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QUESTION 質問No.99

TPM活動の推進について

生産生産マネジメント |投稿日時:
 従業員420名、主に清涼飲料水の製造を行っている工場の総務スッタフです。
TPM活動を推進して、3年程度が経過しました。 設備・製造部門には活動が
根付いてきました。 工場、現場部門に対して管理間接部門も現場を支援する
大事な部門ですが、管理間接部門にもTPM活動を展開するにはどのような
展開のしかたが最適でしょうか。
事例などで、具体的に教えて頂けると助かります。


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ANSWER
回答No1 | 投稿日時:

TPM活動を推進して3年になり、設備、製造部門には根付いてきた。更に管理、間接部門の支援活動の具体策についての質問に答えます。

 設備、製造部門で管理間接部門にどのような支援が必要になるのか、各職場の係長、課長が出席するTPM会議で意見を聞く場を設けることです。総務スタッフが事務局になり、会議の記録を取る。この全体の調整は総務部長が行う。
 予想される問題は設備の定期修理の予定を立てていても、受注の飛び込みで定期修理が出来なくなる。部品の調達入手日が必要な時から遅延する。維持管理予算を超えた費用の支出が発生して部品の購入に支障が出る。
 などの問題が出てくることが予想されます。
 事前に定期修理の予定が伝えられていると、営業が受注調整を行うことが可能になります。それでも困難な場合には、営業が製造に打診して日程の調整を行う様にする。
 その他の問題でも、事前に情報交換して調整が行えるルールをTPM会議で決めていくことで問題の発生が予防できる様に運営すればよい。
 TPM会議では実際に発生している問題解決を優先して処理し、要望や苦情などの問題は否定することは避けて検討を後にする。時間切れになったら次の会議で取り上げることにする。一方的に否定すると反論が出て、会議が混乱する。




ANSWER
回答No2 | 投稿日時:

クリーン化が専門の清水です。
 TPM活動の間接部門への活動展開をどうするかですね。
 以前にも質問されているようですから、思うように進まないということでしょうか。

 私もクリーン化という観点で色々な工場を見てきました。
 クリーン化もTPM活動と重なる部分がありますので、直接の回答ではありませんが、活動のヒントになればよいと思い以下に記しました。

 TPM活動はものづくり企業では、自主保全の7ステップなどが知られています。
 また、生産革新の手段とか、人と設備の体質改善などと言う言葉もあり、現場を中心にした活動のイメージが強いです。
 しかし、本来の目的は企業の体質改善ですから、工場、現場の人だけがやる活動ではなく、トップから第一線のメンバーに至るまで全員参加の活動です。
 全体活動となると、少しぐらい号令をかけてもうまく行きません。
 そこで、この取り組みの初めに、会社あるいは事業所の全員を対象にキックオフをし、ここで、現場の人たちだけでなくトップの方も含めた全部門、全員の相当の決意が必要であることを喚起します。

 確かに、工場や人、設備にかなりスポットが当たりますから、間接部門の方は人ごとになりやすいです。
 具体的にその役割をみますと、工場来訪者に良い企業イメージを与え、営業活動の受注につながる、という無形の効果も期待できます。
 これは、間接部門の方もお客様をお迎えする、感動を与えるに相応しい工場づくりとしては当然か関わらなくてはいけません。CS向上に繋がることです。
 お客様をお迎えし、案内や説明がわかりやすくでき、その中で工場の取り組みをきちんと紹介できることも必要です。
 工場は綺麗だったけど、対応が良くないねと言われると、悪いイメージを与えかねません。
ある会社の事例を紹介します。
 その会社の規模はあまり大きくはありませんでした。
 取引先の役員が訪問したり、或いはお客様が訪問した時に、運転手は外で待っている場合があります。
 すると運転手は、夏ならエンジンをかけてクーラーをかけっぱなしで待つ。或いは車の中で寝ているということが起きます。
 これは環境にも良くないし、遠くから運転してきていると疲れているだろうから、その状態を放置しておいて、帰りに事故になったということが起きないように、運転手の方も応接室で休んでいただくということをしていました。
 郵便配達の方にも心を込めた言葉でお礼を言うなど、自社に来てくれた方はどんな方でもお客様という対応をしていました。気持ちが良いものです。

 話を戻します。
 PM優秀事業場賞のチェックリストを見ますと、管理間接部門のチェックポイントが明確になっています。(工場、現場の部分は省きます)
 ・P,Q,C,D,S,MとTPMとの関連づけということが書いてあります。これは全部門に関わることです。
 ・生産部門の効率化の支援 ・製品在庫、仕掛在庫の削減、JITやDOTの考え方 ・資料の共通化、検索しやすさ ・業務の効率化や精度向上 ・事務用品の在庫削減 ・事務所の環境改善 ・情報の伝達や管理について ・所管設備の効率的な活用などが細かく記載されています。
 また、安全・衛生と環境の管理なども独立した項目としてチェックリストに掲載されています。
 このほか、教育訓練も全員対象になっており、チェックリストの中に含まれています。つまり全ての人が対象です。

 PM優秀事業所賞を狙うかどうかは別ですが、これらを参考にされると良いと思います。
 お客様にも好印象を持ってもらえて、良い品質のものをより早く、より安く提供でき、事故、災害もないそういう工場を目指すために、トップや間接部門は何をすべきかもう一度考えてみるのも良い機会です。
 
 少しでもお役に立てば幸いです。