環境配慮型接着剤及びシーラント用添加剤の開発動向と環境規制、国内外企業の取り組み

環境に優しい接着剤及びシーラント用添加剤の
開発動向を中心に、環境規制、接着剤の取り扱い、
国内外企業の取り組みも含め専門家3名から解説予定!

バイオマス原料由来接着剤の性能・プロセス例を解説予定!
環境負荷低減を目指した接着剤及びシーラント用添加剤の開発事例を紹介します。

セミナープログラム

第1部 環境配慮型設計を目指した接着剤の開発動向

【12:30-14:00】

エーピーエスリサーチ 代表 若林 一民 氏

【キーワード】
1.環境保全
2.環境改善
3.3R(Reduce、Reuse, Recycle)
4.環境関係の法規制
5.解体性接着
6.解体性接着剤

【習得できる知識】
・環境に優しい接着剤にはどのようなタイプの接着剤があるのか
・環境対応接着剤に関係する法規制
・「解体性接着とは」、「解体性接着剤とは」について

【講演主旨】
「環境配慮形設計を目指した接着剤の開発動向」と題して、1.環境に優しい接着剤、2.解体性接着剤のトレンドについて現状をお話しする。
1の環境に優しい接着剤では、環境関連の法規制を説明し、法対応した接着剤の取り扱いについて述べる。
2の解体性接着剤のトレンドでは、接着部を容易に剥がすことにより、被着材料を生かす(Reuse、Recycle)ことを主に、実用になる技術動向を説明する。

【プログラム】

  1. 環境に優しい接着剤
    1. 接着・接着剤の環境対応は3Rで
    2. 接着剤に係わる環境法規制の種類
      1. 建築基準法(シックハウス症候群に対する法律)への対応
      2. 住宅の居室に係わる政令・告示の概要(厚生労働省より指針値が示された14物質)
      3. 建材からのホルムアルデヒド放散量の測定方法
      4. 日本接着剤工業会の放散ホルムアルデヒドに関する認定制度
      5. 申請すれば日接工の認定が受けられる接着剤群
      6. 接着剤中のホルムアルデヒドを少なくする方法
    3. VOCの自主管理制度(日本接着剤工業会)とは
      1. 大気汚染防止法とは
      2. 日本接着剤工業会の4VOC自主管理制度とは
      3. 4VOCを使用しないエラストマー系溶剤形接着剤の設計
    4. RoHS規制、WEEE指令とは
      1. 鉛に関する指令&はんだ代替導電性接着剤とは
      2. 臭素系難燃剤の規制
  2. 解体性接着剤のトレンド
    1. 解体性接着&解体性接着剤
    2. 解体性接着剤の開発コンセプト
    3. 解体性接着剤が適用可能な分野
    4. 解体性接着剤用樹脂の理想的な弾性率変化
    5. 解体性接着剤の技術開発動向
    6. 熱分解性ポリマーの応用
    7. エチレン系アイオノマー
    8. 熱溶融エポキシ樹脂の硬化・溶融メカニズム
    9. 熱膨張性マイクロカプセル混入接着剤
    10. 熱膨張性マイクロカプセルを利用した解体性接着技術
    11. 高耐熱性解体性接着剤
    12. 高周波加熱による接着の解体
    13. 電磁誘導加熱による接着の解体
    14. マイクロ波加熱による接着の解体
    15. 通電剥離接着剤
    16. 靴の循環型リサイクルシステムと解体
    17. 製靴用解体性接着剤の開発
    18. 最近の解体性接着剤(粘着テープを含む)

【質疑応答】


第2部 環境に優しい接着剤およびシーラント用添加剤の種類と効果

【14:10-15:25】

ビックケミー・ジャパン(株) イノベーションディベロプメント 統括 若原 章博 氏

【キーワード】
1.沈降防止
2.消泡剤 、分散剤
3.レオロジー特性

【習得できる知識】
・粒子の分散安定化の基礎
・沈降・形状保持などレオロジーコントロールの手法
・塗布膜の欠陥防止のための添加剤材料技術

【講演主旨】
接着剤・シーラントの製造から塗布乾燥における、各種不具合・欠陥の抑制を界面制御の添加剤技術の点から紹介する。とりわけフィラーの沈降防止・分散安定化、粘性制御、泡の解消などについて、基本的な考え方と効果をもたらす添加剤の組成と特徴を、実験データも交えて解説する。また再生産可能原料の使用による環境負荷低減など、SDGsの目標達成への寄与についても紹介する。

【プログラム】

  1. フィラー・顔料の分散安定化
    1. 粒子の分散安定化の基礎
    2. 脱凝集による粘度低下とコントロール凝集による沈降防止効果
    3. 主な湿潤分散剤の構造と特性およびSDGsの視点
    4. 各種実験例による選定方法の理解
  2. 貯蔵安定性・塗布性に影響するレオロジー特性の向上
    1. 貯蔵・塗布における現象とレオロジーの関係
    2. 液状のレオロジーコントロール剤(溶剤系・水系)構造と特性
    3. 固体(層状ケイ酸塩)のレオロジーコントロール剤(溶剤系・水系)構造と特性
    4. レオロジーコントロール剤を使用する際に気をつけるべきこと
  3. 膜の均一性向上と塗布欠陥の防止に必要な消泡剤・脱泡剤
    1. 泡安定性と消泡のメカニズム
    2. 消泡剤の構造と特性(溶剤系・水系)
    3. 副作用を回避する消泡剤の選定方法と使用方法の留意点
  4. 環境負荷低減を目指した添加剤の開発

【質疑応答】


第3部 多用途弾性接着剤スーパーXの環境配慮とプロセス事例

【15:35-16:50】

セメダイン(株) 技術部技術グループ 技術統括チーム 磯崎 丈志 氏

【キーワード】
1.バイオマス
2.カーボンニュートラル(ブルーカーボン)

【習得できる知識】
・接着剤を用いた工程改善
・環境配慮型製品

【講演主旨】
近年、カーボンニュートラルの観点からバイオマス原料への関心が高まっており、接着剤メーカーであるセメダインとしても環境問題に向き合い、研究開発を進めてきた。昨年、その第一歩としてバイオマス原料を用いた多用途弾性接着剤スーパーX Naturaを製品化した。本講演ではそのスーパーX Naturaの詳細と、市場で高まる環境ニーズに合わせた接着剤の採用・提案事例などから、接着剤市場におけるSDGsへの取り組み状況を紹介する。

【プログラム】

  1. 多用途弾性接着剤スーパーX
  2. スーパーXのカーボンニュートラルへの取り組み
  3. 天然素材を用いたスーパーX Naturaの開発
  4. 接着剤による川下側の環境配慮機能化
    まとめ

【質疑応答】

セミナー講師

第1部:エーピーエスリサーチ 代表 若林 一民 氏 ((株)AndTech 技術顧問)

第2部:ビックケミー・ジャパン(株) イノベーションディベロプメント 統括 若原 章博 氏

第3部:セメダイン(株) 技術部技術グループ 技術統括チーム 磯崎 丈志 氏

セミナー受講料

【1名】44,000円(税込、資料代を含む)
※2名目以降は1名につき11,000円(税込、資料代を含む)


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


12:30

受講料

44,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

全国

主催者

キーワード

高分子・樹脂材料   高分子・樹脂加工/成形   環境負荷抑制技術

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


12:30

受講料

44,000円(税込)/人

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全国

主催者

キーワード

高分子・樹脂材料   高分子・樹脂加工/成形   環境負荷抑制技術

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