暗黙知の形式知化と行動心理による進化型技術継承の方法
組織と技術の自律的成長を生む技術継承の戦略と方法!
セミナー趣旨
技術継承における2007年問題は誰もが知るところであるが、10年が過ぎた今でも技術継承に苦しんでいる企業が数多くある。この背景には、雇用延長や再雇用といったパッチワーク的でその場しのぎの対策による問題の先送りなどの方法論的な問題はもちろん、技術継承というもの自体に対する間違った認識がある。本来の技術継承とその目的は何か、何をどのように伝えなければならないか、そして、なぜ技術継承は難しいのか、上手く行かない理由は何かという技術継承の本質を考えなければ未来永劫同じ問題を繰り返すことになる。技術継承は単なる技術の引継ぎではない。
本講演では、技術継承の本質の理解と共に、発展的成長へと繋がる技術継承戦略の考え方、そして、その戦略を実現するための具体的方法(伝える内容、伝え方、技術の情報化)について、暗黙知と形式知という考え方や行動心理学の考え方を取り入れて解説する。
受講対象・レベル
・初中級からマネージャー、経営層
・これから技術継承やその準備を始めようとしている、現在進めている、上手く行かないと感じている現場担当者から管理層、経営層を対象とします。
習得できる知識
・本来のあるべき技術継承
・技術継承の考え方と方法
・保有技術の可視化と情報資産化
・継続性と発展の両立
・基盤人材戦略
セミナープログラム
1.イントロダクション
1.1 技術継承とは
1.2 技術継承と暗黙知、形式知
1.3 二つの「ワザ」:技能と技術
1.4 情報資産化
1.5 継承は生産技術だけではない
2.継承の目的
2.1 なぜ継承するのか
2.2 サスティナビリティー
2.3 暗黙知の活用と応用・発展
2.4 継承と効率化・発展
3.なぜ継承が難しいか
3.1 情報化の難しさ
3.2 内面の可視化
3.3 大いなる誤解の存在
3.4 継承における心理的課題
3.5 現場担当者任せの組織の課題
3.6 ダメなパターン
4.技術継承における課題
4.1 本質的課題
4.2 現実的な現場の課題
4.3 伝える側の課題
4.4 受け手
4.5 責任と原因の帰属
4.6 継承≠引継ぎ
4.7 アウトソーシングの罠
4.8 雇用延長、再雇用の弊害
5.継承プロセス
5.1 テクニックをテクノロジーへ
5.2 テクニック ≠ テクノロジー?
5.3 重要な顕在化の方法①
5.4 フローの深掘り
5.5 重要な顕在化の方法②
5.6 ヒアリングとインタビュー
5.7 質問レベル
5.8 4Q
5.9 質問における心得
5.10 質問とは何か
5.11 技術の可視化
5.12 切り口からの展開
6.継承のキーポイント
6.1 形式知化が全てか
6.2 形式知化の向こう側
6.3 技術の本質
6.4 知恵(経験知)
6.5 技術力の継承とは
6.6 スキル以外に継承する本質
6.7 継承の内的プロセス
6.8 スタートとゴール
6.9 伝えること
6.10 人を動かす伝え方
6.11 ベテラン(シニア)から若手へ?
6.12 熟練者とは何か
6.13 熟練者の特徴
6.14 2種類の熟練者
6.15 新米、中堅、ベテラン
6.16 ジェネレーションギャップ
6.17 言葉の重要性
6.18 業務化
6.19 進捗管理
6.20 トップの旗振り
6.21 バランス
6.22 もう一つのバランス
6.23 失敗の価値
6.24 二つの成長
6.25 継承者、被継承者の「うれしさ」
6.26 技術は資産
7.継承を成功させる戦略
7.1 継承の要件
7.2 経営戦略との整合
7.3 人材戦略との整合
7.4 人材構成
7.5 優先順位
7.6 対象の取捨選択
7.7 ステップ継承
7.8 増える技術への対応
7.9 分散・冗長化
7.10 継承のPJ化
8.継承の準備
8.1 準備の重要性
8.2 継承における目的と目標
8.3 棚卸
8.4 技選
8.5 分類する
8.6 人選
9.手順、スキル以外の伝えるべきこと
9.1 ソフト要素
9.2 何をもって完成か
9.3 職人の判断
9.4 感性の情報化
9.5 内面の情報化
9.6 認知プロセスの可視化
9.7 特異点の重要性
9.8 特異点の理解
9.9 技術だけではない
9.10 納得
10.技術(ナレッジ)の可視化・情報化
10.1 暗黙知の情報化とは
10.2 外面(手順)の情報化
10.3 パラメーターの可視化
10.4 目的とパラメーターの相関
10.5 生体情報の可視化
10.6 情報化の基本プロセス
10.7 数値化
10.8 数値化の方法
10.9 数値化すれば良いのか
10.10 多元的収集と情報次元の拡張
10.11 わざ言葉
11.技術継承の方法(伝え方と教え方)
11.1 継承のパターン
11.2 継承技術のブレークダウン
11.3 認知バイアスの罠
11.4 徒弟制度
11.5 OJTが機能しない理由
11.6 正しいOJT
11.7 良い訓練とは
11.8 ソクラテス式
11.9 動作レベル
11.10 以心伝心
11.11 全体イメージ
11.12 アフターフォロー
12.育成と継承
12.1 伝える側の教育が必要
12.2 受け手となれるような事前教育
12.3 オーバーラップ
12.4 メンタリティー
13.まとめ(継承のゴール)
14.質疑
技術者,研究者,技能,伝承,現場,テクニック,WEBセミナー,オンライン
セミナー講師
ジャパン・リサーチ・ラボ 代表 博士(工学) 奥村 治樹 氏
セミナー受講料
55,000円(税込、資料付)
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