PR活動 物流地位向上に向けて(その5)
2016-09-08
一部の物流企業がテレビコマーシャルを打っています。これはその会社だけではなく、業界全体の知名度向上に役立つ活動だと思います。テレビではできるだけ好印象を持ってもらうようなきれいな映像が流れています。これは非常にありがたいことです。一般の人たちは身近な物流、つまり宅配を中心に物流のイメージを持ちます。
つまり特定の会社だけが物流のイメージになるわけです。こういった会社がテレビコマーシャルを打つとともに、日頃の顧客対応をしっかりしておけば物流全体のイメージは向上します。テレビとまではいかずとも、何かしらのPRの機会を作っていきたいものです。たとえば街頭でイベントを打つことが考えられます。
物流に関する展示会ももっと仕掛けても良いかもしれません。ただし、このようなイベントごとにはお金がかかりますので、物流企業がそれぞれ拠出して実行していけるかどうかが一つのカギになりそうです。物流事業者でない場合は、社内で物流のPRをしていくことになります。社内における物流のポジションを上げるためには、「それなりの仕事をする」ことが必要です。
それを実施しながら、たとえば積極的にQC活動に取り組み、手を挙げて発表させてもらうとか、改善提案をどこの部署よりも多く出すとか、そのようなしかけと努力が求められます。
物流事業者にしてみれば、残念ながら良い学生が集まる状況にないのが実態です。一般企業であれば、物流部門に行きたがる社員がいない状況にあります。
そこで、ここは企業間で団結してでもイメージ向上のためのPR活動を行っていきたいものです。以前、航空機の整備士がドラマの中でよく出てきたために一気にイメージが向上しました。行政書士...
という地味な資格についても漫画化され、さらにドラマ化されたため、受験者数が大幅に伸びたということがあります。
できればこういった手法があった方が望ましいのですが、では誰がそれを仕掛けるかが問題になります。私たちが提案しない限り、このようにメディアに大きく出ることはあり得ないでしょう。大きなことを仕掛ける前に、まずは小さいことからでもよいので、意識して物流の地位向上に向けてPR活動をやっていきましょう。