<粘弾性挙動から残留応力を紐解く!>プラスチック成形品の残留応力発生と解放メカニズム&各種事象の予測法【オンデマンド配信】

■粘弾性挙動の時間・温度換算則の誘導方法とその活用法
■プラスチックの時間・温度に伴う各種事象の予測法

★ プラスチックの最も重要な粘弾性挙動の解釈法と応用法とは!?
★ 粘弾性挙動に伴う残留応力の発生機構と低減化法とは!?
★ マスターカーブを描いて、プラスチックのさまざまな変形を予測する!

日程

2023年3月30日(木)まで申込み受付中
【収録日:2022年11月25日(金)】※映像時間:4時間20分
※主催者でお申込み受付後、10営業日ご視聴いただけます。

セミナー趣旨

 プラスチックの力と変形の比例定数である材料定数は、他の材料に比べ時間と温度によって変化する、いわゆる粘弾性挙動が著しい。この粘弾性挙動に伴って、プラスチック成形品には成形時に残留応力が生ずる場合がある。この残留応力は、粘弾性挙動によって解放され、寸法変化や破壊等の経時的な不良を引き起こします。プラスチックの粘弾性挙動の時間、温度依存性には、時間-温度換算則が成立し、この法則を用いて残留応力解放に伴う変形や強度の長期予測、及び繊維強化プラスチックの諸特性の時間、温度依存性の長期予測等が可能となります。
 ここでは、プラスチックの最も重要な粘弾性挙動の解釈法とその利用法、粘弾性挙動に伴う残留応力の発生メカニズム及び解放メカニズムを説明します。さらに、時間-温度換算則の誘導方法とこの換算則を用いた残留応力の解放に伴う変形予測法、強度・変形の長期予測法、加速試験法等の各事象への応用方法について説明します。最後に、成形不良低減の新しい種々の射出成形法を紹介します。

受講対象・レベル

・プラスチック製品の設計担当者
・プラスチック製品の品質保証担当者
・プラスチック関連の技術開発者

習得できる知識

・プラスチックの基本特性である粘弾性特性及び熱粘弾性特性が理解できる。
・残留応力の発生機構が理解できる。
・残留応力の理論的、実験的解析方法が理解できる。
・残留応力の低減方法並びに積極的な利用法が修得できる。
・粘弾性特性・熱粘弾性特性を基準とした強度、変形の力学的取扱いの基礎が修得できる。
・粘弾性特性に成立する時間-温度換算則の概念が修得できる。
・時間-温度換算則を用いた強度、変形の長期予測法と信頼性評価法の基礎が修得できる。
・残留応力+溶剤による耐ストレスクラッキング性が修得できる。
・成形不良低減の新射出成形法が習得できる。

セミナープログラム

1.プラスチックの最も重要な粘弾性の基礎知識
 1.1 粘弾性特性・熱粘弾性特性とは
 1.2 粘弾性特性・熱粘弾性特性の利用方法
 1.3 粘弾性に伴う特異現象(クリ-プ挙動、緩和挙動)

2.弾性体と粘弾性体の力学の違いを理解するための基礎知識
 2.1 プラスチックの応力とひずみ
 2.2 粘弾性挙動と粘弾性モデル
 2.3 応力-ひずみ関係式(構成方程式)
    ・応力-ひずみ関係式の誘導方法 

3.粘弾性挙動によって生ずる残留応力の発生メカニズム
 3.1 残留応力の発生要因の分類
 3.2 硬化過程で生じる残留応力の発生メカニズム
 3.3 冷却過程で生じる残留応力の発生メカニズム
 3.4 残留応力の理論的・実験的解析手法

4.粘弾性材料の時間-温度換算則とその解釈方法
 4.1 時間-温度換算則の基礎概念
 4.2 粘弾性挙動のマスタ-曲線の作成方法
 4.3 時間-温度移動因子(ア-レニュウス型、WLF型)

5.時間-温度換算則を用いた各種事象の予測方法
 5.1 マスタ-曲線を用いたクリ-プ変形の長期予測法
 5.2 マスタ-曲線を用いた残留応力開放に伴う変形の長期予測法
 5.3 マスタ-曲線を用いたCFRPの変形、強度の経時的変化の予測方法
 5.4 マスタ-曲線を用いたプラスチックの諸特性の加速試験方法
 5.5 残留応力+溶剤によるストレスクラッキングの対策法

6.成形不良低減の新射出成形法の紹介
 6.1 GAP(ガス・アススト・プレッシャ-)とは?
 6.2 GAP+射出発泡成形法
 6.3 GAP+射出中空成形法
 6.4 GAP+射出圧空成形法

□質疑応答□
このセミナーに関する質問に限り、講師とメールにて個別Q&Aをすることができます。
具体的には、セミナー資料に講師のメールアドレスを掲載していますので、セミナーに関する質問がございましたら直接メールでご質問ください。
(ご質問の内容や時期によっては、ご回答できない場合がございますのでご了承下さい。)

セミナー講師

金沢工業大学名誉教授 工学博士 コンサルSMS 代表 新保 實 氏
(学歴)1974年3月金沢工業大学機械工学科卒、1984年3月同大学大学院工学研究科博士課程修了:工学博士受、1991-1992年マサチュ-セッツ工科大学(MIT:米国)留学
(職歴)1974年4月金沢工業大学助手、1994年4月~2012年3月金沢工業大学教授、2012年4月(株)SMS、2012年6月金沢工業大学名誉教授
(専門)材料力学、粘弾性学、プラスチック材料、他 
(主研究テ-マ)
1.プラスチックおよびプラスチック系複合材料の成形過程で生ずる残留応力の発生機構の解明
2.マイクロセルラ-プラスチックのプロセッシングに関する研究
(著書)“プラスチックの粘弾性特性とその利用法-成形不良対策法/発泡制御法-“
    共立出版、2013.7(単著)、他18編
(所属学会)
日本機械学会 永年会員(平成15年度(第81期)~平成16年度(第82期):評議員)、
プラスチック成形加工学会(平成13年度~:評議員,平成10年度~:論文査読委員)、
Cellular Polymers(UK):Editorial Member (平成18年~)
受賞:平成11年:プラスチック成形加工学会より功労賞受賞、平成12年:SPEより貢献賞受賞、平成21年:エレクトロニクス実装学会論文賞受賞、平成21年:先端加工学会論文賞&技術賞受賞

セミナー受講料

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開催場所

全国

主催者

キーワード

高分子・樹脂材料   高分子・樹脂加工/成形   機械材料

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