日本の宇宙政策の重点と宇宙空間のガバナンス
開催日 | オンデマンド |
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主催者 | JPI (日本計画研究所) |
キーワード | 航空・宇宙技術 政策・行政 |
開催エリア | 全国 |
内閣府 宇宙政策委員会 鈴木 一人 委員 特別招聘~宇宙の「民主化」「商業化」「軍事化」「脆弱性の顕在化」にどう対応して行くべきか~
開催日:2024年04月15日(月) 13:30 - 15:30
セミナー講師
内閣府 宇宙政策委員会 委員東京大学 公共政策大学院 教授 公益財団法人国際文化会館 地経学研究所長鈴木 一人 氏
1970年生まれ。2000年英国サセックス大学ヨ-ロッパ研究所現代ヨーロッパ研究専攻博士課程修了。2000年から2008年まで筑波大学国際総合学類、2008年から2020年まで北海道大学公共政策大学院。2012年から2013年にはプリンストン大学国際地域研究所客員研究員。2013年から2015年までは国連安保理イラン制裁専門家パネル委員。2020年から東京大学公共政策大学院、2022年から地経学研究所長。内閣府宇宙政策委員会委員(宇宙安全保障部会長)、日本安全保障貿易学会会長、国際宇宙アカデミー正会員、国際問題研究所客員研究員なども兼任。専門は国際政治、国際政治経済学、科学技術と安全保障、安全保障貿易管理、国連制裁など。主著として『宇宙開発と国際政治』(岩波書店、2011年。サントリー学芸賞受賞)“UN sanctions on Iran and their financial elements” in Sachiko Yoshimura (eds.) United Nations Financial Sanctions (Routledge, 2021) など
セミナー受講料
1名:33,520円(税込)2名以降:28,520円 (社内・関連会社で同時お申し込みの場合)
受講について
<1>メールで請求書をご送付します。ご入金確認後、視聴URLと配付可能な講演資料をお送りします。<2>視聴期間は2週間です。期間を過ぎての対応は致しかねます。<3>ご受講者様ご自身での視聴に限らせていただきます。
セミナー趣旨
現代の宇宙開発はかつてのそれとは異なる次元に移りつつある。宇宙は「民主化」され、「商業化」が進み、「軍事化」が重視され、「脆弱性の顕在化」が問題とされている。その中で日本の宇宙政策はどこに重点を置き、どのような方向性を取るべきなのかを詳説する。
セミナープログラム
1. 宇宙開発の第二局面 (1)宇宙の「民主化」 (2)宇宙の「商業化」 (3)宇宙の「軍事化」 (4)宇宙の「脆弱性の顕在化」2. 宇宙空間のガバナンス (1)地上とは異なるガバナンス ①空間的支配に基づくガバナンスができない ②主権的権力による保護ができない (2)オペレータを制御するガバナンス ①何らかの国際ルールに基づくガバナンス ②国際ルールを国内法化して規制 ③オペレータの自己規制 (3)非意図的なリスク ①宇宙デブリの現状 ②リスクの可視化が困難3. 意図的な攻撃によるリスク (1)グレーゾーンとしての宇宙 ①平和的状態と紛争状態の間 ②先制攻撃の誘因 (2)対宇宙攻撃(Counterspace)能力 ①物理的(Kinetic)攻撃 ②非物理的攻撃4. 宇宙空間のルール作り (1)既存の宇宙ガバナンスルール (2)米中対立の中でのルール作り (3)新たなルール作りの方向性5. 日本の政策の重点 (1)「民主化」支援 (2)「商業化」の推進 (3)「脆弱性の顕在化」への対応 ①機能保証(Mission Assurance) ②デブリ除去などの優位技術の強化 ③国際ルール作り (4)国家安全保障戦略と宇宙安全保障構想6. 日本が主導する国際ルール作り (1)米中ロの対立の中でのルール作り (2)日本が主導する新たな国際ルール