自動車の熱エネルギー活用について原理から装置設計への応用まで詳しく解説します!
セミナー趣旨
電力を貯蔵するように、熱を効果的に貯蔵し、必要な時間・場所で、必要な温度や速度で熱を供給する熱マネージメント技術は、EVでは重要な技術です。
本講義では、自動車、産業プロセスにおける熱マネージメントの動向を概説するとともに、近年、基礎技術の面で進歩してきた化学蓄熱の開発実情、キャビン内の調湿、快適性評価と熱マネージメント開発の要点を詳述します。
習得できる知識
・100℃から500℃程度の熱エネルギーを活用する化学蓄熱技術について作動原理や設計の要点
・その技術開発に不可欠な伝熱速度、物質移動速度、化学反応速度の三つの速度の取り扱い方に関する知識
・キャビン内の快適性、調湿、遮熱、断熱に関する基礎知識と動向
セミナープログラム
1. 熱マネージメントに関わる技術的要請の外観
2. 自動車キャビンの断熱効果
3. キャビン内の快適性と熱マネージメント
4. キャビン内の調湿と熱利用
5. 蓄熱の作動理論
5.1. 蓄熱の種類と特徴
5.2. 化学蓄熱の動作原理
5.3. 蓄熱物質・熱媒体の物性と装置
5.4. 物質移動から見た装置構成の考え方
(1) 熱移動から見た装置構成の考え方
(2) 化学蓄熱の蓄熱量と出力
(3) 化学蓄熱の耐久性
(4) 反応材の耐久性
5.5. 蓄熱器としての耐久性
5.6. 化学蓄熱のシミュレーションと装置設計への応用
5.7. 実例と実用性
5.8. 新しい化学蓄熱(レドックス反応を用いる蓄熱)
6. まとめ
<質疑応答>
※途中、小休憩を挟みます。
セミナー講師
名古屋大学 大学院工学研究科 化学・生物工学専攻 准教授 博士(工学) 小林 敬幸 氏
セミナー受講料
1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
- 感染拡大防止対策にご協力下さい。
- セミナー会場での現金支払いを休止しております。
- 新型コロナウイルスの感染防止の一環として当面の間、昼食の提供サービスは中止させて頂きます。
- 配布資料は、当日セミナー会場でのお渡しとなります。
- 希望者は講師との名刺交換が可能です。
- 録音・録画行為は固くお断り致します。
- 講義中の携帯電話の使用はご遠慮下さい。
- 講義中のパソコン使用は、講義の支障や他の方の迷惑となる場合がありますので、極力お控え下さい。
場合により、使用をお断りすることがございますので、予めご了承下さい。(*PC実習講座を除きます。)
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