コンプライアンス意識を持とう:ルールの確立と徹底した教育

投稿日

SCM

 

◆ 社員教育を実施する

 ルールはそれがあってはじめて、遵守するという行動につながります。

 皆さんの会社では社内ルールはきちんと定められているでしょうか。ルールが無いと「何が正しいのか」が分かりにくいということになりかねません。

 社内ルールを守ることを「コンプライアンス」だとするならば「社内ルール」自体が確立されているか確認しておきましょう。

 物流倉庫の中で時々、監督者が作業者に注意している場面に遭遇します。この時のポイントは作業者が「社内ルール」に反した行動をとったかどうかがポイントになります。もちろん会社の備品を持ち帰るとか、それを乱暴に扱うなどといった倫理的な問題は社内ルール以前のです話ですから、その有無にかかわらず注意は必要です。

 例えば「パレットの上に乗ってはいけない」ということは、会社によって違ってくる考え方かもしれません。「連結台車の連結棒をまたいではならない」ということも同様です。

 二つとも安全を考慮したルールですが、パレットの上に乗った時に何かしらの事故につながった、連結棒をまたいだ時に躓(つまず)いて怪我をしたなどの経験があると、このような「ルール」が作られます。

 「フォークリフトを離れる際にはキーを抜く」というルールも同様ではないでしょうか。会社として何かしらの問題があった時にルール化されることが多いと思われます。

 

 社員のコンプライアンス意識を高めるためにも、ルールを作ったら間髪を置かずそのルールの教育を行うべきでしょう。またこの教育は繰り返し行うことが効果的です。そして教育記録を残しておきます。出席者を記載し、各自にサインしてもらいます。これを行うことで社員のコンプライアンスに対する意識が高まるのです。

 法令につきましては特に入念な教育が必要です。ほとんどの人が知らないと...

SCM

 

◆ 社員教育を実施する

 ルールはそれがあってはじめて、遵守するという行動につながります。

 皆さんの会社では社内ルールはきちんと定められているでしょうか。ルールが無いと「何が正しいのか」が分かりにくいということになりかねません。

 社内ルールを守ることを「コンプライアンス」だとするならば「社内ルール」自体が確立されているか確認しておきましょう。

 物流倉庫の中で時々、監督者が作業者に注意している場面に遭遇します。この時のポイントは作業者が「社内ルール」に反した行動をとったかどうかがポイントになります。もちろん会社の備品を持ち帰るとか、それを乱暴に扱うなどといった倫理的な問題は社内ルール以前のです話ですから、その有無にかかわらず注意は必要です。

 例えば「パレットの上に乗ってはいけない」ということは、会社によって違ってくる考え方かもしれません。「連結台車の連結棒をまたいではならない」ということも同様です。

 二つとも安全を考慮したルールですが、パレットの上に乗った時に何かしらの事故につながった、連結棒をまたいだ時に躓(つまず)いて怪我をしたなどの経験があると、このような「ルール」が作られます。

 「フォークリフトを離れる際にはキーを抜く」というルールも同様ではないでしょうか。会社として何かしらの問題があった時にルール化されることが多いと思われます。

 

 社員のコンプライアンス意識を高めるためにも、ルールを作ったら間髪を置かずそのルールの教育を行うべきでしょう。またこの教育は繰り返し行うことが効果的です。そして教育記録を残しておきます。出席者を記載し、各自にサインしてもらいます。これを行うことで社員のコンプライアンスに対する意識が高まるのです。

 法令につきましては特に入念な教育が必要です。ほとんどの人が知らないという前提でじっくり教え込むことが必要だと思います。法令は教育の後に簡単な理解度確認テストをやると、さらに効果が高まることが想定されます。これも繰り返し繰り返し行っていくことがポイントです。

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・

 コンプライアンスは会社の存続にかかわる重要事項といっても過言ではありません。その重要性を全従業員にまで伝わるよう心掛けていきましょう。

   続きを読むには・・・


この記事の著者

仙石 惠一

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人材育成ならばお任せ下さい!

物流改革請負人の仙石惠一です。日本屈指の自動車サプライチェーン構築に長年に亘って携わって参りました。サプライチェーン効率化、物流管理技術導入、生産・物流人...


「サプライチェーンマネジメント」の他のキーワード解説記事

もっと見る
サプライチェーンの構築 -プロジェクトマネジメントの観点から-

 サプライチェーンマネジメント(SCM)の構築・再構築は、経営資源を目的に沿って稼動させる複雑なプロジェクトマネジメントを必要とします。具体的には、情報シ...

 サプライチェーンマネジメント(SCM)の構築・再構築は、経営資源を目的に沿って稼動させる複雑なプロジェクトマネジメントを必要とします。具体的には、情報シ...


ギリギリまで作らない、運ばない、仕入れない (その6)

1.JIT( Just In Time )と何が違うのか    前回のその5に続いて解説します。「ギリギリまでつくらない、運ばない、仕入れな...

1.JIT( Just In Time )と何が違うのか    前回のその5に続いて解説します。「ギリギリまでつくらない、運ばない、仕入れな...


調達物流 儲ける輸送改善 (その4)

  【儲ける輸送改善とは 連載目次】 1.輸送改善はなぜ『おいしい』のか 2.輸送改善のための工場環境整備とは ...

  【儲ける輸送改善とは 連載目次】 1.輸送改善はなぜ『おいしい』のか 2.輸送改善のための工場環境整備とは ...


「サプライチェーンマネジメント」の活用事例

もっと見る
物流関連の契約 今後の物流に向けて荷主が取り組むべきこと(その2)

◆ フェアな物流契約の締結  燃料サーチャージ制度というものがあります。この制度は燃料が契約時点から変動すれば、一定の算式で算出した料金をベース価格...

◆ フェアな物流契約の締結  燃料サーチャージ制度というものがあります。この制度は燃料が契約時点から変動すれば、一定の算式で算出した料金をベース価格...


物流業界と5S活動

  1. 5S:倉庫の状況が瞬時に判断される  物流業界で今一つ浸透しきれていないのが5S活動です。製造業では5Sがすべての基本となっている感があ...

  1. 5S:倉庫の状況が瞬時に判断される  物流業界で今一つ浸透しきれていないのが5S活動です。製造業では5Sがすべての基本となっている感があ...


輸出物流コストを低減するには(その2)

 前回のその1に続いて解説します。   1.輸出物流作業の設計  輸出物流のコストを安く抑えるためには、内陸部に物流拠点を設け、そこで輸出向け梱...

 前回のその1に続いて解説します。   1.輸出物流作業の設計  輸出物流のコストを安く抑えるためには、内陸部に物流拠点を設け、そこで輸出向け梱...