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Q&A形式で接着・粘着のメカニズムと設計・評価手法について解説する講座です。
■注目ポイント
★粘着のメカニズムの基礎から、剥離、評価など粘着の抱える課題についても分かりやすく解説。
★粘着の機能を向上や、リサイクルの観点から今求められる技術についても解説。
セミナー趣旨
粘着剤とは、感圧接着剤(PSA:Pressure Sensitive Adhesives)とも呼ばれ、一般的な接着剤とはかなり異なる性能を有しています。その特徴を簡単にまとめると「手で押さえた程度の弱い圧力により基材に容易に粘着」、「短時間で比較的高い接着力を発揮」、「必要に応じて、再度剥離可能」ということになります。これらの粘着剤の特性は、物理化学で習ったような「表面張力、相溶性」や「粘弾性特性と呼ばれる高分子材料特有の力学的な応答」と強い関係がありますが、個別の項目をきちんと理解することはかなり手強いものです。
本講座は粘着剤や粘着テープに関心を持つ技術者や研究者を対象に、粘着剤の材料と特性、設計時の考え方、評価方法など、基本から応用まで幅広く解説します。そして、Q&A形式とすることで対象となるテーマを絞り、分かりやすく丁寧に説明します。
受講対象・レベル
・粘着剤の開発に関与するために基礎を理解したい方
・ユーザーとして粘着剤を使っているけど、どのような点に気をつけるべきか知りたい方
・知識としてこの技術を理解しようとしている方(たとえば営業担当の方々)
習得できる知識
「なぜ粘着剤は簡単に張り付くのに剥がれにくいのか?」や「その要求特性とは?」というような粘着特性発現の仕組みを理解するために必要となる基礎的な事項についても、できるだけ簡単に説明を行いますから、幅広い方に役立つものと期待しています。
また、「粘着の課題と対応技術」や「リサイクルに向けた考え方」についても解説を行います。
セミナープログラム
1. 基礎編
Q1 粘着と接着の違いとは?
Q2 粘着のメカニズムとは
Q3 粘弾性とは?
Q4 濡れ性とは?
Q5 粘着剤の種類とは?
2. 評価方法編
Q1 粘着剤の評価方法とは?
Q2 粘着力の測り方は?
Q3 保持力とは?
Q4 タックとは何?
3. 材料・製造編
Q1 粘着剤の構成材料とは
Q2 タッキファイヤーとは?
Q3 基材とは?
Q4 背面処理剤とは?
4. 剥離技術編
Q1 剥離のメカニズムとは?
Q2 粘着剤の性質と被着体の関係とは?
Q3 分子間力とは?
5. 機能性向上技術編
Q1 界面の設計とは?
Q2 表面張力とは?
Q3 SP値とは?
Q4 粘着力を調整するためには?
Q5 粘弾性スペクトルとは?
6. 粘着剤の課題と今後の展望編
Q1 粘着剤のさらなる機能性向上とは?
Q2 リサイクルの観点からみた粘着剤とは?
Q3 今後注目の粘着剤とは?
【質疑応答】
セミナー講師
ソフトマターデザインラボ合同会社 代表社員(元東亞合成株式会社 名古屋クリエイシオR&Dセンター) 佐々木 裕 氏
セミナー受講料
【1名の場合】38,500円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、16,500円が加算されます。
講師のプロフィール
これまで身につけてきた幅広い知見を活かして、原理原則に基づく論理思考と自由な発想とをミックス・アップして、企業での研究・開発に必須となるステージ・ゲートでの判断を支援ができるものと確信しております。
佐々木 裕
ささき ひろし / 愛知県 /
これまで四十年近く東亞合成㈱という化学系メーカーに所属し、各種の機能性高分子の研究開発に関わってきました。
海外留学をきっかけとして発見したオキセタン樹脂という新規材料の工業化にも成功し、その実用化において、各種の分析・観...続きを読む
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