質問お願い致します。 プラスチック成形での生産工程で、実験計画法を使って改善した事例や、活用方法を教えてください。
鬼怒さん、ご質問ありがとうございます。
プラスチック成形はパラメータが多いので条件出しが大変ですよね。
成形と言っても射出なのか、押出しなのか、ブローなのか、また実験計画法も色々あるので、もう少し具体的に質問すると、狙いにあった回答が出てくると思います。
仮に射出成形で直交表を使った事例ということであれば、品質工学会の研究発表会で毎年のように報告があり、私が持っているデータベースで検索したところ、50例ほど見つかりました。それくらい各社が実験に困っていて、工夫していることを示しているといえましょう。
学会のホームページから、参考になりそうな報告を探して、予稿集のバックナンバーを購入することができます。
書籍では「品質工学応用講座:転写性の技術開発」(日本規格協会、1992)に4つの成形事例と原理が掲載されていますが、あくまで応用講座なので、品質工学の考え方を十分に理解していないと、全く使えない恐れがあります。
成形の実験計画はなかなか複雑で、独学だと挫折するリスクが高いため、コンサルタントと二人三脚で活動していくことを勧めます。
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