また設備メンテナンスは自分たちでできるのですか?
ミユキ様
クリーン化が専門の清水です。
新たに生産現場の役職をされるようになったのですね。
現場で使われているプレスや産業用ロボットは、新規に入ったのではなく、それ以前にもあったということで良いでしょうか。
そうだとすると、メンテナンス部門、または現場のメンテナンス担当の方が何らかのメンテナンスをされていたのではないでしょうか。
また、少し複雑なメンテナンスが必要な場合は、メーカーの方を呼んでやっていたのかも知れません。
まず今までのメンテナンスについて、どんな標準類があるのか、また誰がやっていたのか確認する必要があります。その辺から着手されたらいかがでしょうか。
生産現場の役職をされる前は、どのような部門に配属になっていたのでしょうか。
もし、生産部門でなかった場合は、現場の方と情報を密にして、そのような情報を把握されたら良いと思います。
メンテナンスについては、恐らく基準、標準、作業標準(手順)などが決められていると思います。
その中には、定期メンテナンス、突発対応、及び安全の確保などが含めてあると思います。その辺から確認しましょう。
定期的なメンテナンスでは、長時間止めることになると思いますから、その間の生産不足はどうやって補うのかという生産管理部門との調整も必要です。
今までどのようにしてきたのかの把握、確認の他、設備の理解も必要です。それらを含め、詳しい人がいれば、実際に現場に入って説明をしてもらうと良いと思います。
かなり沢山の情報を持っていると思います。
例えば故障しやすい設備、部品とか、現場の人でもできる部分があるのかなどです。
多くの企業は、現場の方が修理する、或いは現場の中にメンテナンス担当を設けているところが多いと思います。自分たちの設備は自分たちで守るということです。
難しい内容であれば、その設備メーカーの研修、トレーニングを受けることも可能でしょう。
クリーン化の面から見ますと、設備をよく観察することですね。
すると、劣化、摩耗の箇所が見えてくる場合があります。放っておくと突然設備が停止し、しかも部品の在庫がなく、長時間ラインが止まることもあります。
この、故障したら修理という後追いの対応ではなく、日頃から良く巡回し、不具合を早めに拾い、部品を用意して、定期メンテナンスの時に、その部品も一緒に交換するなど、予防保全の考え方も重要です。
勿論100%引っかかるわけではありませんが、何らかの症状(摩耗、発塵、オイル切れ、異音、振動、発熱、グリスや摩耗粉の飛散、誤作動など)が確認できれば、故障前に対応することです。
このことで、故障が少なくなり、生産、納期への影響も少なく抑えられます。
すると設備の延命化に貢献出来、減価償却が進みます。つまり長く使うことで、利益が増加することに繋がります。
同じ設備であっても、人に個人差があるように、色々な差があります。同じ設備でも生まれは違うのです。
新しい設備は大丈夫だと思わず、使用開始した時から劣化が始まると考え、良く観察することも大切です。
メンテナンス作業では、微小な怪我などが起こりやすいですから、ハインリッヒの法則にあるように、小さなことにも配慮し、標準類にも安全について含めてあるか確認しましょう。
まず、現状把握をして、その後さらに良い標準になるよう見直していくことをしましょう。
このようなアドバイスしかできませんが、お役に立てることがあれば、嬉しいです。
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