内需の拡大が見込めない中、工場の稼働情報を高度に管理し、生産を効率化することは今後の生き残りに不可欠であると思っています。
夜間の自動運転時の異常をリアルタイムで知り、設備の稼働状況を把握して、効率的な生産計画を立てるなど、現場の稼働監視と稼働管理で工場マネジメントを支援するツールの導入を計画しています。しかしながら、何から始めたらいいのかわからない状態です。
当社の状況は、PCからNCへのデータ通信が、一部で始まった段階です。工場のマネジメントに対して、改善支援ツール導入手順など、お教え下さい。
本間と申します。
この質問は自社の工場の生産設備の話でしょうか?それとも貴社で作られている機械の付加機能として提供する話でしょうか?
いずれにしても機械とのインターフェースをどうするかとか、機械からどんな情報が得られるかとが固まっていないと次の検討には進みにくいのではないかと思います。
まずは機械メーカもしくは制御機器のメーカに相談してみてはいかがでしょうか。
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モノづくり工場経営を支援させて頂いています。
文面から想像すると、「IoT技術」にもご興味があるのでは?と。
「IoT技術」は世の中の必然性と考えられ、私くしのお客様でも着々と技術情報の収集や体制作り、ツール検討が進められています。
「IoT技術」に関わらず、システム(仕組み)創りは『目的設定』からが原則です。(何のために導入するのか?)
先の企業様も「ERP情報管理システム」を数十億円の投資費用で導入しましたが、有効に機能発揮出来ていません。
システムが万能と考えた経営者(決裁者)と、そのシステムを現場で稼働させる運用者との期待値が合致出来ていないからです。
何から始めるべきか?
何から始める必要があるのか?
経営目標の設定、目標実現の手段方法(売上確保、原価管理)、経営力の実態(出来ていること・出来ること、出来ていないこと・出来ないこと)、他社・他者に頼ること(技術、工数)などの「業務の棚卸」を徹底的に進めることが肝要かと考えています。手段・方法を先行せずに、目的・目標先行で進めましょう。・・・この当たり前のことが出来ないのも実態です。
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業務改善コンサルティングをしています、ハリーコンサルティング事務所の松村です。
現行の工場を自動運転するなどして効率化を図りたい、ついてはITを活用してのしくみづくりを考えているが、どうしたらいいか、というご質問と捉えてのご回答です。
精密板金加工業さんで鋼材のブランキング(抜き)工程を自働化する企業様を存じています。
CADで作成されたプログラムをブランク機械へ読み込ませ、昼夜を問わず24時間自動運転をしています。夜間、加工する上で異常があった場合、その異常通知を社員の携帯電話宛てにメールで知らせるシステムをとり、仕損品を最小限にしています。
このように設備メーカーによっては自動運転化ができますが、異常が発生した際には、ヒトの手を借りる必要がありそうです。
工場の全体を通しての自動運転化となりますと、全ての設備の工程能力、所要量計算、スケジューリング等も考えての一元管理化を考える必要があります。
この考え方としましては、
1、 基本的な考え方:自働化運転をして何をやりたいか、ゴールは何か
2、 現状と問題点:いまの問題点を洗い出す
3、 対策:上記2をふまえて、どういった対策が考えられるか
4、 人員体制:これらを実行する上で、どのような人(外部の人も含めて)で推進するか
5、 基本大日程:どのような日程で進めるか
6、 予算:費用対効果をはじきだしてみる
とやってみてはどうでしょうか。
これと同時並行で、設備をどれか一台選び、自動で運転させてみて、どのような問題が起こるかを検証するのもいいでしょう。
ご参考になりましたら幸いです。
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