物流のプロを育成:物流業務での若手育成(その1)

 

◆コミュニケーション力

皆さんの会社で、35歳未満の若手の物流担当の方はいらっしゃいますでしょうか?このクラスは今後の物流幹部候補ですからしっかりと教育しておく必要がありそうです。さて今の中堅社員、この定義を40歳代としたときに、皆さんの会社ではきちんと育ってきていますでしょうか。実は多くの会社で十分教育を施されていないという回答が来ます。何故なら「教えられる人がいない」からだとか。

 

物流はコストであるからそこにさらなる費用はかけられない、といった間違った認識をしている会社が多いようです。たしかに物流はコストの側面もありますが、サプライチェーンの視点で考えると重要なポジションを占めています。

 

サプライチェーン視点の重要機能を生かし切れていないのです。何故なら物流をうまくマネジメントできる人材がいないからです。そこで将来的なことを考え、今のうちに物流のプロを育成しなければなりません。まずこの認識を持ちましょう。そうでなければ物流の効率化やサプライチェーンの高度化は進まないと考えるべきでしょう。

 

課題はどのような形で育成していくか、です。育成するテーマに入る前に各スタッフのコミュニケーションを上げることから着手しましょう。職場は人の集まりですからチームとして力を発揮することが重要です。そこで各人がコミュニケーションできるようにしていくことが求められます。

 

よく実施される教育パターンとして「集合教育」が挙げられます。物流スタッフに職場を離れてもらい、教育施設等に集まってもらいます。そこで数名のグループを組み、グループで課題解決を行っていきます。課題は一つには身近なテーマとして、例えば新たな物流センターをつくるときに必要なことの検討とか、現在の物流品質を向...

上させるための対応策などを設定します。時間を定めて、その時間内で解決できるように実行させます。コミュニケーションの力量とタイムマネジメントの力量が問われることになります。

 

次回に続きます。

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