◆ 物流事業者の努力とは
「物流はいつも底辺でなかなか評価されない」と嘆いている人が数多くいます。最近ではテレビ番組でもドライバー不足に絡め、物流の重要性をPRしていますが、この「PR」という部分で、私たちは努力不足だということを認識する必要があると思います。そして物流の重要性をPRする前に、物流の価値を上げていく努力が必要なのです。この価値は顧客からいただく対価にもつながります。
何事でもいえることですが「結果には必ずそこに至る原因」が存在します。私たちが携わる物流にもこの法則が当てはまります。よりバリュー(価値)の高い物流を提供すれば、それに見合った対価をいただくことができます。一方で顧客から価値を感じていただけなければ、対価は低いものにならざるを得ません。これは経済の上では至極当たり前のことです。鉛筆と万年筆では当然バリューが異なります。その結果として売価に差がつくのです。
物流事業者は「なかなか価格が上がらない」という言葉を口にします。でも「なかなか上がらない」のではなく「価格を上げられる仕事ができていない」と解釈すべきではないでしょうか。
少々厳しい言い方かもしれませんが、6万2000社がひしめく運送業では同じサービスを提供している以上、顧客は「より安い業者を選ぶ」ことになります。もしかしたら、この会社数が価格面での過当競争を招いているのかもしれません。
しかしこの事実は物流業に限ったことではありません。コンビニエンスストアでも歯科医師でも同様です。いかに他社に比べて差をつけるかがポイントになることは言うまでもありません。価格に限らず、私たちの提供する仕事が社会に認められるようになるため、いろいろな努力が必要であることは間違いないことなのです。
ではどのような取り組みが必要になってくるのでしょうか?私たちが取り組むべき努力の方向性について、少し考えていきたいと思います。
最初に考えるべきことはドライバーの品質ではないでしょうか。...
次回に続きます。