ミリ波制御に向けた材料、反射板の開発

66,000 円(税込)

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開催日 10:30 ~ 17:00 
主催者 株式会社 技術情報協会
キーワード 通信工学   電子材料   計測工学
開催エリア 全国
開催場所 Zoomを利用したLive配信※会場での講義は行いません。

★ミリ波帯通信の適用拡大に向けた反射板の開発動向と求められる材料技術とは ★液晶材料によるアクティブ反射板、メタマテリアル電波散乱シートの開発事例

セミナー講師

1.(国研)産業技術総合研究所 計量標準総合センター 物理計測標準研究部門 電磁気計測研究グループ 主任研究員 博士(工学) 加藤 悠人 氏2.JNC石油化学(株) 市原研究所 液晶技術開発G 主務 工学博士 森 崇徳 氏 3.電気通信大学 情報理工学研究科 情報・ネットワーク工学専攻 助教 博士(工学) 村上 靖宜 氏 4.(株)ジャパンディスプレイ R&D本部 要素開発部 要素開発2課 松永 和己 氏

セミナー受講料

  1名につき66,000円(消費税込・資料付き)〔1社2名以上同時申込の場合1名につき60,500円(税込)〕

受講について

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セミナープログラム

<10:30〜12:00> 1.ミリ波・テラヘルツ通信のエリア拡大に向けたメタサーフェス反射板の開発とそれを支える材料・デバイス高精度計測技術(国研)産業技術総合研究所 加藤 悠人 氏

【講演ポイント】100 GHz超のミリ波・テラヘルツ帯を利用する次世代無線通信のポスト5G/6Gでは、反射方向を自在に設定できるメタサーフェス反射板による通信エリア拡大が有望視されている。その開発にあたっては、高精度の設計に必須となる材料計測技術やデバイス評価のためのアンテナ計測技術の、ミリ波・テラヘルツ帯での確立が不可欠である。本講演では、誘電率・導電率計測技術や反射板評価技術の研究開発を紹介し、それら独自の高精度計測技術を活用した6G用メタサーフェス反射板の研究開発を紹介する。

【プログラム】1.はじめに2.5G/6G通信のエリア拡大とメタサーフェス反射板3.メタサーフェスの高信頼設計のための材料評価技術 3.1 平衡型円板共振器法(BCDR法) 3.2 複素誘電率測定 3.3 導電率測定4.6G用メタサーフェス反射板の開発事例紹介 4.1 140 GHz帯静的メタサーフェス反射板 4.2 140 GHz帯動的メタサーフェス反射板 4.3 220/293 GHzデュアルバンドメタサーフェス反射板 4.4 メタサーフェス反射板精密評価装置5.まとめ【質疑応答】

<13:00〜14:00> 2.ミリ波制御デバイス用液晶材料の開発とアクティブ反射板への応用  JNC石油化学(株) 森 崇徳 氏

【講演ポイント】液晶材料の利用と言うと液晶ディスプレイが考えられますが、次世代通信などにおいて注目されるミリ波、そのアクティブ反射板においてどのように液晶材料が利用されるのか?また必要とされる電気特性、材料設計の考え方について解説します。

【プログラム】1.電磁波(ミリ波)反射板 1.1 反射板の種類  (1)パッシブ反射板  (2)アクティブ反射板 1.2 反射板に使用される材料2.液晶材料 2.1 表示器としての液晶材料の利用 2.2 高周波ディバイス(位相器)としての液晶材料の利用  (1) 位相制御  (2) 液晶を用いたアクティブ反射板の動作原理  (3) 高周波における液晶材料の物性3.ミリ波制御用デバイスのための液晶材料の分子設計 3.1 比誘電率向上のための分子設計 3.2 tanδ低減のための分子設計 3.3 高周波特性評価方法4.まとめおよび今後の課題

【質疑応答】

<14:10〜15:40> 3.メタマテリアル電波散乱シートによる反射波の制御と不感地帯への誘導  電気通信大学 村上 靖宜 氏

【講演ポイント】講演では、5G/B5Gの無線通信における不感地帯の問題を解決する技術のひとつである、メタマテリアルを用いた電波伝搬制御技術について解説する。また、講演では、5G/B5Gの基本的な概要や問題を解決するための具体的な課題や展望について紹介する。

【プログラム】1.5G/B5Gの無線通信における不感地帯が生じる問題点2.不感地帯での通信を確保するための解決方法3.メタマテリアル電波散乱シートの開発について 3.1 メタマテリアル電波散乱シートと構造 3.2 設計方法及び特性 3.3 不感地帯の低減効果4.透明メタサーフェス反射板の開発について 4.1 透明メタサーフェスと構造 4.2 設計方法及びその特性5. 今後の課題と展望

【質疑応答】

<15:50〜17:00>  4.電波の反射方向を制御する液晶メタサーフェス反射板の開発と展望(株)ジャパンディスプレイ 松永 和己 氏

【講演ポイント】次世代通信技術としてミリ波の活用が期待される昨今、電波を反射させて通信環境を改善するメタサーフェス反射板が盛んに研究されています。本講演では、液晶を用いたミリ波の反射方向制御に関し、仕組みや基本構造、実験結果について解説します。

【プログラム】1.ミリ波とメタサーフェス反射板とは? 1.1 ミリ波通信の課題 1.2 メタサーフェス反射板の開発背景 1.3 メタサーフェス反射板の現状2.液晶の電波応用例 2.1 液晶材料の特徴 2.2 液晶の電波特性 2.3 液晶を用いた電波デバイスの例3.液晶メタサーフェス反射板 3.1 液晶メタサーフェス反射板の基本構造 3.2 液晶メタサーフェス反射板の動作メカニズム 3.3 液晶メタサーフェス反射板の試作4.試作品による反射方向制御の実証 4.1 正面反射特性の測定 4.2 反射方向制御の測定 4.3 室内における電波環境の改善5.今後の展望

【質疑応答】