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※WEB配信はありません。
セミナー趣旨
マイクロ波エネルギーがどのようにして物質を加熱するかを、物理的な原理から実際の応用まで解説する。マイクロ波を加熱に利用するにはどのような視点で検討すればよいか、何に注意をすべきかを示すことで、望む加熱形態が達成できるか、達成できたかをご理解いただく。また、マイクロ波の照射形態による加熱の違いや、各種コンポーネントの役割などを説明する。さらに、安全対策として具体的に何をすればよいかを解説する。
本セミナーでは微分、積分、ベクトル演算、三角関数、指数関数、複素関数が出てくるが、概念と原理を理解するためのものなので、その場で解く必要はない。
本セミナーを受講することで、電磁波エネルギーと物質の相互作用や、電磁波エネルギーを操作するための基礎知識、安全対策が習得できる。
受講対象・レベル
マイクロ波をエネルギー源として用いる方、検討しようとしている方、さらに深く理解したい方など。
セミナープログラム
1.マイクロ波による加熱(基礎編)
・これを「知っている」なら要点はおさえている
・電磁波の性質、マイクロ波の性質
・電界と磁界の関係
・「マクスウエルの式」という考え方
・たくさんある単位の整理と対比
2.マイクロ波による加熱(実践編)
・回る電子レンジと回らない電子レンジの違い
・金属壁の表面で起こること
・導波管
・尖った金属
・エネルギーの振動
・お弁当が温まるのはなぜ?
・振動の「摩擦熱」とは言い難い
3.誘電率という物理性質とは
・「電気を通さない物質」とマイクロ波の関係
・2つの誘電率-実部と虚部
・真空の誘電率と光速の関係
・屈折と吸収
・デバイ緩和理論
4.導電率という物理性質とは
・「電気を通す物質」とマイクロ波の関係
・導電率と誘電率の違い
・ジュール熱と誘電緩和の違い
5.物質定数を測定する
・どのような原理で測定しているのか
・摂動法による誘電率測定
・反射プローブ法による誘電率測定
・誘電率の温度特性
6.電磁界シミュレーション
・マイクロ波はどのような形を描くか
・導波管で形を決める
・進行波と定在波
・対象を変えたらどのように変わるか
・反射波・透過波とSパラメータ
7.コンポーネント
・それぞれの装置の役割
・トラブルを避けるための装置
・解析をするための装置
・パワエレ技術が向上したら(GaN)
8.安全対策
・事故を回避するための知識と認識
・装置に対する注意点
・漏洩に対する注意点
・異常加熱に対する注意点
9.マイクロ波でないと起こらない加熱・反応
・プロセスの利便性
・選択加熱、速度向上
・温度分配
・有機合成への利用
・ではなぜ効果があるのか
10.まとめと提言
・装置の進歩
・毛細管スケールからプラントスケールまで
・採用するか、採用しないか、その判断は
【質疑応答・名刺交換】
セミナー講師
(国研)産業技術総合研究所 ナノ材料研究部門 主任研究員 博士(工学) 技術士(化学部門) 杉山 順一 氏
【専門】有機化学、高分子化学、マイクロ波化学
セミナー受講料
55,000円(税込、資料付)
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2名同時申込の場合計55,000円(2人目無料:1名あたり27,500円)で受講できます。
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