環境対応・易解体性接着剤の技術開発動向とリサイクルの取り組みについて解説!
■注目ポイント
★環境対応に向けた解体性接着技術やマルチマテリアル接合技術について紹介!
セミナー趣旨
現在の産業界においてはCO2削減のためのテーマが最優先の技術課題と位置付けられている。代表的なものとしては再生可能エネルギーの立ち上がりまでの省エネルギーを目的としたバイオマス原料の開発であり、さらには排出量軽減を目的とした乗り物の軽量化を目的としたCFRPの採用である。金属からCFRPに代替えしていくためには溶接に代わる接着技術が必要であり、使用後にはCFRPのリサイクル、解体接着などが必要な技術となってくる。本講演ではこれらについての最新の技術動向について解説したいと考えている。
習得できる知識
バイオマスプラスチックについて
マルチマテリアル接合技術について
解体接着技術について
セミナープログラム
1.CO2削減に向けての取り組み
1.1 CO2排出量の現状
1.2 CO2削減のための施策
1.3 環境対応開発テーマ
2.バイオマスエポキシ樹脂
2.1 バイオナフサからの合成
2.2 植物油由来のエポキシ樹脂
2.3 木質由来のエポキシ樹脂
2.3.1 リグニンについて
2.3.2 リグノフェノールの抽出法
2.3.3 改質リグニンについて
2.4 カーボンニュートラルに向けてのバイオマスエポキシ樹脂
2.4.1 CO2を利用しての製造
2.4.2 再生可能エネルギーの利用
2.4.3 廃プラからの再生
3.CFRPの適用とリサイクル技術
3.1 CFRPの適用分野
3.1.1 航空機分野
3.1.2 自動車分野
3.1.3 風力発電
3.1.4 圧力タンク
3.2 CFRP用接着剤
3.2.1 エポキシ系接着剤
3.2.2 アクリル系接着剤
3.2.3 ウレタン系接着剤
3.3 CFRPのリサイクル
3.3.1 カーボンファイバーのリサイクル技術
3.3.2 マトリックス樹脂のリサイクル技術
4.解体接着技術
4.1 物理的解体技術
4.2 熱による分解
4.3 酸化による分解
4.4 光による分解
【質疑応答】
セミナー講師
NBリサーチ 代表 野村 和宏 氏
略歴
1990年 京都工芸繊維大学 高分子学科 修士課程卒業
長瀬チバ(現ナガセケムテックス)入社
1990-1994年 半導体用塗料、封止材の開発
1995-1996年 自動車用電装部品向け注型材、一液接着剤の開発
1997-2010年 半導体用液状エポキシ封止材、シート封止材の開発
2011-2018年 複合材向けマトリックス材、構造接着剤の開発
2019年 NBリサーチ設立
専門
エポキシ樹脂、接着剤、複合材、半導体封止剤
研究・業務
半導体封止剤・構造接着剤・ CFRP用マトリックス剤
セミナー受講料
【1名の場合】45,100円(税込、資料作成費用を含む)
2名以上は一人につき、16,500円が加算されます。
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