スプレードライヤ(噴霧乾燥機)の基礎原理と目的に応じた上手な運転操作方法<東京会場セミナー>
開催日 | 10:30 ~ 16:30 |
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主催者 | 株式会社 情報機構 |
キーワード | 化学反応・プロセス 生産工学 |
開催エリア | 東京都 |
開催場所 | 【品川区】きゅりあん |
交通 | 【JR・東急・りんかい線】大井町駅 |
・スプレードライヤの特徴から運転操作・スケールアップの考え方まで!・対象物ごとの微粒化方式、最適な装置・方法を学べる!
セミナー講師
大川原化工機(株) 開発部長 根本 源太郎 氏
■ご略歴1996年 大川原化工機入社 営業試験部門に配属1997年~ 排ガス冷却塔の開発・設計2005年~ 過熱水蒸気乾燥装置、噴霧熱分解装置、ハイパルコン等の開発・設計・専門:粉体工学、化学工学、スプレードライヤおよび関連装置の開発・学協会活動:一般社団法人日本粉体工業技術協会 「粉体技術」編集委員/乾燥 分科会 幹事一般社団法人粉体工学会 機械的単位操作に関する産学連携研究会 代表幹事/ 評議員
セミナー受講料
1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
- 感染拡大防止対策にご協力下さい。
- セミナー会場での現金支払いを休止しております。
- 新型コロナウイルスの感染防止の一環として当面の間、昼食の提供サービスは中止させて頂きます。
- 配布資料は、当日セミナー会場でのお渡しとなります。
- 希望者は講師との名刺交換が可能です。
- 録音・録画行為は固くお断り致します。
- 講義中の携帯電話の使用はご遠慮下さい。
- 講義中のパソコン使用は、講義の支障や他の方の迷惑となる場合がありますので、極力お控え下さい。場合により、使用をお断りすることがございますので、予めご了承下さい。(*PC実習講座を除きます。)
セミナー趣旨
スプレードライヤの特色や基本原理に重点を置いて解説します。希望する製品を生産するためにはスプレードライヤについて理解を深めることが重要です。特に微粒化方式(各種ノズル、各種ディスク)についてはそれぞれ特色があり、対象物による最適な装置や方法について概説します。さらにスプレードライヤの基本原理を元に、スケールアップの考え方についての考え方や、スプレードライにおける応用・関連技術について実例を交えて解説します。
受講対象・レベル
・スプレードライヤを使っている方・これから自身の研究や製造に使おうとしている方※工業材料から食品・バイオ関連まで、製造したい対象物は不問です。
習得できる知識
・スプレードライヤの基本的原理、仕組み・スプレードライヤを構成する機器・各部位の特徴と目的に応じた機器・方式の選定・運転トラブルへの対処方法、スケールアップの指針
セミナープログラム
1.噴霧乾燥の基本原理 1-1. スプレードライヤの概要 ・スプレードライヤの適用分野 ・乾燥と造粒のメカニズム ・スプレードライの工程 ・スプレードライヤの特長 ・スプレードライヤを用いた粉体製造のメリット 1-2. スプレードライヤによって製造できる各種製品 ・各種製品例:セラミックス、化成品、漢方薬、粉末調味料 ・各種粉体の顕微鏡写真 1-3. 微粒化の重要性と利点 1-4. スプレードライヤの乾燥原理 1-5. スプレードライ粒子の乾燥過程 ・恒率乾燥と減率乾燥2.スプレードライヤの微粒化機器 2-1. 微粒化機器の特長と選定方法 ・微粒化装置(アトマイザ)の各種方式とその比較 ・各種微粒化装置の処理量VS粒子径 2-2. 回転円盤の基本的な仕組み ・各種噴霧微粒化ディスクの特長 2-3. 圧力ノズルの基本的な仕組み ・圧力ノズルの微粒化機構 2-4. 二流体ノズルの基本的な仕組み ・二流体ノズルの構造、特長・留意点 2-5. その他の微粒化機器 2-5-1. 加圧二流体ノズル ・加圧二流体ノズルのねらい ・加圧二流体ノズルの噴霧特性の例 2-5-2. RJノズル、TJノズル ・ツインジェットノズルの特長 ・ツインジェットノズルの構造、微粒化機構3.スプレードライヤの設計計画 3-1. スプレードライヤの熱収支及び物質収支計算 3-2. スプレードライヤ本体・付帯設備の検討 ・乾燥室形状、大きさの決め方についての基本的な考え方 ・並流式 ・ノズル式:向流型 ・ノズル式:並向流(混合流)型 ・各種製品物性と熱風接触・噴霧方式の関係 ・安定的に製品を回収するための付帯設備 3-3. 乾燥テストとその評価 ・乾燥テストとその評価方法の基本的な考え方 ・最適条件の選定、選択ポイント、留意点 ・それぞれの監視項目について4.スプレードライヤの運転操作と製品の作り込み ・乾燥条件と製品に与える影響 ―入口、出口温度と風の流れ― ・噴霧乾燥による液滴の形状変化 ・一般的な粉体の性状について 4-1. 製品粒子径のコントロール 4-1-1. 回転円盤の場合 ・製品粒子径のコントロール指針と留意点 4-1-2. 加圧ノズルの場合 ・製品粒子径のコントロール指針と留意点 4-1-3. 二流体ノズルの場合 ・製品粒子径のコントロール指針と留意点 4-2. 製品水分のコントロール ・製品水分のコントロール指針と留意点 4-3. 製品の嵩密度のコントロール ・製品嵩密度のコントロール指針と留意点 ・(補足)原液処理量のコントロール指針と留意点 4-4. スプレードライヤによる造粒のメカニズム ・微粒化装置の違いによるセラミックス粒子への影響 4-5. トラブル対策 ・様々なトラブルの推定原因 ・乾燥が難しいサンプルについての対処例 4-6. 装置運転・製品評価についての注意点 ・サイクロンの回収率について ・製品の評価方法について ・噴霧乾燥可能かどうかの簡易的な判断方法5.スプレードライヤのスケールアップ 5-1. スプレードライヤにおけるスケールアップの考え方 5-2. 回転円盤方式におけるスケールアップ、留意点 ・乾燥室のサイジング 5-3. 噴霧ノズル方式におけるスケールアップ、留意点6.スプレードライヤにおける最近の話題 6-1. 流動造粒スプレードライヤ :その原理と活用例 6-2. クローズドシステムスプレードライヤ :その原理と活用例 6-3. スプレーバッグドライヤ :その原理と活用例 6-4. マイクロカプセルの作製方法と製品例<質疑応答>
※途中、お昼休みと小休憩を挟みます。
■受講者の声(アンケートより)「実務に有益な情報が多く非常に有益でした。ありがとうございました」(触媒の製造・探索)「希少で貴重なご講演、ありがとうございます」(熱関連研究開発)「トラブル対策が特に勉強になりました」(品質と製造の管理)「特にスケールアップに興味を惹かれました。有益でした。ありがとうございました」(研究開発)