
プラスチックのケミカルリサイクルに向けた触媒反応開発
セミナー趣旨
近年,有機ポリマーを低分子,またはモノマーに再生させるケミカルリサイクルが盛んに研究されている.2018年にヨーロッパでプラスチック戦略が宣言されるなど,国際的に関心が高まっており,今後ケミカルリサイクルの重要性が増大すると予測される.プラスチックは本来安定な高分子であるため,これを解重合してモノマー,または低分子に変換するためには適切な反応設計,とくに触媒の使用が重要となる.本セミナーでは,ケミカルリサイクルについて,最近の研究動向について紹介したうえで,(スーパー)エンジニアリングプラスチックのケミカルリサイクルの研究例,とくに触媒を用いる最近の研究成果や課題について概観する.
受講対象・レベル
プラスチックのケミカルリサイクルに関心を持たれている方,またはこれから従事する可能性のある方.最新の学術論文の事例に着目し,触媒的樹脂分解法を中心に情報を提供します.
習得できる知識
プラスチックのケミカルリサイクルに用いられている,また求められる有機反応技術,触媒技術についての情報,これまでの研究動向.論文等で紹介されている最近の研究動向,(スーパー)エンジニアリングプラスチックなどの難分解性樹脂のケミカルリサイクルについての研究動向
セミナープログラム
1.プラスチックのケミカルリサイクルについて
・ケミカルリサイクルについて
・最近の学術研究の動向
2.エンジニアリングプラスチックのケミカルリサイクル
2-1 PETの触媒的分解
2-2 PCの触媒的分解
2-3 その他のエンジニアリングプラスチックの分解
3.スーパーエンジニアリングプラスチックのケミカルリサイクル
3-1 ケミカルリサイクルの動向
3-2 触媒的解重合法の事例
4.おわりに
※ 適宜休憩が入ります。
セミナー講師
南 安規 氏
産業技術総合研究所 触媒化学融合研究センター 主任研究員
【講師経歴】
2010年 大阪大学大学院 工学研究科 応用化学専攻 博士後期課程修了
2010年4月 日本学術振興会 特別研究員(PD)
2011年 中央大学研究開発機構 機構助教
2017年 中央大学研究開発機構 機構准教授
2019年5月 東京医科歯科大学 生体材料工学研究所 プロジェクト准教授
2019年10月より現職.
2021年よりさきがけ特別研究員(兼務)
【活 動】
中央大学在籍時は,有機化合物の安定結合を変換する新触媒反応の創出に従事.
東京医科歯科大学在籍時は,ケミカルバイオロジーを指向する有機反応開発に従事.
現在は,安定有機化合物の直截変換法の開発による実用資源の拡張に従事,特に,スーパーエンジニアリングプラスチックなどの難分解性樹脂のケミカルリサイクル技術の開発に注力
【所属学会】
日本化学会,有機合成化学協会,近畿化学協会,ケイ素化学協会,石油学会,アメリカ化学会
【著 書】
Transition metal-catalyzed cross-coupling of organosilicon compounds Tamejiro Hiyama, Yasunori Minami, Atsunori Mori In Organosilicon Chemistry: Novel Approaches and Reactions, Eds. Tamejiro Hiyama, Martin Oestreich, Wiley-VCH Verlag GmbH & Co. KGaA, 2020, p271-332.など
セミナー受講料
44,000円(税込)
* 資料付
*メルマガ登録者39,600円(税込)
*アカデミック価格26,400円(税込)
★メルマガ会員特典
2名以上同時申込で申込者全員メルマガ会員登録をしていただいた場合、
1名あたりの参加費がメルマガ会員価格の半額となります。
★ アカデミック価格
学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、
大学院の教員、学生に限ります。申込みフォームに所属大学・大学院を記入のうえ、
備考欄に「アカデミック価格希望」と記入してください。
受講について
- 本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
お申し込み前に、下記リンクから視聴環境をご確認ください。
→ https://zoom.us/test - 当日はリアルタイムで講師へのご質問も可能です。
- タブレットやスマートフォンでも視聴できます。
- お手元のPC等にカメラ、マイク等がなくてもご視聴いただけます。この場合、音声での質問はできませんが、チャット機能、Q&A機能はご利用いただけます。
- ただし、セミナー中の質問形式や講師との個別のやり取りは講師の判断によります。ご了承ください。
- 「Zoom」についてはこちらをご参照ください。
■ お申し込み後の流れ
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- 事前登録完了後、ウェビナー参加用URLをお送りいたします。
- セミナー開催日時に、参加用URLよりログインいただき、ご視聴ください。
- 講師に了解を得た場合には資料をPDFで配布いたしますが、参加者のみのご利用に限定いたします。他の方への転送、WEBへの掲載などは固く禁じます。
- 資料を冊子で配布する場合は、事前にご登録のご住所に発送いたします。開催日時に間に合わない場合には、後日お送りするなどの方法で対応いたします。
受講料
44,000円(税込)/人