EV商用化の進展と水素戦略の対抗をめぐる競争の論点とは?
開催日:2021年12月16日(木)
セミナー趣旨
脱炭素時代に再エネの普及と並んで産業的に大きな影響力を持っているのが車の電動化であるが、車の電動化において目下最も競争が激しいのは蓄電池の競争である。この点を巡っては次世代電池の投入なども叫ばれ、その性能やコスト競争性について熾烈な国際競争が生じている。一方、車の使用という面に照らせば、蓄電池由来の航続距離の論点もさることながら、利便性に直結をするのが充電の論点である。この点に関し、急速充電を実現することによる時間の短縮化のみならず、様々、充電についてはバリエーションが出てきており、また、単に充電そのものの利便性を上げるだけではなく、車のOSとの組み合わせによる効率化や、商用車にEVが浸透し始めていることから見る「使用」面での充電論点の軽減化もまた車の電動化を見る上で重要な論点を形成している。また、水素戦略はまさに航続力や充電の論点においてEVと対抗しうる論点を形成しており、こうした蓄電池から派生した形で燃料電池車の戦略を観察することも重要である。そうした中、そもそも充電をするのではなく、バッテリーごと交換するという手法も出てきており、すでにそれがビジネスモデルとして浸透している事業領域も存在することから、この講演ではそうした点を紹介しながら、今後の脱炭素時代の車の在り方についても考察していく。
セミナープログラム
1.蓄電池を巡る国際競争
2.急速充電のバリエーションと進化
3.「充電」依存を減らす方向性
4.水素VS充電
5.着脱式バッテリーの動向
(1)中国の電池交換式EVの国家基準発表
(2)ENEOSのEV向け蓄電池交換サービス
(3)台湾の電動スクーター競争と日本市場への展開
6.脱炭素時代の車の在り方
セミナー講師
株式会社afterFIT 広報、渉外担当
元外務省 気候変動担当(含むG7、G20、パリ協定関連) 前田 雄大 (まえだ ゆうだい) 氏
セミナー受講料
1名につき 33,200円(税込)
同一のお申込フォームよりお申込の場合、2人目以降 27,500円(税込)
受講について
収録時間 2時間16分 テキストデータ(PDFデータ)つき
■セミナーオンデマンドについて
<1>収録動画をVimeoにて配信致します。
<2>動画の配信期間は公開日より2週間ですので、その間にご視聴ください。
2週間、何度でもご都合の良い時間にご視聴可能です。
関連教材
もっと見る関連記事
もっと見る-
プラズモンとは?種類やよく用いられる現象、今後の展望をご紹介!
【目次】 プラズモンとは、金属中の自由電子が光と相互作用することで生じる集団的な振動のことを指します。この現象は、ナノテクノロジーや... -
マシンビジョンとは?仕組みと導入メリットや活用事例をご紹介!
【目次】 マシンビジョンは、近年の産業界において注目を集めている技術の一つです。これは、カメラやセンサーを用いて物体を認識し、分析す... -
ホール効果とは?自由電子と正孔の場合のポイント等ご紹介!
【目次】 ホール効果は、物質中の電流の流れに対して垂直な方向に電圧が発生する現象であり、半導体物理学や材料科学において重要な役割を果... -
パワーエレクトロニクスとは?近年注目されている理由や用いられる産業等をご紹介!
【目次】 パワーエレクトロニクスは、電力の変換や制御を行う技術であり、現代のエネルギーシステムにおいて欠かせない要素となっています。...