法改正による化学物質リスクアセスメント義務化から5年、
未対応のまま放置することはできません!
セミナー趣旨
化学物質による健康被害が問題となった胆管がんの事案など、最近の労働災害の状況を踏まえ、2014年に労働安全衛生法の改正があり、化学物質のリスクアセスメントが義務化されました。
本法は施行の2016年6月から5年を迎えようとしており、労働基準監督署による未実施の事業者に対し指摘件数は増加しております。
一方、化学物質のリスクアセスメントが必要な対象化学物質を取扱っている事業者は化学業界に限ったことではなく、清掃業、卸売業、小売業、飲食店、医療・福祉業など業態の規模に関係なく、かつ裾野が広いのが特徴です。
化学物質のリスクアセスメントと聞くと、とても難しいものと思われ、一歩踏み出せなかったという話をよく聞きます。しかし、現在では様々な便利ツールも開発されており、やり方を知る機会がなかっただけかもしれません。
本講座では、法改正の契機となった労働災害の事例紹介から始まり、化学物質のリスクアセスメントの進め方を学ぶことができます。また講座の後半では、実際のツールを使い化学物質のリスクアセスメントの手法を解説するなど、実務上の重要ポイントを網羅的・具体的に解説しますので、実務で明日からすぐに使えるスキルを習得することができます。
化学物質のリスクアセスメントの基礎を学びたい方から実務を行っている方まで、おススメのセミナーです。
受講対象・レベル
- 化学会社に限らず対象化学物質を扱っている方
- 化学物質に関わる技術者、技術チームリーダー、工場長
- 化学物質のリスクアセスメントを担当される方
- 化学物質を扱う新入社員(新入社員教育訓練として)
習得できる知識
- 化学物質のリスクアセスメントの手法を習得することができる
- 化学物質の危険性と健康有害性について理解することができる
- ラベルの読み方、SDSの読み方が学べる
- 現場のさまざまな問題解決手法を活用できるようになる
セミナープログラム
- 改正労働安全衛生法の概要
- 労働安全衛生法とは
- 法改正の概要
- 胆管がんの事案と膀胱がんの事案
- 化学物質の2つの側面 危険性、有害性について
- リスクアセスメント対象の化学物質とは
- 化学物質のリスクアセスメントに必要な基礎知識
- ラベルに表示されている絵表示の意味
- SDSの読み方
- リスクの考え方
- 化学物質のリスク評価の考え方
- 化学物質のリスクアセスメントの進め方
- 化学物質の危険有害性の特定
- 特定された危険性または有害性によるリスクの見積り
- 見積りに基づくリスク低減措置の内容の検討
- リスク低減措置の実施対策
- リスクアセスメント結果の労働者への周知
- 化学物質のリスクアセスメントツールの使い方
- クリエイト-シンプルの使い方
- コントロールバンディングの使い方
- マトリクス法の使い方
- 尺度化した表の使い方
- 化学物質のリスクアセスメントの後に行うこと
- ばく露低減の考え方
- 局所排気装置の基本
- 保護具選定の方法
- 管理者の意識、担当者の意識とリスクコミュニケーション
質疑応答
セミナー講師
鈴木 孝 講師 [一代技術士事務所 代表、技術士(化学部門)]
セミナー受講料
39,600円/1名(税込)
定員:会場受講は上限6名(オンライン受講は定員無し)
※開催1週間前までに最少開催人数に達しない場合は、実施をキャンセルさせていただくことがあります。
※開催の場合は、開催1週間前程度から受講票と請求書を発送させていただきます。
※鈴木講師による出張セミナーをご検討の方は、お問い合わせください。
講師のプロフィール
安全・品質で悩む工場長への解決策アドバイザー
鈴木 孝
すずき たかし / 埼玉県 / 一代技術士事務所
技術コンサルティング、企業研修を通じて、より安全・安心な労働環境をベースとした製品づくり、作業・プロセスの効率化を実現することにより、企業、従業員、消費者の皆様の持続可能な幸せと持続可能な社会を実現することを使命としています。<...続きを読む
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