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QUESTION 質問No.263

作業の効率を良くするためには?

生産生産マネジメント |投稿日時:
42歳男性です。5年ほど大手のプリント配線基板の製造に従事しております。30代後半からの転職でありますが、休みもほぼ無し、残業を断らなかったことで管理の方に認められ、検査工程のリーダーを任せられることになりました。

以前から業界トップを目指すために日々の目標が掲げられています。その中に当然、作業効率のアップさせる。その為の具体策を挙げるように指示されています。

しかし、この作業効率のアップの改善は完全に現場の意見など無視されるようになりました。こちらの意見などお構いなしなんです。

私は製造部の検査工程いるのですが、当然スピードを挙げれば数字も上がります。しかし、そのスピードを上げるために、作業員同士の無駄話をやめるという具体策が上司により上がったのですが、その改善を行うために一つの一つの検査機の距離を離したのです。確かに作業員同士が会話できなくなるくらい離れてしまったのですが、結局は次の作業員に配線版を手渡しするための移動距離が長くなってしまうために、結局は作業効率が上がるどころか落ちてしまったのです。

具体的な数字を出して、むしろ作業効率が落ちている旨を上司や管理に何度も伝えているのですが、こちらの意見を無視し、とにかく結果よりも変化させることを重要視しています。

普通は結果が出なければ、元に戻したり何らかの対応をするのが当然と思うのですが、上司や管理を説得させるためにどうやったらいいか?常に頭を悩ませている状態です。






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ANSWER
回答No1 | 投稿日時:

はじめまして。㈱ヒューマン・ナレッヂの前田と申します。

従業員さんがいる中で作業効率を向上させるには、従業員同士のコミュニケーションが大切になりますよ。
ご質問の文章にもございましたが、単純に作業スピードだけで考えれば自動化の設備を投入し24時間稼働させるようにでもしなければなりませんよね。
但し、企業として膨大な設備資金も必要になりますが。
今の従業員の力で作業効率、作業スピードを上げるには、ご質問文章と逆行してしまいますが、人を育てる事が大切です。私の経験ですが大手企業様の場合、人材育成の研修は受けるものの、本来の教育が行き届いていないのが現状のようにお見受けいたします。
部下(現場)の意見を無視するようでは効率どころか生産性を下げるばかりになってしまいます。
作業者同士の会話でミスが多く出るようでしたら、多少は「しゃべるな」で済むかもしれませんが、移動距離まで伸ばし効率を下げては意味がありませんよね。
多分、その上司は現場を知らないのではないでしょうか?
本来の効率改善は、人をきちんと成長させることで、作業効率向上と共に職場の環境も変わります。
貴社では、5S活動は当然やられていると思います。
本来の5S活動は、片付けやモノの移動では無く人を育てます。
5S活動のはじめはトップダウンから始まりますが、5S活動の本来の成果はボトムアップにならなければなりません。当然、ボトムアップの実現には、従業員全員の「やる気」と「活気」が必要になります。
もし、5S活動を行っているのであれば、5S活動を通じて従業員の育成と作業効率を考えた活動にしてはいかがでしょうか?
従業員さんの意見はとても大切です。
特に若い方々が嫌にならぬよう、お忙しいとは思いますがタケ様からも色々と話しかけて頂きたいと思います。
部下は、上司から話しかけないと中々話づらいものですので。
特に会社のストレスは言いづらい所もあるかと思いますが、タケ様が味方になってあげて下さい。
不明なところがあれば、いつでもご相談くださいね。

ヒューマン・ナレッヂ 代表 前田康秀




ANSWER
回答No2 | 投稿日時:

ご評価ありがとうございます。
㈱ヒューマン・ナレッヂの前田と申します。

タケ様の現場(部署)などで、5S活動ばかりではなく現場での活動はありますでしょうか?
少し時間はかかるものと思われますが、現場での協力の輪を広げて行くことをお勧めいたします。
飲み会がないのは残念ですが…
飲み会ばかりがコミュニケーションを作る場ではありませんからね。
タケ様一人の意見や伝達では中々伝えきれなくても、職場がまとまっての話し合いや決定事項などを積み重ねて、まずは上司、生産本部と少しずつではありますが理解を求めて行くと良いですよ。
決して簡単ではございませんが。
そのためにも、何かの活動を利用すると部下の皆さんとも話しやすくなると思われます。
直ぐの解決とはなりませんが、慌てずに少しずつ進めてみてください。
必ず部下にも協力者はおります。
従業員が未来を諦めることの方が、余程恐ろしいことはありません。
是非、挑戦してみてください。
陰ながらではございますが、応援致します。

前田康秀




ANSWER
回答No3 | 投稿日時:

タケ様
 クリーン化が専門の清水です。
 お悩みの内容確認させていただきました。

 まず、大きな問題は、現場と上層部が遊離していることですね。
 現場のことについては、関心が薄い気がします。ところがその現場が如何に利益を出すかということが、経営に直結することですから、上手く行かないと困りますね。
 上位の人を動かすには、どなたか相談できる方はいませんか。前にリーダーをやっていた方とか、上位の方とつながりのある方がいれば相談したいですね。
 良き理解者がいればいいのですが。

 無駄話をするから作業効率が落ちるということがありますが、瞬時的に見て問題だとされてしまうと少々悲しいですね。確かに無駄話が多くて、話に花が咲いては困りますが、このような製造方式では、適度の会話はコミュニケーションが取れるので逆に効率が上がるということも言われています。
 現状で上位の方を説得するとすれば、やはり数字やデータなどで説得することが一つの方法です。

 今、先端企業では、1秒、或いは0.1秒をどう改善するかという意識で効率を高めているところが多いですね。
 それが、作業員の距離を離されてしまうとご指摘のように受け渡しのための時間がかかります。
 細かく見ていくと、Aさんが隣に配線板を手渡しする場合、「そろそろ送るよ」と話しかけると、受け取る側でも、そろそろ来るなという気持ちの準備ができる。或いは、「私も送ったからいつでもいいよ」というようなお互いの連携が図れます。
 作業をしながら前後の様子が把握できます。手空きなのか、溜まっているのかが作業しながら把握できます。またもっと後ろの工程では手空きになっているから溜まっている工程を応援しようという行動もとれます。
 ただ、ある距離があくと、その作業員の視野、視覚から外れ、前後の関係が把握しにくくなります。コミュニケーションが取れなくなります。

 単に隣同士の距離をあけると、それらのコミュニケーションが取れなくなるばかりではなく、かえって生産性が落ちることが推測されます。
 また、配線板の受け渡しの作業を細かく見ると、手を動かして送るだけではなく、体の移動も発生します。しかも往復ですから、往復時間×生産数の無駄が生じます。
 かなりの時間のロスが生じるのではないでしょうか。
 恐らく作業者も上層部の指示、命令なので、他のロスや疑問、問題点を抱えていながらも、提起、提案することはないでしょう。
 リーダーとしては、作業者の声を拾ってみるのも良いでしょう。浮き上がったロスの時間換算と生産性の関係をグラフなどにしても良いと思います。訴える力になると思います。
 現状ですと、リーダーの味方は作業員ですから、作業員の声を聞きながら、作業員を守りながら進めることが良いと思います。そうでないと上から言われたことを伝えるだけの存在になってしまうかもしれません。両者の板挟みになって孤立するかもしれません。
 正しいことや合理的なことを訴える時に作業員が助けてくれるのではないでしょうか。

 作業は細かく観察し、ロスを排除しましょう。
 手作業が多いように感じました。またライン全体でも、それに伴う運搬作業も人に頼るところが多いのではないでしょうか。
 ロスの顕在化として具体的には、いくつかの手法が考えられますが、まず①作業者工程分析、②動作分析、③動作経済の原則に照らしてみる、などで分析や不具合を見つけることが考えられます。
 このほか、投入から完成までの一連の製品の動きを見ると製品工程分析、運搬工程分析なども使えるように思います。
 このようなものを使ってみて、数字、データ、グラフなどで表現してみてはいかがでしょうか。(ロスの可視化)
 上層部の方が現場のことに理解や興味がなかったとしたら、このことで動いてくれないかもしれません。
 ただ、何とか時間が取れるたびに説明に行ったり、話し込みをすることで、段々距離が埋まるかもしれません。
 先ほど記した1秒、0.1秒を如何に縮めるか、わずかなこともかき集め、その積み上げが大切ですから、小さなことも拾い集める努力をしたいものです。塵も積もれば・・ですね。
 他社、ライバルも日夜研究、奮闘しているはずです。企業の競争力です。
 またはねのけられることは承知のうえで、少しずつの努力の積み上げ、繰り返しをして、粘り強くぶつかってみることが大切なように思います。きっと道が開けると信じて行動しましょう。

 すっきりしないと思いますが、少しでもお役に立てれば嬉しいです。