高分子材料(樹脂・ゴム材料)におけるブリードアウト&ブルーム現象の発生メカニズムの解明と防止・対策技術
~ 配合添加剤、高分子材料中の成分が引き起こす異常・劣化・変質・不良を無くしていくために ~
■異種材料の組み合わせ、新規材料の適用に伴い、再び増加しつつあるブリードアウト・ブルーム現象に対峙するために
■樹脂・ゴム材料・ポリマー製品の劣化・変質・外観特性の低下を未然に防ぐには
■ブリード・ブルーム現象の基本的な発現機構から理解してその対策
■外観特性の低下、劣化・変質の防止、外観特性の異常の原因究明、見分け方、ブリード成分の同定と解析、分析…
■ブリードアウト・ブルーム発生機構の理論と解析、現象の制御と活用、ブリード成分の同定とブリードアウト防止の処方
日時
【ライブ配信】 2025年2月26日(水) 10:30~16:30
【アーカイブ配信】 2025年3月13日(木) まで受付(視聴期間:3/13~3/27)
受講可能な形式:【ライブ配信】or【アーカイブ配信】のみ
セミナー趣旨
本講座では、この現象の発現機構およびブリード物の分析手法を解説し、他の外観特性異常との違いの見分け方とブリードアウト・ブルームの発生防止対策処方技術について紹介する。
受講対象・レベル
樹脂・ゴム材料開発技術者、樹脂・ゴム加工製品製造技術者
習得できる知識
自動車産業におけるマルチマテリアル化や通信・IT業界における高速高容量通信化などの動きの中で、従来とは異なる異種材料の組み合わせや新規材料の適用が始まっており、ブリードアウト・ブルーム現象が再び注目されている。現実の材料開発の現場では、幾つかの現象が複合化されて発生することも多く、対策の立案には、系統的且つ合理的な解析が必要となる。ブリード・ブルーム現象の基本的な発現機構を理解することにより、材料・製品の開発の効率的な推進が期待できる。
セミナープログラム
1.ブリードアウト・ブルーム現象
1.1 成形不良とブリードアウト・ブルーム現象の見分け方
1.2 ブリードアウト・ブルームと高分子材料の分子構造
1)分子量分布
2)組成や規則性の分子間分布
3)高分子材料の構造の組織階層
1.3 ブリードアウト・ブルーム発生機構の理論:拡散と溶解度
1.4 ブリード成分の同定と解析
1)ブリード成分の分離抽出および付着基材からの測定試料調整
2)機器分析の装置と測定手法
3)比較定性測定による簡易分析手法
2.樹脂・ゴム材料におけるブリードアウト・ブルーム現象の制御
2.1 添加剤の種類と処方
2.2 ブリード・ブルーム成分の種類
2.3 樹脂・ゴム材料におけるブリードアウト・ブルーム防止技術
2.4 ブリードアウト・ブルーム防止技術や処方の実例紹介
3.ブリードアウト・ブルーム現象の制御と活用
3.1 ブリードアウト・ブルーム制御による機能発現
3.2 ブリード制御による商品設計
4.新規な樹脂材料におけるブリードアウト・ブルーム制御
4.1 ポリマーアロイ・モルフォロジー設計理論の応用
新規ポリマー合成設計によるブリード防止材の開発事例
4.2 相溶性制御と樹脂・ゴム材料設計
5.まとめとQ&A
セミナー講師
高分子学会フェロー
※元住友化学(株) 理事研究所長、元日本エイアンドエル(株) 代表取締役社長
1973年 住友化学工業(株) (現 住友化学㈱ )入社
新規合成ゴム材料(省燃費タイヤ用S-SBRのポリマー構造設計、製造プラント設計)
の開発、 オレフィン重合触媒(チ―グラーナッタ触媒、メタロセン触媒)の開発、
ポリマーアロイ(TPO,TPV,エンプラアロイ)の開発に従事、
研究グループマネージャーを経て、事業部長、研究所長を歴任
2006年12月 住友化学㈱ 理事・石油化学品研究所長に就任
2011年 3月 同社 退職
2011年 6月 日本エイアンドエル㈱代表取締役社長 就任
2011年4月~ 日本エイアンドエル㈱代表取締役社長 兼 新製品開発グループ統括役員として 機能性樹脂・ゴム 新製品開発を指導。
2014年6月 日本エイアンドエル㈱社長 退任、同社顧問に就く。
この間、 2011年 公益社団法人 高分子学会 フェローに就任
2015年より 日本エイアンドエル退職後、コンサルタント業を開始。
また、公的機関からの要請で、下記を 継続中。
2008年~ 北海道大学大学院 工学研究院 非常勤講師
2011年~ 一般社団法人日本ゴム協会 関西支部、 関西ゴム技術研修所 講師
2016年 (株)AndTech 顧問に就任。国内外の企業、研究機関において、技術指導
事業開発コンサルティング、講演会講師、化学経済誌に著述活動など行う。
現在に至る。
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配布資料
- PDFテキスト(印刷可・編集不可)
申込締日: 2025/03/13
受講料
55,000円(税込)/人