英文内部監査報告書とビジネス英語の実務対応【オンライン/会場】
~内部監査の指摘・改善提案と監査報告書の英文の書き方、及びそれを支えるビジネス英語の実践ノウハウ~
セミナー趣旨
海外事業の内部監査や内部統制の実務では英語での指摘や改善提案、報告書の作成のため、専門用語の英訳を辞書で確認することもありますが、海外の監査や内部統制の専門業務で一般に使われる言葉の言い回しや言語表現を習得し、更に欧米のビジネス英語の慣行に則ったプロフェショナルとしての英文を書く能力も期待されます。例えば職務分離については英語のSegregation of Dutiesという言葉の知識だけでなく、国内とは異なる業務慣行を踏まえてどのようなロジックと英語の文章表現で問題提起して改善を促すかも重要です。
また、内部監査ではIIA(内部監査人協会)の国際基準や指針を踏まえた英語での監査意見の書き方や指摘・提案の仕方、報告書の構成を理解することも重要ですし、更には国内とは異なる海外の指摘・改善提案のテーマの予想も重要です。
◆事例から学び取る英文監査報告書と指摘・改善提案の書き方
欧米企業に比べて日本企業の監査の指摘事項には、文章が短めで簡単すぎたり、説得力を付けるための指摘の根拠やリスクの説明が不十分な例も見られるので、今回は英文内部監査報告書の様式や指摘・改善提案の標準モデルを作る参考となるような海外での文例を挙げて解説いたします。また日本では普通見られないような労務費関連などの指摘事項や改善提案の例を外国人が書いた実例を示してその考え方と英語表現を解説いたします。
◆国際業務のプロとして押さえておきたいビジネス英語
国際的なプロには、語学力だけでなく、各専門領域に固有の視点や理論を踏まえた、国際的に通用するプロとしての英語の使い方が期待されますが、英語の辞書にも出てこない言い回しや単語の使い方もあれば、それを専門的に使った文例などは辞書や文法書にも普通みられません。そこで、今回は、米国などで監査のプロの研修に使われるビジネス英語の書き方や文法上のルールの解説と共に、海外の監査報告書の事例を紹介し、内部監査に有効な英語表現や専門用語の使い方や日本人が間違いやすい英語の表現形式などを解説いたします。
受講対象・レベル
監査部門、海外事業の監査・内部統制の実務および管理に携わる方
セミナープログラム
第1部.事例から学び取る英文内部監査報告書の書き方
・参考となる外国人による監査報告書の記載例の紹介
・監査報告に対するIIAの指針を踏まえた英文監査報告書の事例
・欧米人の誤解を招いた日本人の報告書の事例と日本人が気を付けたい英文レポートの留意点
第2部.海外監査に見られる指摘事項、改善提案の英文事例によるロジックと文章表現
国内では見られない課題の指摘事例も含めて、海外で見られる指摘・改善提案の事例を外国人が書いた英文で多少の和訳も付けて紹介し、どのようなロジックをどのような文章表現で書くかを具体的な案件ごとに指摘事項、リスクの記載、および改善提案の記載事例を見ながら理解を深めていただきます。
第3部.国際的な監査のプロとして押さえておきたいビネス英語
監査に限らず国際業務のプロには、専門能力と共にビジネス英語を使いこなす能力が期待されます。これは追及しても切りがないですが、以下の様な内容を時間の許す範囲でなるべく多くの参考事例で紹介します。
1.英文レポートを書くときに気を付けたい英語での慣行的な言い回しや専門家らしい表現
・内部統制の不全を指摘するためのロジックと英語表現における留意点
・専門家らしい正確な言葉への置き換えや実務でよく使う専門用語の使い方など
2.国際的なビジネス・パーソンとして押さえておきたいビジネス英語と英文法のルール
・英文法や文の構成上の間違いやすい事例 -誤った例と正しい使い方の例の比較など
・米国で推奨される英文スタイル、ビジネス英語の文法的にも正確な使い方や言葉の選び方、
・改善提案に使える英語表現の例や内部監査において被監査組織の組織や内部統制のあり方を確認する際の質問項目の例
※申込状況により、開催中止となる場合がございます。
※講師・主催者とご同業の方のご参加はお断りする場合がございます。
※録音、録画・撮影はご遠慮ください。
セミナー講師
公認内部監査人・公認会計士・米国公認会計士(現在inactive) 公認会計士藤井監査事務所 代表 藤井範彰 氏
30余年の監査法人勤務の内、最初の約20年は会計監査に従事しつつ、E&Yから移ったアンダーセンでは米国本社の指示で米国流会計監査の日本での導入のために監査法人内のパートナーからスタッフまでの全ての監査人を対象に監査の研修や品質管理の活動をしたり、公認会計士協会本部の委員会活動(国際委員会副委員長、会計制度委員会副委員長、監査基準委員会委員他)にも専念。続く10余年は、内部監査、内部統制、リスクマネジメント、不正調査に特化し、アンダーセン消滅時に朝日監査法人代表社員を辞してPwC(中央青山監査法人)に移り代表社員も務めた後、J-SOXの制度化を前に招聘に応じて復帰した新日本監査法人(E&Y)で内部統制支援本部統括部長、ビジネスリスクサービス部長、FIDS(不正対策・係争サポート)部長等を歴任。2012年、シニアパートナーを早期退任し、ボルボ・グループで日本の内部監査統括を務め、同グループ会社UDトラックス㈱の監査役を7年間務めた後、現在は内部監査や不正対応・ガバナンス関連の講演や研修・執筆・アドバイザリー業務に従事。
最近の著書『内部監査のプロが書く監査報告書の指摘事項と改善提案』(同文舘出版2016年11月)で2017年度日本内部監査協会青木賞受賞。2019年9月同書第2版出版。他にも著書「経営者と会社を動かす内部監査の課題解決法20」税務経理協会2012年、論文「不正リスクを意識した内部監査の高度化~内部統制の企業不正への関わり方~」日本内部監査協会月刊監査研究2024年10月号、「リスクベースによる内部監査の指摘と改善提案~リスクを意識した内部監査の高度化~」同誌2023年7月号等多数。
セミナー受講料
1名につき
会員 38,500円(本体 35,000円) 一般 41,800円(本体 38,000円)
※会員価格適用については、企業研究会会員が対象となります。
(所属先の会員登録有無がわからない場合、お申込みの際に備考欄へ「会員登録確認希望」とご記入ください。)
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受講について
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