工場排水の低コスト処理技術の基礎及び原理から応用まで~法体系から排水別の処理方法や工程、現状課題と展望まで~
水質に関する法体系の概要から、廃水処理を検討するための前準備、生活系(有機系)/酸系/油系など廃水ごとの処理方法の原理と設備、処理工程の解説、最新技術動向や今後の展望まで。
セミナー趣旨
関連する法律に準拠するため、廃水を層別し、廃水の種類に適した低コスト処理技術について原理から応用まで
分かりやすく説明します。
受講対象・レベル
・新たに排水処理業務を担当される初心者の方。
・現在、廃水処理業務を担当しているが、基礎や原理がよく分からなくて悩んでいる方
・廃水処理コストの低減を求められるがどこから手を付けてよいか分からない方
・現在の処理技術の高度化を図り、全体として低コスト化を図りたい方
・最新の新しい排水処理技術の動向などを知りたい方。
・廃水処理技術を体系的に学び、廃水処理の全体像を知りたい方
必要な予備知識
高校卒業レベルの化学の知識
■事前に目を通しておくと理解が深まる文献など(閲覧必須ではありません)
・高校では、排水処理技術は学ばないので、自分が講習を受ける目的に関係するような本を見て、
自分の知識の問題点や課題について、考えてみてください。
・公害防止管理者試験の「水質」関連の本に目を通しておくと参考になります。
習得できる知識
・排水(水)を取り巻く地球上の全体像が理解できます。
・排水処理に係る各種法律の体系が理解できます。
・排水処理技術の基礎から応用まで全体像が理解できます。
・排水処理は暗記ではなく、原理を理解すれば応用は自分で考えられるようになります。
など
セミナープログラム
1.はじめに
1.1 水の現状と問題点
1.2 地球の温暖化における水への影響
1.3 IPCC(気候変動に関する政府間パネル)第6次報告書の概要
2.水質に関する法体系の概要
2.1 環境基本法に定める環境基準の考え方
2.2 水質汚濁防止法に定める排出基準の考え方
2.3 排出基準より厳しい基準の背景と考え方
3.工場廃水処理を検討するための前準備
3.1 工場廃水の処理に対する考え方
3.2 工場廃水の処理を検討する場合の事前調査項目
4.廃水別処理方法の原理と処理工程及び設備の概要
4.1 生活系(有機系)廃水を資源として回収・循環する処理技術
4.1.1 標準活性汚泥法
4.1.2 嫌気・無酸素・好気法(A2O法)
4.1.3 膜分離活性汚泥法
4.1.4 活性汚泥法における省エネ技術
4.2 酸系廃水の特徴と処理技術
4.2.1 凝集沈殿法
4.2.2 新しい凝集沈殿法
4.2.3 その他の処理技術
4.3 油系廃水の特徴と処理技術
4.3.1 加圧浮上法
4.3.2 好気性生物処理
4.3.3 嫌気性生物処理(嫌気性消化法)
4.4 廃水処理における関連技術
4.4.1 消毒技術
4.4.2 固液分離技術(脱水技術)
4.4.3 固液分離技術(膜分離技術)
5.廃水処理における今後の課題
5.1 今、世界で起きている技術の潮流
5.2 分析技術における全自動化技術の動向
5.3 日本版WET(全排水毒性試験)
5.4 事業継続計画(BCP)とリスク管理からの課題
<質疑応答>
*途中、お昼休みや小休憩を挟みます。
セミナー講師
井辺技術士事務所 代表 井辺 博光 氏
技術士(化学部門、上下水道部門、衛生工学部門、総合技術監理部門)
■ご略歴
・旧新日鉄株式会社君津製鉄所の高炉廃水の高度処理に関する研究
・アスモ株式会社(現・株式会社デンソー)の工場廃水の処理技術に関する研究
・同上廃水処理コストの低減活動の推進(処理方法の改善、薬品の低減等)
・同上 米国工場でフロンの全廃とそれに伴う洗浄設備の開発
・デンソー豊星鉄株式会社(韓国)の排水処理場の計画から建設・稼働まで担当
・工場廃水の負荷量低減のため、生産工程の副資材の開発等(上流工程での改善)
・大学の非常勤講師、各種セミナーの講師、中小企業の技術指導など継続中
■ご専門および得意な分野・ご研究
・工場排水処理
・水質管理
・高分子材料
・危機管理・リスク管理
■所有資格
1.技術士(化学部門、上下水道部門、衛生工学部門、総合技術監理部門)
2.APECエンジニア
3.環境計量士
4.一般計量士
5.エネルギー管理士(熱、電気)
6.公害防止管理者(水1、大1、騒音、振動)
7.高圧ガス製造保安責任者(甲種化学、2種冷凍機)
8.電気主任技術者(3種)
9.危険物取扱者(甲種)
10.1種作業環境測定士(1、3、4、5号)
11.建築物環境衛生管理技術者
12.第1種衛生管理者
13.廃棄物技術監理者(し尿1級)
セミナー受講料
【オンライン:見逃し視聴なし】 1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
【オンライン:見逃し視聴あり】 1名52,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき41,800円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
- 配布資料は、印刷物を郵送で1部送付致します。お申込の際はお受け取り可能な住所をご記入ください。
お申込みは4営業日前までを推奨します。
それ以降でもお申込みはお受けしておりますが(開催1営業日前の12:00まで)、
テキスト到着がセミナー後になる可能性がございます。 - 資料未達の場合などを除き、資料の再配布はご対応できかねますのでご了承ください。
- 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
- Zoomを使用したオンラインセミナーです
→環境の確認についてこちらからご確認ください - 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
→こちらをご確認ください
受講料
47,300円(税込)/人