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QUESTION 質問No.372

予防保全の予算取り

生産信頼性工学 |投稿日時:
工場の製造技術で設備保全を担当しています。
設備稼働率を上げるため、予防保全を進めていきたいと考えています。
ただ、維持修繕費の削減が求められる中、予防保全の予算取りに苦労しています。
上司を説得して予算を確保するにはどうしたらよいか、ご教授ください。

*注:これは事務局が考えた架空の質問です。


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ANSWER
回答No1 | 投稿日時:

費用対効果の視点でストーリーを構成してはどうでしょう。
費用だけなら、最適解は0,すなわち、何もしないことになります。保全活動が滞り、生産設備が故障または不具合が生じた際に生ずる機会損失(その結果としての顧客からの信頼失墜に伴う多様な損失を含む)の回避が効果になります。この秤をどう考えるかの説得が第一ステップです。
次に、効率的な保全活動に言及します。同じ期待効果を得られるなら、費用の安い案を工夫する。例えば、予防保全と事後保全の戦略を効果的に組み合わせ、保全計画の立案、評価結果を上程します。その後は、PDCAを確実に回していくためのアクションプランを補足する。
以上で、どうでしょう。




ANSWER
回答No2 | 投稿日時:

予防保全を考えるとき、保全費用のみでなく、機会損失を考慮しなければなりません。例えば設備が故障して、製品納期に遅延が生じ顧客から機会損失費用を請求される、あるいは設備劣化による不良品・タクトタイム増加などを定量化することが必要です。
次に重要なのは保全の条件を決めることです。保全の条件は次の三項目に分類できます。
①保全の内容
(チョコ停、製品の出来ばえ、不良率増加、異常音、治工具摩耗 等) 
②保全の期間(定期あるいは不定期)
③保全の費用(①②によって決まります)
特に根拠の説明が難しいのは②保全の期間です。これは、保全費用に関わる重要なアイテムであるため、論理的な説得力が必要になります。
保全内容にもよりますが、「シューハートの異常判定基準」「ワイブル型累積ハザード法」等を活用するのも有効な方法だと考えます
                               以上