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QUESTION 質問No.292

製造工場における、効果的な朝礼の実施について

生産生産マネジメント |投稿日時:
 自動車関連部品のアルミダイキャスト金型製品の製造会社で、工場の製造部門に勤務しています。(社員数:300名)

 私の所属している掘削課では、約20名の製造ラインのオペレーター(フルタイムのアルバイト)がおり、決められた手順に沿って、加工前製品を機械(旋盤やMC)にセットし、掘削完了後、製品を取り出す、といった流れ作業をしております。(1個45秒~2分くらいの作業)

 私の所属部署では、毎朝、作業開始前に課員とオペレーターを集め、朝礼を行っています。主に課長が主導、発言していますが、これと言った新しい連絡事項や指示も乏しく、朝礼の場を有効活用できていないように感じています。(今日は、どこどこ社が見学に来ます、といった連絡事項程度で、「だからどうせよ。」といった指示もありません。)

 そこでご質問ですが、一般的な製造業の工場では、どのような朝礼を行っているのでしょうか?(どのような情報発信・取り組みを行っていて、朝礼の場を有効活用しているのでしょうか? また、マンネリ化防止しているのでしょうか?)

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ANSWER
回答No1 | 投稿日時:

朝野様:
ご質問有難うございました。熊田技術士事務所 熊田といいます。
製造現場の担当技術員や、直接員も含めた工程内品質管理チームの纏め、現場活性化(強い現場づくりと呼んでいました)の指導など、現場と密着した活動をしていました。

 ご質問ですが、現場の運営管理上、朝礼や昼礼・夕礼などは、メンバの体調管理や職場の雰囲気を知ると共に、皆が集まり情報を共有し意思合わせやモチベーションを向上させる得難い機会と考え、各組織やリーダーが工夫を凝らしていると考えます。

 事例ですが、小集団活動や改善活動で職場を元気にしようと課長と主任が考えて実施している例を紹介します。その職場では全員が何らかの役割を持っています。○○月度安全担当とかクリーン化担当、小集団テーマ推進担当、改善実施推進担当などです。朝礼の司会は持ち回りで実施しその中で各担当の状況報告や、安全であればミニKYT(危険予知トレーニング:危険の潜む絵などを見て危険を予知するなど)や事故事例の紹介、改善であれば素晴らしい改善の事例紹介(時には表彰も)などを1~2件ずつ実施していました。
 ポイントは課長と主任が必ず発言する事であったと思います。さりげなく帽子の被り方などの躾もしていたように思います。

 別な事例として、ベテランが集まっているチームでは課長が仕切っていましたがワイワイガヤガヤ、皆に意見を言わせてチーム全体の方向付けや雰囲気づくりをしている職場がありました。

 余り褒められない事例として、会議室で朝礼をしているのですが、参加者が皆、壁に張り付き発言も無く、主任が一人でしゃべって終わりという所もありました。

 組織はトップで決まると言いますが、課長がどういった職場を作り、運営をしようと考えているかに掛かっていると思います。課長とよく相談されると良いと思います。

 一般的な事例ではなかったかもしれませんが、何かのヒントになれば幸いです。




ANSWER
回答No2 | 投稿日時:

 クリーン化が専門の清水です。
 各社の朝礼の事例をたくさん持っている訳ではありませんが、ご質問の内容から、朝礼の活性化のヒントになればと思い、以下に記します。
 朝礼の仕方は、これが標準ということはなく、企業風土や職場によってもまちまちだと思います。
 私も、クリーン化の現場診断、指導で訪問した企業のものづくりの現場を見たり、進め方なども聞いたことがあります。その辺のことを記します。

 まず、文面では、とりあえず言った、聞いたという雰囲気が伝わってきました。
 朝礼の場ではどちらも責任とか、どうしたいということが感じられないですね。この雰囲気から、生産性、品質向上などは見込めない気がします。
 朝礼というと、上司の話、学校では校長先生の話を聞く場のイメージがあります。つまり一方向の伝達です。これを課長が一人で毎日やってしまうと、新鮮味がなくなり、同じことの繰り返しになります。つまりマンネリ化です。この現状をどう打破するかは、経営者や管理者は問題意識を持って対応していただきたいです。

 あるところの事例を一つ紹介します。
 重要な伝達内容は、部門長や課長レベルで全員を集め説明します。
 また、何かの表彰なども、課員全員を集めた朝礼時に実施していました。

 日々の朝礼では、単に情報が下りて来るというやり方ではなく、小グループごとに行い、課長が毎朝やっていることは各班長やグループ長に委譲していく。
 職場によっては、小グループの朝会の司会をメンバーが当番制でやる。
 まず班長やグループ長などから一般連絡や仕事についての指示(例えば年休者が出た場合の仕事の補てん、分担、優先業務、納期など)を貰う。
 メンバーの中でも質問や連絡等したいことがあると思うので、それ等がないかを聞いてみる。
 最後に、当日の司会者は、1分間スピーチをして、今日も一日頑張ろうというような掛け声をして終わる。
 これらの効果は、今日自分は何をどうすべきかがわかる(日々の方針)。それによってお互いをカバーし合う風土ができるよう職制も仕向ける。結果、生産目標が達成できる。
 スピーチをすることで、その人の趣味や取り組んでいること、性格なども聞いている人にわかる。話し方の練習にもなります。どう表現したら伝わるのか。
 また、全員で声を出すことで、よしやるぞ!という気になる、というメリットがある。

 ただ聞いただけの話では、印象も残らず、人によっては眠気を持ち込んだまま作業に入るので、作業ミスや事故、災害が発生するかもしれません。その損失も大きいですが、日々の生産効率も向上しないと思います。
 声を出すことは、そこを断ち切って、日々新たな気持ちで仕事に向かうということです。

 朝礼は何のためにやるか、基本に立ち返って考え、効果のあるやり方を模索していただきたいと思います。
 従業員にきちんと情報が伝わり、安全で、快適で、はつらつと仕事ができ、事故、災害もない職場づくりに繋げたいです。
 良い雰囲気作りが出来、職場が回り出すと、離職者も減るのではないかと思います。

 小さな例ですが、ある書類を“6月10日までに提出してください”と言っても少しすると“いつまでに”というのがぼけてきます。そして遅れて提出されたりすると、担当者もフォローの手間がかかります。
 それを、「6月10日、時の記念日が提出期限です」というと印象に残りやすい。このような工夫をするだけでも違いが出ると言っているところもありました。
 上記の例ですと、たまにはグループの朝会に課長を呼んで、1分間スピーチをやってもらっても良いですね。
いつも苦虫を噛んだような顔をしていて、話しかけずらいのですが、スピーチを聞いて、課長はこんな趣味があるのかとか、こんなことを考えているのかと共感したり、興味を持つこともあると思います。
 その後は、課長の話にもよく耳を傾けるのかも知れません。
 その辺から会話ができるようになり、経営者や管理職との距離が縮まり、会社全体が生き生きし、業績にも反映されてくると思います。
 色々な工夫、アイデアで、価値ある朝礼にしたいです。

 このくらいのアドバイスしかできませんが、少しでも参考になれば嬉しいです。




ANSWER
回答No3 | 投稿日時:

私は、ISOのコンサルを行っていますSKコンサルティングの小林です。
ご質問の朝礼の有効活用ですが、書かれていますように、マンネリ化になり易いのが現状と思います。
特に、課長など上の方が主体となると余計マンネリ化しやすいです。
そのような中で、ある中小企業様(従業員20名程度)の朝礼は非常に効果的と感じました。
それは、朝礼参加者の全員が当番制で、一言話をするという方法です。
話す内容は、必ずしも仕事と関係なく、自分の趣味でも、今朝の通勤中の出来事でも、家族のことでも・・・仕事に関することばかりですとマンネリ化になりやすいですね、しかし、仕事以外のこと何でもいいですよとすれば、当番の方は何かを話さないとならないため、色々考えます。
又、内容が仕事以外のことでも良いため、聞く側も興味津々です。
朝礼の場で、時には笑いが出たり、心配ごとはみんなで共有したり、職場のコミュニケーションが非常に良くなっていました。
仕事以外のことを話しことに抵抗もあるかもしれませんが、朝礼は1日の始まりで重要な役割だと思いますので、やはり、みんなの気持ちを和らげるような朝礼もよいと考えます。
このような回答ですが、参考になればと思います。