微細藻類による有用物質生産とバイオリアクターの設計
微細藻類による炭化水素の
生産プロセス、抽出技術、課題とは?
ガス交換速度や反応効率に優れ、低コスト化が可能なバイオリアクターとは?
セミナープログラム
【10:30~12:00】
【第1部】 光合成微細藻類によるバイオエネルギー・バイオマテリアル生産の現状と課題
明治大学 農学部 農芸化学科 准教授 小山内崇 氏
【講演内容】
・微細藻類(ラン藻、ユーグレナなど)の紹介
・コハク酸などの化学工業原料生産
・事業化への鍵「高付加価値物質をいかに組み合わせるか?
【質疑応答】
【12:45~14:45】
【第2部】 微細藻類による炭化水素生産の現状と課題
日本大学生物資源科学部 生物環境工学科 准教授 内ヶ崎 万蔵 氏
【講座主旨】
微細藻類は高等植物の10 倍以上のCO2 固定能力を有しており, 工場の煙道ガス中の CO2排出を削減しながらバイオ燃料を生産できるシステムの構築が可能である。また、微細藻類は単位面積あたりの光合成能力に優れているので、他の植物に比して小面積でのエネルギー収穫が可能である。本講演では微細藻類の特徴にふれ、炭化水素生産の過程・栽培装置・抽出に関する研究をご紹介いたします。また、アメリカの生産事例を紹介する。
【講演内容】
1.微細藻類
① 微細藻類とは
② 微細藻類の特徴
③ 微細藻類によるCO2固定
2.微細藻類による炭化水素生産
① 微細藻類による炭化水素の生産過程
② 微細藻類の栽培装置
③ 微細藻類の抽出技術
④ 微細藻類の生産に関する課題
3.アメリカにおける微細藻類の生産に関する研究と生産工場の紹介
【質疑応答】
【15:00~17:00】
【第3部】 微細藻類の高効率バイオリアクターの条件とその設計
NPO法人 兵庫県技術士会 理事 バイオマス利活用業務グループ 代表幹事 濱崎彰弘 氏
【講座主旨】
微細藻類の大量培養では、設備費用や光源のエネルギーコストの面から、屋外開放型のバイオリアクターの研究が多い。一方、密閉型で人工光源のバイオリアクターは、高密度の培養ができるので発電所に隣接できカーボンリサイクルプロセスに適している。従来、光ファイバーや疎水性中空糸膜などを使用していたので高コストであった。本講演では、ガス交換速度が大きく、反応効率が高く、反応条件の調整が容易で、連続反応が可能で、構造が簡単で、建設費が低廉で据付面積が小さい濡壁塔型バイオリアクターと、それを利用した再生可能エネルギーカーボンリサイクルシステムについて述べる。
【講演内容】
1.微細藻類の特徴
2.微細藻類の光合成能力の測定
3.レースウエイ型培養槽の最適設計
4.側面出光型光ファイバ培養槽の最適設計
5.LED照射濡壁塔塔型培養槽の最適設計
6.LED照射濡壁塔塔型培養槽を利用した再生可能エネルギーカーボンリサイクルシステム
【質疑応答】
セミナー講師
【第1部】 小山内 崇 氏 明治大学 農学部 農芸化学科 准教授
【第2部】 内ヶ崎 万蔵 氏 日本大学生物資源科学部 生物環境工学科 准教授
【第3部】 濱崎 彰弘 氏 NPO法人 兵庫県技術士会 理事 バイオマス利活用業務グループ 代表幹事
技術士(機械部門、環境部門、生物工学部門、総合技術監理部門)
セミナー受講料
1名につき 60,500円(消費税込、資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき55,000円〕
受講について
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