水中音響/音波伝搬・信号処理技術の基礎からその応用と課題まで
開催日 | 13:00 ~ 17:00 |
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主催者 | 株式会社トリケップス |
キーワード | 通信工学 機械技術一般 メカトロ・ロボティクス |
開催エリア | 全国 |
開催場所 | Zoomを利用したオンライン講座 |
~ 音波伝搬特性を把握する ~
セミナー講師
太田和彦(おおたかずひこ) 氏 金沢工業大学 工学部 ロボティクス科 元 教授(工学博士(Ph.D.)) <略歴> 1977年3月 京都大学 理学部 卒業 1977年4月 防衛大学校 数学物理学教室 助手 1978年4月 防衛庁 技術研究本部 第5研究所第1部音響第2研究室 1993年8月 米国 マサチューセッツ工科大学 海洋工学部 博士課程 修了 1994年4月 防衛庁 技術研究本部 第5研究所第1部音響第2研究室 室長 2004年4月 防衛庁 技術研究本部 副技術開発官(船舶担当) 2006年7月 防衛省 技術研究本部 艦艇装備研究所 航走技術研究部 部長 2009年4月 防衛省 技術研究本部 艦艇装備研究所 探知技術研究部 部長 2012年4月 防衛省 技術研究本部 艦艇装備研究所 研究企画官 2014年4月 金沢工業大学 工学部 ロボティクス学科 教授 2024年4月 金沢工業大学 工学部 ロボティクス学科 非常勤講師 (退職に伴い)) <専門関連分野> ・水中音響学 ・音波伝搬シミュレーション技術 ・海洋音響信号処理 ・海洋音響トモグラフィー ・ソナー技術 <関連学協会> ・日本音響学会 ・海洋音響学会 ・土木学会
セミナー受講料
お1人様受講の場合 51,700円[税込]/1名1口でお申込の場合 66,000円[税込]/1口(3名まで受講可能)
受講について
- 本セミナーの受講にあたっての推奨環境は「Zoom」に依存しますので、ご自分の環境が対応しているか、お申込み前にZoomのテストミーティング(http://zoom.us/test)にアクセスできることをご確認下さい。
- インターネット経由でのライブ中継ため、回線状態などにより、画像や音声が乱れる場合があります。講義の中断、さらには、再接続後の再開もありますが、予めご了承ください。
- 受講中の録音・撮影等は固くお断りいたします。
セミナー趣旨
海中を伝搬する音波は水温・塩分・水圧(深度)変化の影響を受け,空中に比べるとより大きな屈折を生じ,さらに海面・海底等での反射や散乱も伴うため複雑な音場が形成されることになります.このためソナーの探知能力も海洋環境に大きく左右されることから,その効果的な運用には音波伝搬特性の把握が不可欠であり,講演前半ではこれらの基本的な関係を分かりやすく解説します.また,後半は魚群探知機のように既製品として入手可能な廉価なソナーを利用し,港湾内外や沿岸域での密漁者・不審物の探知や音響無線遠隔操作式水上・水中ドローンへの活用を図った研究成果等を紹介します.
セミナープログラム
【基本編】 1 海洋音響環境 1.1 水温・塩分・水深変化と音速分布 1.2 内部波の観測結果 2 海中音波の伝搬特性 2.1 波動方程式と伝搬損失 2.2 スネルの法則と音線法 2.3 海水の吸収損失 2.4 海面反射とロイドミラー効果 2.5 海底反射損失の周波数特性 2.6 ノーマルモード法 2.7 海底地形変化の音波伝搬への影響 3 海洋音響トモグラフィー 3.1 合成開口音響アレイ 3.2 インバージョン法 3.3 浅海域での伝搬計測とシミュレーション評価 4 パルス信号波形の伝搬変化 4.1 伝搬に伴うパルス波形変化(群速度の周波数特性) 4.2 極浅海域での伝搬計測とシミュレーション評価【応用編】 5 遠隔操作式水上無人機 〜ソナーを用いたアマモ群落の調査〜 6 海中セキュリティ対策用装置 〜サイドスキャンソナーを利用した不審者・テロ対策〜 7 遠隔操作式水中無人機 〜M系列音響信号を利用した水中通信・制御〜 8 自律移動式水上無人機 〜水中移動体の自動探知・自律追随〜 9 極浅海域での時間反転波を利用した海中探知方式 〜時間反転波を利用した水中移動体の探知〜 10 水路管変形部の検出 〜合成開口音響アレイを利用した水路管変形部の特定〜