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セミナー趣旨
スマートフォンの普及やIoT機器,センサーシステムのワイヤレス化は,遠方界通信の技術向上で新たなインフラを創出しました.
一方,RFIDタグや無線給電システムは近傍界の通信や電力伝送の技術を駆使して発展中です.
電磁波が発生する「近傍電磁界」は電磁界理論が完全に確立されておらず,
コンピュータによる解析的なアプローチに頼った開発が先行している技術分野といえます.
本セミナーでは,NFC(近距離無線通信)のアンテナをはじめ,近距離通信用の小型アンテナの設計から試作まで,
電磁界シミュレーションによる具体的な技法を学びます.
セミナープログラム
1 電磁波の発見と実証実験
1.1 電磁波とは何か?
1.2 無線通信と電磁波の関係
2 アンテナの分類
2.1 電界検出型アンテナ・磁界検出型アンテナ
2.2 定在波型アンテナ・進行波型アンテナ
3 近傍電磁界を利用するアンテナ事例
3.1 NFC(13.56MHz)…非接触カード
3.2 900MHz帯…ボタンタグ
3.3 無線電力伝送…レクテナ
3.4 無線給電システム…人工心臓の無線給電など
4 アンテナの設計ツール
4.1 電磁界シミュレーションによる設計支援
4.2 時間領域の手法と周波数領域の手法
5 NFCアンテナの仕組みと設計技法
5.1 ファラデーの電磁誘導
5.2 コイルの電磁界シミュレーション手順
5.3 非接触ICカードの設計手順
5.4 Sパラメータ・Zパラメータによる通信評価法
6 UWBアンテナの仕組みと設計技法
6.1 アンテナをパルス励振する
6.2 UWBアンテナの開発・製品事例
6.3 台形ダイポールアンテナ
7 UHF・2.4GHz帯の近距離通信
7.1 UHF帯用ボタンタグの設計手順
7.2 2.4GHz帯カードの開発事例
8 アンテナの試作から実測まで
8.1 アンテナ試作の手順
8.2 CADデータの出力と発注
まとめ Q&A
セミナー講師
小暮裕明(こぐれひろあき) 氏
小暮技術士事務所 所長
技術士(情報工学)/工学博士(東京理科大学)/特種情報処理技術者/電気通信主任技術者(第1種伝送交換)
<略歴>
1977年 東京理科大学卒業後、エンジニアリング会社で電力プラントの設計・開発に従事
1988年 技術士国家試験「技術士第二次試験」合格・登録(#20692 情報工学部門)
1992年 技術士として独立開業 SE教育、電磁界シミュレータ技術指導を開始
1998年 東京理科大学大学院博士課程(社会人特別選抜)修了、工学博士
2004〜2017年 東京理科大学講師(非常勤)コンピュータネットワーク他を担当
2014〜2017年 拓殖大学工学部講師(非常勤)電気磁気測定 担当
現在、技術士として技術コンサルティング業務、セミナー講師等に従事
<専門>
電磁界シミュレータ技術指導、小型アンテナ設計支援、SE教育、講演など
セミナー受講料
お1人様受講の場合 53,900円[税込]/1名
1口でお申込の場合 66,000円[税込]/1口(3名まで受講可能)
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