
脳波計測の基礎と産業応用研究最前線 ~ウェアラブル脳波計のデモ付き~
・脳波とは何か?どのようにして測るのか?
・「無意識」の情報をとらえる技術:ビジネスに活かす
セミナー趣旨
脳の中には自分でも知らない無意識の情報がたくさんあります。この情報にアクセスすることは自分でも難しいのですが、脳波を使えば、その一部にアクセスすることができます。脳波には100年近い歴史があり、この無意識の情報にアクセスすることを目指した基礎研究が数多くあります。私は、この無意識の情報にアクセスできるという事実は様々な産業に応用できると考えており、過去の基礎研究の成果を元に、実際に産業応用につなげることを目指して研究開発を行っています。
本セミナーでは脳波の基礎から、産業応用を目指した研究までを紹介します。そして、ウェアラブル脳波計での計測の様子と、実際の波形についてwebを通してご覧に入れます。
※オンライン講座ではありますが、質問(特にマイクによる口頭質問)を歓迎します。講義の区切りのところで適宜受け付けるようにします。またチャットへのご意見・ご感想も適宜いただけますと幸いです。
受講対象・レベル
・脳波の測定・計測に従事している方、これから着手したい方
・生体計測やセンサデバイスの調査・企画担当者
・ウェアラブルデバイスの研究開発・企画担当者
・脳波に可能性を感じるがそもそも脳波のことをよく知らないので、詳しく知りたい方
・BrainTechに興味がある方
習得できる知識
・脳波計測の基礎技術
・ウェアラブル脳波計の概要・特徴
・脳波計測技術および関連デバイス開発の課題・展望・可能性
・脳波を用いた産業の可能性
・実際の脳波計測の様子
セミナープログラム
1 脳波計測を含む非侵襲脳機能計測法を用いた神経科学の基礎
1.1 脳機能計測手法の基礎
1.1.1 MRI計測
1.1.2 NIRS計測
1.1.3 脳磁場計測
1.1.4 脳波計測
1.1.5 非侵襲脳機能計測法の長所と短所
1.2 神経科学研究の例
1.2.1 脳機能計測の基礎 ~ノーベル賞研究を例として~
1.2.2 最近の非侵襲計測の基礎 ~言語理解を例として~
1.3 脳波の基礎
1.3.1 脳波の種類
1.3.2 α波とは何か?
1.3.3 一般的な脳波解析の流れ
2 脳波のこれまでの応用研究:今何が分かったか、何ができるのか
2.1 Brain Machine Interface(BMI)
2.1.1 脳波でカーソルを動かす
2.1.2 脳波でキーボードを打つ
2.1.3 脳波でスイッチをON、OFFする
2.2 リハビリテーションへの応用
2.3 多くの研究が何故、産業に結びつかないのか?
2.3.1 産業化の課題
2.3.2 産業化への指針
3 ウェアラブル脳波計の原理と開発
3.1 ウェアラブル脳波計の動作原理
3.2 ウェアラブル脳波計のための電極の開発
3.3 ウェアラブル脳波計のための小型脳波計
3.4 ウェアラブル脳波計のためのヘッドギアの開発
3.5 様々なウェアラブル脳波計の比較(長所と短所)
4 ウェアラブル脳波計による産業応用を目指した研究
4.1 脳波を用いたニューロフィードバック外国語学習法
4.2 脳波による英語力評価法
4.3 脳波を用いた脳のワークロードの定量化法
4.4 脳波を用いたエラー検出システム
5. 実環境での脳活動計測
5.1 ゲーム中の脳波計測
5.2 VR中の脳波計測
5.3 脳波×脳波の可能性
5.4 実環境での脳活動計測の今後
6. Brain Tech
6.1 Brain Techの概要
6.2 Brain Techにおける実際の社会実装
7 ウェアラブル脳波計による計測の実演
~画面を切り替えて以下の模様を実際にご覧いただきます~
7.1 ウェアラブル脳波計の使用法:装着の様子等
7.2 実際の脳波波形信号:α波などの脳波の波形やそこによく含まれるノイズを紹介します。
<質疑応答>
■受講者の声、続々!(同講師セミナーの受講後アンケートより)
「時に笑えるポイントを交えながら非常に楽しく有意義な内容でした。大変満足しております」(新規事業開発)
「直接お話を聞けて良かったです。メールでもご相談したいと思います」(大学教員)
「脳波計測にはほとんどなじみがなかったのですが、その詳細やセンサーとして信号を得るためのポイントなどがよく分かりました」
(センサー研究)
「脳波の基礎から社会実装まで幅広く学ぶことができ有意義でした。特に後半の研究取り組みについては、新規事業、
あるいは既存事業・研究開発への活用を検討していく際に非常に参考となりました」(研究開発)
セミナー講師
国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT)未来ICT研究所 脳情報通信融合研究センター
脳機能解析研究室 室長 博士(科学) 成瀬 康 氏
■ご略歴
東京大学大学院博士課程修了後、2007年、NICT情報通信研究機構に入所。以来脳情報通信研究等に従事。
VIE 株式会社 Technical Outside Director 兼務。
■主なご研究内容
・日常での脳波計測を可能とするためのウェアラブル脳波計の開発
・ウェアラブル脳波計を利用したアプリケーションの開発
(脳波を用いたニューロマーケティング、脳波を用いた学習、脳波を用いた脳使用量評価等)
・MEG/EEGの信号処理及びモデル化
セミナー受講料
【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円
【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
- 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
(開催1週前~前日までには送付致します)
※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。) - 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
- Zoomを使用したオンラインセミナーです
→環境の確認についてこちらからご確認ください - 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
→こちらをご確認ください
受講料
41,800円(税込)/人