしめたもの。もしかしたらその部署が自分たちの仕事の仕方を自ら改善していくかもしれません。
 
 これは企業間でも同様です。たとえ現場間でのやり取りであるとしても、その依頼に対して「いくらかかるか」を都度説明していきましょう。つまり、将来に向けての仕事に対しては、着実に理由のヒアリングと必要コストの提示を実施していくことです。この対応が相手先に改善を促すことにつながると思われるのです。
 
 そしてもっと物流が変わらなければならないのは、物流業務を通して会社を改善していくことです。メーカーであれば物流作業を通して生産管理を行うこと、物流会社であれば荷主の在庫をコントロールして荷主利益向上に寄与することが一つの例です。
 
 物流は今まで「作業」と...
とらえられてきました。しかし、今後は間接的であってもバリューを生む物流に生まれ変わる必要があります。これによって物流に対する周りの見方もガラッと変わることでしょう。物流を変え、周りの認識を変えさせ、そして物流の地位向上を図ることが必要です。それができるのは今物流に携わっている私たち自身なのです。ぜひ今日から物流を変えていくことに取り組んで行きましょう!
 

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