フッ素フリーで撥水/撥油表面を作製するための指針と実例~ぬれ性の基礎、評価技術~について解説!
■本講座の注目ポイント
★長鎖フッ素化合物を用いない撥水・撥油処理の開発が様々な産業分野で喫緊の課題となっています。本セミナーでは、優れた液滴(特に油)の滑落性を示すフッ素フリーな撥水・撥油表面の設計指針について、実例を挙げながらわかりやすく解説します。
■当講演の注意点
製本テキストを郵送致しますので、電子テキストダウンロード不可となります。
ご郵送の都合上、10/21午前中までにお申し込みください。
以後のお申し込みでも受付は可能ですが、テキストが講演後のお届けになる可能性がありますのでご注意ください。
セミナー趣旨
これまで、固体表面のぬれ性(撥水性や撥油性)は、静的な(見かけの)接触角の大小で評価されてきました。しかし、静的な接触角が同じでも、表面状態によって液滴は異なった動的挙動を示します。本セミナーでは、実用上、重要となる動的なぬれ性(前進/後退接触角、ヒステリシス、滑落角)についての理解と取得を目指します。また、最新の撥水・撥油、防汚処理技術について国内外の最新の研究開発動向と、フッ素フリーで撥水・撥油性、防汚表面を得るための設計指針について演者らの実例を挙げながら分かりやすく詳細に解説します。
習得できる知識
・ぬれ性に関する基礎的な知識/理論
・ぬれ性評価技術(静的/動的接触角、接触角ヒステリシス、滑落角)の正しい知識
・フッ素化合物を用いずに、それと同等の撥水性、撥油性、防汚性、難付着性を有する表面・界面を作るための技術情報
セミナープログラム
1. ぬれの基礎
1.1 Youngの式
1.2 表面張力の定義と各種測定方法
1.3 表面自由エネルギーとは?
1.4 Cassieの式(凹凸表面におけるぬれ)
1.5 Wenzelの式(複合表面におけるぬれ)
1.6 CassieとWenzelの式は本当に正しいのか?
1.7 既存理論を否定する研究事例
1.8 3相接触線の重要性
1.9 これまでのぬれ性評価法とその課題
1.10 静的接触角とぬれ性との関係
2. 動的ぬれ性
2.1 動的ぬれ性とは?
2.2 動的ぬれ性制御の重要性
2.3 動的接触角(前進/後退接触角)の定義と近年の役割
2.4 動的接触角の各種測定方法
2.5 接触角ヒステリシスの定義と発生原因
2.6 身近な高/低接触角ヒステリシス表面の事例
2.7 接触角ヒステリシス制御に関するこれまでの研究
2.8 接触角ヒステリシスを抑制するための指針
2.9 接触角ヒステリシスと滑落性の関係(Kawasaki/Furmidgeの式)
2.10 低接触角ヒステリシス表面の特長
3. 撥水/撥油処理の最新研究開発動向
3.1 バイオミメティクス(生物模倣技術)
3.2 超撥水/撥油性を得るための表面設計指針
3.3 これまでの超撥水/撥油表面の問題点と課題
3.4 耐久性を向上させるためのコンセプトと研究事例
3.5 最近の超撥水/撥油性の定義
3.6 超撥水/撥油処理の最新研究開発動向
3.7 液体含有表面:SLIPS(Slippery Liquid-Infused Porous Surfaces)の特徴・設計・課題
4. フッ素フリー撥水/撥油/難付着処理
4.1フッ素フリー撥水/撥油処理の最新研究開発動向
4.2フッ素フリー撥水/撥油性表面の開発事例
4.2.1 CVD法による単分子膜の作製方法とその特徴
4.2.2 ゾルゲル法による有機-無機ハイブリッド皮膜の作製方法とその特徴
4.2.3 オルガノゲルを利用した難付着性表面の作製方法とその特徴
5. 現状の課題と最近のトピックス
質疑応答
セミナー講師
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 極限機能材料研究部門/上級主任研究員 博士(工学) 穂積 篤 氏
セミナー受講料
【1名の場合】45,100円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、16,500円が加算されます。
※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です
開催日時
13:30 ~
受講料
45,100円(税込)/人
※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます
※銀行振込
開催場所
全国
主催者
キーワード
薄膜、表面、界面技術 塗装・コーティング 汚染物質排出抑制技術
※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です
開催日時
13:30 ~
受講料
45,100円(税込)/人
※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます
※銀行振込
開催場所
全国
主催者
キーワード
薄膜、表面、界面技術 塗装・コーティング 汚染物質排出抑制技術関連教材
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