小セル化生産を進めましたが、多能工化が必要になり、有期雇用の作業者を
いかに短期間で多能工化するかで悩んでいます。
作業手順や指図を3次元CAD化してデイスプレイで表示させるなど方法が
あるようですが、完結セル化も視野に入れて請負・派遣労働者を多能工化
する方法について、アドバイスをお願いします。
多能工化は時間をかけて計画的に従業員教育を行っていく必要があります。
雇用期間がある従業員に完全なセル生産の対応をさせることはかなり難しいと思われます。
作業を覚えるうえで一番難しいのは部品を覚える事だと思います。
従って部品を覚えていなくても間違えないようにすることがポイントだと思います。
① 工程作業の簡易化
治工具を工夫し誰でも簡単に作業できる工程をする。
部品置き場を工夫して使用する順番にしか部品が取れない様にする。(作業訓練時間の短縮)
② 部品のキット化
工程内に部品を置かず、1台分の部品をキット出庫(トレイなどに配置)順番に組み付けるようにする。
これらには、手順書を見やすくする工夫も必要になります。
または、完全なセル生産は実施せずに、ユニット毎のセル生産で流れ作業を実施し、簡単な工程を期間従業員に任せる。私が勤務していた自動車工場では特殊エンジンをこの方法で生産していました。しかし御社の電機部品でこの方法が可能かは製品の部品点数などにより検討する必要があると思います。
具体的な製品を見ていないので詳しいアドバイスができませんが、過去の経験から思いつくことを記述いたしました。参考になればと思います。
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