<飼育現場の担当者が語る>循環式陸上養殖の基礎と飼育事例<東京会場セミナー>

47,300 円(税込)

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開催日 10:30 ~ 16:30 
主催者 株式会社 情報機構
キーワード 水産技術   環境マネジメント   化学反応・プロセス
開催エリア 東京都
開催場所 【品川区】きゅりあん
交通 【JR・東急・りんかい線】大井町駅

○毎回大好評の循環式陸上養殖セミナーを再開催! ○循環式陸上養殖の最新動向から、アンモニア等の処理・濾過・疾病防除・酸素供給など養殖システムの解説、飼育事例と実務上の注意点など。知っておくべき基本的な仕組みや運用方法を包括的に解説します。 ○参入を検討中の方から、参入済だが更なる改善・レベルアップを図りたい方まであらゆる方におススメです。

セミナー講師

 国立研究開発法人水産研究・教育機構 水産技術研究所 養殖部門生産技術部 技術開発第2グループ(宮古庁舎)グループ長    森田 哲男 氏

■ご略歴平成7年度旧(社)日本栽培漁業協会入社、本部勤務を経て、小浜事業場(福井県小浜市)に配属。主に、ヒラメの省力型種苗生産手法である「ほっとけ飼育」の技術開発や技術普及、冷水性甲殻類の種苗生産、餌料培養等に従事。平成15年に組織解散で退職、同年、旧水産総合研究センター(現、水産研究・教育機構)に採用。水産庁栽培養殖課出向を経て、平成21年度に屋島庁舎(香川県高松市)に配属され循環飼育の研究に従事。昨年度宮古庁舎(岩手県宮古市)に異動し、主にサーモン類の養殖研究に従事し、現在も実験魚の飼育手法として循環式システムを活用している。■ご専門および得意な分野・ご研究魚類・甲殻類の種苗生産ほっとけ飼育や閉鎖循環飼育に代表される省力型飼育・止水飼育に関わる研究■本テーマ関連学協会でのご活動水産学会や関連会議、学会誌、都道府県の勉強会等で多数成果公表しているほか、水産研究・教育機構主催の成果発表会や栽培漁業関連の研修会等でも講演。一般企業家や陸上養殖従事者向けには循環式陸上養殖をテーマに、ジャパンインターナショナルシーフードショー、アグリビジネス創出フェア、科学技術振興機構(JST)、陸上養殖勉強会などで講演を行い、情報提供している。また、業界紙等における陸上養殖の連載などを通じて研究成果の普及を行っているほか、都道府県などから委員として委嘱され、循環飼育関係の施設設計や栽培漁業に関する助言を行っている。2017年4月、循環式陸上養殖(共著)の書籍を出版(緑書房)。

セミナー受講料

1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。

受講について

  • 感染拡大防止対策にご協力下さい。
  • セミナー会場での現金支払いを休止しております。
  • 新型コロナウイルスの感染防止の一環として当面の間、昼食の提供サービスは中止させて頂きます。
  • 配布資料は、当日セミナー会場でのお渡しとなります。
  • 希望者は講師との名刺交換が可能です。
  • 録音・録画行為は固くお断り致します。
  • 講義中の携帯電話の使用はご遠慮下さい。
  • 講義中のパソコン使用は、講義の支障や他の方の迷惑となる場合がありますので、極力お控え下さい。場合により、使用をお断りすることがございますので、予めご了承下さい。(*PC実習講座を除きます。)

セミナー趣旨

  魚介類飼育における基礎や留意事項、循環式陸上養殖の特徴や注意点、水質浄化、システム設計の基本的な考え方、飼育事例、販売などこれから起業する方や飼育初心者の視点で陸上養殖について解説します。  異分野から循環式陸上養殖に新規参入される方は不安が大きく、経験者にとっての常識もなかなか理解できないものです。そのような些細な疑問にも飼育現場の担当者としてアドバイスできればと考えています。

受講対象・レベル

・循環式陸上養殖参入に向けた情報収集や企画等を行っている方、または陸上養殖を開始したがシステム設計の基礎を学んで  より省力化や省コスト化をお考えの方。・循環式陸上養殖で水質浄化や飼育方法に問題がありお困りの方、新しい対象種を模索されている方。・水族館での飼育、ペットショップでの飼育など取水環境に制限があるため循環飼育を検討されている方。・循環式飼育による餌料培養や種苗生産・中間育成にご興味のある研究者や技術者。・低塩分飼育にご興味のある方。・その他、本テーマにご興味のある方なら、どなたでも受講可能です。

必要な予備知識

・テーマにご興味のある方なら、特に知識は必要ありません。・魚の飼育をされたことがない方でも大丈夫です。

習得できる知識

魚介類飼育の基礎、循環式陸上養殖の基礎と利点、システム設計の考え方。現場担当者向けの技術的解説を中心としたセミナーです。

セミナープログラム

【第1部 システム設計における基礎】 飼育水槽の洗浄方法や殺菌、ろ材の熟成方法まで飼育技術を習得したい現場担当者向けの内容です。1.循環飼育の特徴 1)なぜ循環飼育(循環式陸上養殖)なのか  ・世界、日本における養殖の推移を紹介  ・今後の養殖はどのようになるか  ・循環飼育の導入にいたる背景 2)循環飼育と流水飼育の違い、循環飼育のメリットやデメリット  ・循環飼育と流水飼育の違い  ・半循環飼育と閉鎖循環飼育(完全循環)の特徴  ・半循環飼育と閉鎖循環飼育のメリット・デメリット  ・立地条件について 3)基本システムを紹介  ・システム開発の歴史  ・循環飼育の基本的なシステムを紹介2.システムの基礎 1)循環飼育における物理ろ過方法  ・システムに用いる物理ろ過方法  ・泡沫分離装置など循環飼育特有の物理ろ過装置 2)循環飼育で発生するアンモニアの毒性と適切な処理方法・ろ材の選定方法  ・循環飼育で発生するアンモニア、亜硝酸、硝酸の毒性  ・生物ろ過水槽に用いるろ材の種類やろ過方法  ・硝化細菌の活性に関わる因子  ・硝化細菌の入手、ろ材熟成方法、熟成度合いの判定方法  ・生物ろ過水槽設計の基本的な考え方  ・ろ材の洗浄方法や保管方法について 3)循環システムにおける疾病防除方法  ・使用する海水の殺菌方法  ・循環システム系内の殺菌方法 4)循環システムにおける酸素供給方法  ・水中の酸素(DO)の重要性  ・循環システムにおける酸素供給方法 5)その他飼育上の留意事項【第2部 実証事例】 我々が提唱するシステムの実証事例の紹介を通して、循環飼育のメリットなどを解説します。   これから起業や陸上養殖部門への参入を考えられている方のヒントになる内容です。1.飼育事例 1)養殖対象種の選定  ・国内外での最近の動向  ・循環飼育による養殖等の対象となる魚種を講演者の視点で紹介 2)ハタ類(キジハタ・クエなど)における事例  ・新規養殖対象種として取り組み状況などを紹介  ・循環システム導入のメリット  ・親魚、種苗生産、養殖について  ・低塩分飼育について  ・コスト試算 3)その他【第3部 循環式陸上養殖・循環飼育の産業化に求められる今後の課題】【第4部 質疑応答】  講演内容の質疑応答だけでなく、循環式陸上養殖・循環飼育での疑問点などについて可能な限りおこたえします。

※第1部を中心にセミナーを進め、循環飼育システムの基本的な仕組みや運用方法を学んでいただきます。   なお、当日はセミナー参加者のご要望をお聞きし、ご講演内容や順序などの流れが多少変更になる可能性がございます (大枠の変更はございません)。   受講者の疑問を解消することが重要であると考えますので、講演内容の一部を省略して質疑応答に時間配分する場合もございます。

※途中、お昼休みと小休憩を挟みます。

■受講された方の声(一例)・基礎から分かりやすく説明いただき大変有益でした。・平易な言葉で説明頂いたので、今まで理解できなかった事も腹落ちしました。・養殖システムの詳細や水質の管理などのお話から、様々な導入・飼育事例まで学べて良かったです。・コスト試算や採算性を高めるアプローチなど、民間企業として役立ちそうな内容も多く参考になりました。・養殖魚種の選定のお話が特に参考になりました。また魚種別に対応すべき事柄が違うことに驚きました。・養殖のスペシャリストである講師からお話が聞けて良かったです。・初心者でしたが、わかりやすく且つ興味深い内容が多かったです。勉強になりました。・ご知見の幅が広く大変参考になりました。質問にも丁寧にご回答賜り感謝申し上げます。など。ご好評の声を多数頂いております!