行動科学、ポジティブな感情を表現して心の掃除をする


【目次】

    1. 悲劇の主人公から抜け出す

    自分にほとんど非がないにもかかわらず、理不尽な出来事が起きる時におちいる状態があります。それが「悲劇の主人公」です。例えば、ある日突然好きな仕事を外されたり、いわれなきことで悪い噂が立ったり、減給・降格処分になったり、友達から急に冷たくされたりすることなどです。このような出来事が起きると、大半の聞いてる人は同情してくれます。しかし、ここには大きな落とし穴があります。

     

    一度、この状態になると、自分で解決しようという気力が次第に減っていきます。そのため、ただ単に「自分は可哀そうな人」つまり自分は「悲劇の主人公」として周囲に話すようになります。周りの人は同情はしてくれますが、それだけです。中には解決策を提案してくれる人もいるかもしれません。しかし、本当に解決できるのは本人だけなのです。もちろん解決には大変な努力、時間、仲間、お金などが必要なこともあります。

     

    この「悲劇の主人公」は自立した人間として愛と感謝を届けるという生き方とは違い、単に周囲の注目を集めるだけの状態です。そこには人としての愛も尊敬も生産性もありません。本当にこの状況を抜け出すためには、自分自身が本気で「悲劇の主人公」をやめるしかありません。「やめる」と決めれば必ず解決できます。私も解決できました。「やめる」ことは同時に自...

    分の目標を明確にして、嫌な出来事も他人のせいにしないで自己責任で生きることでもあります。

     

    2. 心にたまったネガティブな感情を流すには

    掃除は日常的に身の回りで行われています。部屋の掃除、道路の掃除、機械の掃除、道具の掃除など様々なものを私たちは掃除しています。では、私たち自身の掃除はいかがでしょうか。これは風呂などで身体をキレイにすることとは別のことです。私たちの心も日々のストレスなどで汚れていきます。心の掃除の方法として「心のリフレッシュ」「リラックス」「癒し」などがあります。これらは身近な方法例です。これらによって心が軽くなったり、気持ちが晴れたりします。

     

    では心の掃除の本質とは何でしょうか。人の心の中には愛や感謝のようなポジティブな感情と、怒りや憎しみや嫉妬のようなネガティブな感情があります。心にたまったネガティブな感情を流すことが心の掃除です。これにはリフレッシュなどで簡単に流せるちょっとしたものから、長年の嫌な経験によって、まるで配管にこびりつく赤サビのような状態のものまで様々にあります。赤サビになるまで溜め込めたネガティブを掃除するためには、カウンセラーなどの専門家の協力が必要になるでしょう。

     

    そしてネガティブな感情を流すためには、自分自身で感謝や笑顔などのポジティブな感情を表現することが最も大事です。これらは1日で終わるのではなく、日々毎日多くのありがとうや笑顔を感じ、表現することです。そうすれば少しずつ心の赤サビを落として、心の掃除が行えます。

     

    3. 小さな目標でも言葉通りの結果を得て、達成感を

    言葉で表現することの一つに「宣誓」があります。スポーツの選手宣誓などです。ここまで大がかりではなくても、自分の目標を言葉で発することもあります。そして、これらはいずれも自分に対しての決意表明となります。そして、その通りに成果や結果をだすのです。もちろん、全力を尽くしたけれども達成できないことはたくさんあります。しかし、結果が出なかった時に、そもそも結果が出るように行動していなかった場合は問題があります。これは自分自身に対してウソをついたことになります。成果や結果は内容上、誰か、他者に対することもありますが、一度やると決めたことは自分との約束です。誰かとの約束ではありません。ウソを続けると、自分自身に対して不誠実になっていきます。

     

    自分自身に対して不誠実とはどのようなことでしょうか。まず、自分の言葉に対して信用や信頼がなくなります。いくら言葉はキレイでも行動がともなわないのです。いわゆる「口だけ」な状態です。そして、周りの人もそのことを少しずつ知るようになります。その結果、自分に不誠実な人は、周りの人から見た時に同じく不誠実な人として映ります。反対に自分の言葉に誠実な人は周りからも誠実な人として映ります。そして、そのような人間関係も作ることができます。

     

    言葉に誠実になるためには、簡単なこと・確実にできることを言葉にすることからはじめることです。どんなに小さな目標でも言葉通りの結果が得られると達成感があります。それを繰り返すことで、自然と自分の言葉に誠実になっていきます。

     

     

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