GFRP&CFRPのリサイクル技術の現状および最新動向と課題
~使用済み繊維強化複合材料のリサイクル(回収・加工・再利用)技術の国内外の動向~
■代表的な熱硬化性樹脂複合材料製品であるGFRP、CFRPのリサイクル技術の現状と最新動向を把握
■CFRPのみならず、生産量が20倍以上のGFRPのガラス繊維(GF)の回収技術の確立に向けて
■主なCF回収方法の比較、国内・海外のリサイクル技術とそのバリエーション、リサイクル後の回収材の利用方法
■繊維複合材料リサイクルの世界では何が起こっているのか?
現状、最新動向、今後の課題を把握し、技術・研究・用途開発、事業参入に役立てる 最新の調査をふまえて解説します!
日時
【ライブ配信】2024年10月29日(火) 10:30~16:30
【アーカイブ配信】2024年11月13日(水) まで受付(視聴期間:11/13~11/26)
受講可能な形式【ライブ配信】or【アーカイブ配信】のみ
セミナー趣旨
受講対象・レベル
・GFRP、CFRPのリサイクル技術に関わりのある方
・GFRP、CFRPの開発設計者
・リサイクル事業に携わっている方
習得できる知識
国内外におけるGFRP、CFRPのリサイクル技術の最新動向
セミナープログラム
・複合材料の定義と分類
・米国の各種FRPの市場
・バサルト繊維
・プラスチックリサイクル技術の分類
2.GFRPリサイクル技術の動向
・GFRPの歴史
・国内のGFRP出荷量と用途
・欧州のGFRP生産量
・GFRPの廃棄物処理
・GFRPリサイクル技術の比較
2.1 国内のGFRPリサイクル技術
2.1.1 マテリアルリサイクル
・アサオカ,群馬高専-FRP,塗料
2.1.2 熱分解法
・北海道工試-気中熱分解
・三菱重工-気中熱分解
・東芝-高圧熱分解
・静岡県立大,日清オイリオ,神奈川産技セ-植物油分解
・福岡リ研セ,大分産技セ-気中熱分解
・四国工試, 高知工技セ-水蒸気分解
2.1.3 加溶媒分解法
・三菱電機-有機アンモニウム塩触媒
・和歌山工技セ-グリコール
・アースリサイクル-グリコール
・千葉大,産総研,中国工業-クレゾール
・日立化成-アルコール
2.1.4 超臨界流体法
・神戸製鋼所-超臨界水,亜臨界水
・物質研,熊本工技セ-超臨界水,亜臨界水
・大阪府立大,松下電工-亜臨界水
・山口産技セ,山口大-超臨界アルコール
2.1.5 その他の回収技術
・崇城大-高周波分解法
・信州大-酸化物半導体分解法
2.1.6 再利用技術
・クボタ-セメントモルタル瓦
・強化プラ協,富士田商事-セメント原燃料化
・DIC-舗装材
・和歌山工技セ,京屋,福岡工技セ-マネキン
・日立化成-鉄道車両部品
・国土社-防雪板
2.2 海外のGFRPリサイクル技術
2.2.1 GFリサイクル
・PPG Industries Ohio, Inc. (US)-GF工程廃材
・Johns Manville (US)-GF工程廃材
・Befesa Medio Ambiente (Befesa 環境) (ES)-GF
2.2.2 マテリアルリサイクル
・ERCOM Composite Recycling GmbH (EU)-充填材
・Phoenix Fibreglass Inc. (CA)-充填材
・The Composites Innovation Centre Manitoba Inc. (CA)-充填材
2.2.3 熱分解法
・The Budd Company (US)-GF再生
・Univ. of Nottingham (GB)-流動床燃焼プロセス
・ReFiber ApS (DK)-ReFiberプロセス
・REFORM (EU)-Re-Fib法
・ACMA,IACMI,CHZ Technologies, LLC (US)
・Royal Melbourne Inst. of Tech. (AU)-熱によるGFの劣化
・Univ. of Strathclyde (GB)-熱によるGFの劣化
・Univ. of Strathclyde (GB)-回収GFの処理
・ACMA,IACMI,CHZ Technologies, LLC (US)
・KOREC S.R.L. (IT)-CO2雰囲気
・Celanese Mexicana S.A. (MX)-加圧水蒸気分解
2.2.4 溶媒洗浄法
・Vetrotex France S.A. (FR)-プリプレグ
・Solvay S.A. (BE)-溶媒+相分離剤
2.2.5 加溶媒分解法
・Ashland Oil, Inc. (US)-グリコール
・DSM Research (NL)-エタノールアミン
・Siemens (DE)-アミン
・IBM (US)-イオン液体
2.2.6 超臨界流体法
・Nantes Thermokinetics Laboratory (FR)-亜臨界水
・Chinese Academy of Sciences (CN)-AlCl3 /酢酸
・Aalborg Univ. (DK)-超臨界アルコール
・Univ. of Southern Denmark (DK)AlCl3 /酢酸
2.2.7 その他の回収技術
・Novacor Chemicals (CH)-超音波洗浄
・The University of Boras (SE)-マイクロ波分解
・Commissariat a l'energie atomique et aux energies alternatives (CEA) (FR)-シラン化合物
2.2.8 易分解性樹脂
・Univ. of Southern California (US), Adesso Advanced Materials Inc. (CN)-酢酸/H2O2
・Aditya Birla Chemicals (TH)-Recyclamine®
2.2.9 再利用技術
・Ryds Battindustri AB (SE)-ボート
・Hambleside Danelaw (GB)-住宅機器
・Conenor Ltd.(FI), Tecnalia Corp.(ES)-Wood Plastic Composite (WPC)
・Conenor Ltd (FI)-パネル
・Global Fiberglass Solutions Inc. (US)-パネル
・Global Fiberglass Solutions Inc.,Washington State Univ. (US)-パネル
・Universita Politecnica delle Marche (IT)-コンクリート
・Technical University of Lisbon (PT)-コンクリート
・National Center for Metallurgical Research (ES)-セラミックタイル
・CompoCycle (DE)-セメント
・Fiberline Composites (DK)-セメント
・Mixt Composites Recyclables (FR)-成形材料
・Reprocover (BE)-建設製品
・Janicki Industries (US),Global Fiberglass Solutions Inc.(US)-防音壁
・Hebei Univ. of Sci. & Tech.(CN)-石膏,マンホール
・Extreme Eco Solutions (NL)-タイル
3.CFRPリサイクル技術の動向
・炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の出荷量
・CFRPの用途
・ボーイング787に使われている材料
・PAN(PolyAcryloNitrile)系CFの製造法
・CF製造時のエネルギーとCO2排出量
・CF廃材の種類
・CFRP廃材のリサイクルに適用可能な技術
・各種CFRPリサイクルの比較
3.1 国内のCFRPリサイクル技術
3.1.1 マテリアルリサイクル
・ACA-空気流によるCF回収技術
3.1.2 熱分解法
・炭素繊維協会-実証プラント
・東レ-省エネルギ-熱分解法
・三菱レイヨン-省エネルギ-熱分解
・三菱ケミカル-省エネルギ-熱分解
・カーボンファイバーリサイクル工業-省エネルギ-熱分解
・リーテム,富士加飾-自動制御システム
・ファインセラミックスセンタ--水蒸気分解
・ソブエクレー-熱分解+微粉砕
3.1.3 加溶媒分解法
・東京工大 久保内教授-硝酸
・産総研,東邦テナックス-液相分解
・アースリサイクル-グリコール
・日立化成-アルコール
・アイカーボン-常温酸アルカリ法
3.1.4 超臨界流体法
・静岡大 岡島准教授-亜臨界流体
・熊本大(現名大)-後藤教授-亜臨界アルコール
3.1.5 その他の回収技術
・八戸高専 杉山教授-電解酸化法
・ミライ化成-溶解法+熱分解法
・旭化成,北九州高専,東京理科大-電解硫酸法
3.1.6 易分解性樹脂
・埼玉産技セ-CFRTPの有機溶剤溶解法
・物質・材料研究機構(NIMS),新構造材料技術研究組合(ISMA)-ジスルフィド基の導入
3.1.7 再利用技術
・愛媛大,東レ-コンクリート
・JAXA-航空機部品
・阿波製紙(株)-CF製紙
・サンケン-面状発熱体
・佐久間特殊鋼,山陽化工-短繊維CFRP
・帝人,富士通-自転車フレーム
・ワメンテクノ-橋梁補修
・住友ベークライト-抄造複合材
3.2 海外のCFRPリサイクル技術
3.2.1 CFリサイクル
・HADEG Recycling (DE)-CF生産工程廃材
・Procotex (BE)-CF生産工程廃材
・Hexcel Reinforcements UK Ltd. (GB)-CF生産工程廃材
3.2.2 マテリアルリサイクル
・Fiberline Composites (DK)-CFRP工程廃材
・Fairmat (FR)-プリプレグ-パネル
3.2.3 熱分解法
・Karborek (IT),ENEA (IT)
・ELG Carbon Fibre Ltd. (GB)
・Carbon Conversions Inc. (US)
・REFORM (EU)-Re-Fib法
・RYMYC srl (IT)
・Aachen Univ. (DE)-残留炭素除去
・Alpha Recyclage Composites (FR), Toulouse Univ.(FR)-水蒸気分解
3.2.4 溶媒洗浄法
・Vetrotex France S.A. (FR)-プリプレグ
・The Boeing Company (US)-積層材料層間剥離
・Shocker Composites (US)-プリプレグ,インライン
3.2.5 加溶媒分解法
・Adherent Technologies, Inc. (US)
・Global Fiberglass Solutions (US), Washington State Univ.(US)-エタノール,水
・Catack-H (KR)-水+?
・Korea Inst. of Sci. and Tech.(KR)-水
・Korea Inst. of Sci. and Tech.(KR)-水+界面活性剤
・Extracthive (FR)-?
3.2.6 超臨界流体法
・The Univ. of Nottingham (GB)-超臨界プロパノール
・Harbin Inst. of Tech. (CN)-超臨界水
・Vartega (US)-超臨界CO2,プリプレグ
・Henan Polytechnic Univ (CN)-酢酸,膨潤
3.2.7 その他の回収技術
・DaimlerChrysler AG, (DE)-高周波分解法
・Shenzhen Univ. (CN), Univ. of Manchester (GB)-電気分解法
・Kunming Univ. of Sci. and Tech. (CN)-高周波分解法
3.2.8 易分解性樹脂
・オランダ応用科学研究機関(TNO)(NL)-Diels-Alder反応を利用した樹脂
・Adesso Advanced Materials (CN), Connora Technologies (US)
・Connora Technologies (US), Aditya Birla Chemicals (TH)
・Connora Technologies (US)-Recyclamine®
・Adesso Advanced Materials (CN)-Cleavamine®
・Mallinda (US) /Univ. Colorado Boulder (US)-新規ポリイミン
3.2.9 再利用技術
・Imperial College London (GB)-評価技術
・North Carolina State Univ. (US)-評価技術
・CFK Valley (DE)-航空機部品
・Composite Technology Center (DE),Airbus (FR)-航空機部品
・SGL ACF/BMW (DE)-自動車部品
・Triumph Composites Systems (US),Washington State Univ.(US)-航空機部品
・Steelhead (US), Vartega (US), Michelman (US)-圧力容器
・Composite Recycling Technology Center (US)-パドル
・Composite Recycling Technology Center (US)-ベンチ
・Composite Recycling Technology Center (US)-合板
・Composite Recycling Technology Center (US),ELG Carbon Fibre Ltd. (GB),
Inst. for Advanced Composite Manufacturing Innovation (US)-シートバック
・Dell (US), SABIC (SA) -ノートPC筐体
・Boeing (US), ELG Carbon Fibre (GB)-ノートPC筐体
・Boeing (US), ELG Carbon Fibre (GB)-航空機部品
・Adesso Advanced Materials Wuhu Co., Ltd. (CN)-自動車部品
・Vartega (US), Janicki Industries (US)-航空機部品
・Alchemy Bicycle Co (US), Vartega Inc.(US)
・Fraunhofer ICT (DE)-電池セパレータ
・Vartega (US), Braskem (BR)-CF強化PP3Dフィラメント
・CarloRatti Associatti,Italo Rota (IT)-MAE Museum
・Vartega (US)-自動車部品
・Vartega (US)-自転車部品
・Fairmat (FR)-プリプレグ-パデルラケット
・IPC/CReCoF (FR)-複合材料リサイクルガイドブック
4.結言
4.1 結論
4.1.1 GFRPリサイクル技術
4.1.2 CFRPリサイクル技術
4.2 今後の技術課題
4.2.1 回収技術
4.2.2 加工技術
4.2.3 再利用技術
質疑応答
セミナー講師
※元日立化成(株)
略歴
1980年 京都大学工学部合成化学科卒業
1980年 日立化成工業㈱ 入社
1981年代~2014年 日立化成工業㈱の研究所に在籍
2014年 博士(工学)取得 熊本大学
2015年 日立化成㈱を定年退職
2016年 溶解技術㈱を設立
2019年 名古屋大学客員教授を兼任
専門
高分子合成 エポキシ樹脂配合設計 高分子リサイクル(熱硬化性樹脂)
研究・業務
1980年代 プリント配線板用エポキシ樹脂
1990年代 エポキシ樹脂接着フィルム
2000年以降 熱硬化性樹脂複合材料リサイクル技術
セミナー受講料
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