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QUESTION 質問No.65

ものづくりについて

生産商品企画7つ道具 |投稿日時:
私は、ディヌーシャと申します。今ノリタケ株式会社で働いております。御社ではものづくり発想が行っていますが、ものづくりと言うのは何ですか・どうやってものづくりを始めたんですかと言うことはわかりたいです。申し訳ありませんが、教えていただけませんか。よろしくお願いします。


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ANSWER
回答No1 | 投稿日時:

私は、ものづくりを、モノづくりと通常は記述しております。(ものとモノに大きな区別はありませんが・)
私なりに、”モノづくり産業”という用語を積極的を使っており、以下のような意味でとらえております。
「主に、製造業の生産活動(広義)を示したものであるが、製造業的な改善力・現場力を取り入れたサービス業も含めた概念とする。したがって、サービス業も含めると広義のモノづくりになる」
モノづくりマインドは、大きくは改善力であると私は考えており、そもそも、前よりも少しでも良い製品やサービスに変えることが基本ですね。したがって、小さな積み重ねが重要であり、しかも現場対応が重要ですから、限られた経営資源(の制約)の中で、対応する活動でなければならないと思います。
このような積み重ねがあり、結果的に社会的にもインパクトがある製品が出来上がるので、このような活動も、一種の(グラスルーツ型)イノベーションともよばれる場合もあります。
さらにこのような改善力が技術も洗練化し、時には先端の固有技術を生み出し、ラデカル・イノベーションにもつながるのだと私は考えております。

なお、私が執筆した「最新 日本式モノづくり工学入門」(同友館)(15.3.31販売)も参考にして頂ければ幸いです。

早稲田大学大学院 
客員教授兼VMC(Value Management Consultant)博士(工学)
澤口 学
より回答




ANSWER
回答No2 | 投稿日時:

ディヌーシャさん、ご質問ありがとうございます。
専門家の熊坂です。

「ものづくり」を広辞苑で調べても、私の持っている版ですと「耕作すること、農作または農夫」と、期待とは異なる記述が出てきます。

今Webのgoo辞書を引いたら「物を作ること。特に、熟練した技術者がその優れた技術で精妙を極めた物を作ること。」とありました。こちらの方が感覚に合いますね。

このように製造の意味で使われ始めたのは90年代後半からと言われ、マスメディアの影響が大きいようです。「製造」というより語感が柔らかく耳触りが良いこともあるでしょう。
単なる製造の言い換えではなく、日本の伝統文化、固有文化に源を発するという史観が感じられ、上記Goo辞書にあるように「匠の技」という意味合いを含んで使われることもありますが、どこかに正式な定義があるわけではなく、各自の解釈で使っているものです。

「ものづくり.com」では、あまり精神的な意味は持たせず、製造業全般しかも事業戦略、マーケティング、研究開発からサプライチェーン、人財、財務まで、製造業に必要なあらゆる要素を含めて情報を発信しています。

これは「ものをつくる」だけの部分最適では社会的要求に応えられず、上記のようなあらゆる要素が連携し合って、全体最適のプロセスを構成する必要があると考えているからです。

是非ディヌーシャさんの会社でものづくり.comを利用して、素晴らしいものづくりを実現してください。