セミナー趣旨
インバーター、モーター、減速ギヤを一体化したe-Axleは、EVやHEVの駆動系として主流となりつつあるが、
その構造・設計はバリエーションが多く、潤滑油に求められる性能・特性も構造・設計による影響を受ける。
特に、それぞれの構成要素が異なるパターンで発熱するため、その冷却には細心の注意が必要である。
近年のe-Axleは、モーターと減速ギヤをe-Axleフルードと呼ばれる潤滑油で同時に冷却・潤滑する方式が
普及しつつあり、潤滑油には、冷却能力を始めとして、潤滑性、電気絶縁性などの多機能性が
求められるだけでなく、様々な材料に対する適合性も求められる傾向にある。
本講では、将来に向けてインバーターや電池の冷却を潤滑油が担当する場合の問題点などについても解説する。
セミナープログラム
1. e-Axleの種類
1.1 e-Axleの実用例
1.2 構成要素による分類
1.3 冷却方式による分類
2. e-Axle用フルードの要求特性
2.1 冷却性
2.2 電気特性
2.3 耐荷重性
2.4 疲労摩耗防止性
2.5 摩擦特性
2.6 消泡性
2.7 材料適合性
2.8 その他
3. e-Axle用フルードの構成基剤
3.1 基油
3.2 添加剤
4. 潤滑油によるEVの冷却技術
4.1 E-Axleの冷却
4.2 電池の冷却
5. e-Axle用フルードの将来展望
時間配分
※途中の時間帯は進行具合によって調整いたします
午前の部
10:30-12:00 講演(90分)
昼休み(60分)
午後の部1
13:00-14:00 講演(60分)
休憩(10分)
午後の部2
14:10-15:10 講演(60分)
休憩(10分)
午後の部3
15:20-16:20 講演(60分)
質疑応答(最大16:30まで)
セミナー講師
浜口 仁 氏 GS Caltex Corp. 技術顧問(工学博士)
略歴
・1972年~1996年:日本鉱業(株)(現ENEOS(株))に勤務
・1975年~1976年:インペリアルカレッジ留学
・1979年に世界初のMoDTC配合油を市販化
・1993年に東京大学より博士号(機械工学)取得
・1994年にJASO 2サイクル油のオンファイルシステム構築
・1996年~2012年:エボニック・ジャパン(株)に勤務
・1997年~2012年:自動車技術会、日本トライボロジー学会などの各種委員会に参画
・1999年~現在:日本建設機械施工協会 油脂技術委員会 副委員長
・2009年~現在:JAMAルブオイルセミナータスクフォース委員会 アドバイザー委員
・2012年~2014年:エボニック・オイル・アディティブス 技術顧問
・2014年~ :GS Caltex Corp. 技術顧問
・2014年に日本トライボロジー学会より功績賞受賞。
セミナー受講料
52,800円 (Eメール案内登録価格:1名46,200円,2名52,800円,3名71,500円)
※資料付
※Eメール案内を希望されない方は、「52,800円×ご参加人数」の受講料です。
※Eメール案内(無料)を希望される方は、通常1名様52,800円から
★1名で申込の場合、46,200円
★2名同時申込の場合は、2名様で52,800円(2人目無料)
★3名同時申込の場合は、3名様で71,500円
★4名以上同時申込の場合は、ご参加人数×20,900円
※2名様以上の価格は同一法人内に限ります。
※2名様ご参加は参加者全員の参加申込が必要です。
受講について
<Webセミナーのご説明>
本セミナーはZoomウェビナーを使用したWebセミナーです。
※ZoomをインストールすることなくWebブラウザ(Google Chrome推奨)での参加も可能です。
お申込からセミナー参加までの流れはこちらをご確認下さい。
キャンセル規定、中止の扱いについては下欄の「お申込み方法」を確認ください。
<禁止事項>
セミナー当日にZoomで共有・公開される資料、講演内容の静止画、動画、音声のコピー・複製・記録媒体への保存を禁止いたします。
<配付資料について>
本セミナーの資料はPDF形式(電子データ)で配布予定です。
サーバーからダウンロードしていただきます
貴社システムセキュリティ等によりお受取方法に制限がある場合は、他の受取可能な受信環境でダウンロードしてください
関連教材
もっと見る関連記事
もっと見る-
弾性限界とは?定義や求め方を応力ひずみ曲線を用いて解説!
【目次】 弾性限界(弾性限度とも呼ばれる)は、材料が外部からの力に対してどのように反応するかを理解する上で重要な概念です。特に応力ひ... -
ロボット工学とは何か?構成技術、学習方法、応用分野、AIとの相乗効果も!
ロボットといえば大昔はSF小説や漫画・アニメ・特撮の世界のものでしたが、現代では社会のさまざまな分野に浸透し、その姿や機能も多種多様なものとなっていま... -
ドゥカティのデスモドロミックとは?仕組みやメリット、歴史を解説!
イタリアに本社を置くドゥカティ社は、日本の4大メーカーをはじめ各国のメーカー・ブランドがしのぎを削る2輪車市場で長年にわたって独自の存在感を発揮し、レ... -
プラスチック分解微生物とは?求められる背景や仕組みについて解説
プラスチックは私たちの生活に欠かせない素材ですが、その便利さの裏には深刻な環境問題が潜んでいます。毎年膨大な量のプラスチックが廃棄され、海洋や土壌に蓄...