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今回は、「5S活動は楽しむ活動!」についてです。
1. 5S活動、意味も、良さも理解していないのに、凄いという話にはなりません。
タイトルを見て「そんなわけがない!」と思われた方もいらっしゃるのでは? 私が伝えている5S活動とは、楽しくなければ5S活動とは言えません。 しかし、会社が行っている社内活動の多くは、上からの「命令」で行われています。 残念ながら5S活動もその一つ。コンサルタントの指導も、通常は改善箇所など上からの目線で命令し行わせることが多いようです。また、一般社員や現場の方とは話さず、幹部・管理者に改善箇所を命令し実践させているコンサルタント会社もあるのです。 コンサルタントによって、指導方法は違います。
コンサルタントだからといって、第3者のよそ者が、皆さんの職場に土足で入り込んで来て、偉そうに勝手に命令して帰るとしたら。その職場で働いている人達にとっては、迷惑でしかないです。私が、その職場で働いている社員だったら、やっぱり嫌ですね。 しかし、社長や上司から「こう言われたからやっておいて」と言われれば、社員としては嫌でもやるしかない。 単純に仕事環境を荒らされ、余計な仕事が増えただけと考えてしまいませんか? 実際に、そんな思いをされている方も多いようです。
私が初めて訪問する会社に伺い、5Sの指導者だと知ると私に近づいてきて 「私、前の会社で5S活動やらされていました」と教えてくれる方も結構います。わざわざ教えに来てくれることは、私としては大歓迎です!...
2. 5S活動、直ぐに停滞、その理由とは
大体の人は、私の講義後に「5S活動の理由を初めて聞きました」と言ってくれます。理解しないまま、無理やり5S活動だと言われ「やらされた」ところで、上手くいくわけがありません。しかも「嫌々」では、絶対に継続する事はありません。 5S活動だけではなく、仕事でもそうです。 気が乗らない時に、無理に仕事をしてもなかなか進まないという経験は、誰にでも一度はあると思います。仕事ならまだしも、仕事以外の社内活動となると「面倒」と言う文字が先に頭に浮かぶと思います。 社内活動の大部分は、会社命令から始まる事が多いので「嫌」や「面倒」に拍車をかけてしまいます。
「5S活動は違いますよ」と声を大にして言いたい所ですが、残念ながら5S活動も命令で始まってしまう場合が多いのです。 5S活動について相談したいと、私に声をかけて頂く会社にはいつも感謝しおります。 冗談ではなく、本当に本心から「感謝」しています。 但し、相談を受けたからと言って、指導の契約を結ぶかどうかは別の話になります。
社長の話や現場(職場)を見せて頂いてから、指導可能かどうか判断します。 社長や会社が求めることと、私が出来ること出来ないことをきちんとご説明させて頂いてからのことになります。無茶な効果の要求や私との意見の相違があれば、お断りをさせて頂く場合もございます。
私も契約した以上は、会社とそこで働く皆さんを守るために覚悟を持って取組むため、何でも引き受けるわけにはいきません。 私の指導方法としては、基本的に指摘した所を無理にやらせたりはしません。 無理やりでは、5S活動が自分達の活動では無くなってしまい、つまらなくなってしまいます。
私ではなく指導先の皆さんが、つまらないと感じてしまうと、5S活動は直ぐに停滞してしまいます。 意外と繊細な活動なのかもしれません。折角、5S活動を行うのであれば、楽しまなければなりません。5S活動は、指導者のための活動ではありません。自分達にとってメリットがある活動でなければなりませんし、自分達の力で会社を変えられるチャンスなのです。私が指導でお伺いしている会社は、社長も含め社員の皆さんが、会社が変われるチャンスだと感じてもらっています。 楽しめない活動では、チャンスにはなりません。
5S活動という名の下、会社が認めたチャンスを楽しめないのでは余りにも勿体ない。つまらない、楽しめない活動には理由があります。それは「活動を理解していない」 「自分の意見が通らない」「嫌々やらされている」 など理由は様々です。 しかし、私の「前田流5S活動」を理解して頂ければ、自信を持って必ず楽しめる活動になります。「自分達の職場環境や仕事のやり方を、自分達の考えで変えられる」 これこそが、私が指導する5S活動の醍醐味なのです。
次回に続きます。
【出典】株式会社 ヒューマン・ナレッヂ HPより、筆者のご承諾により編集して掲載
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