~導電性カーボンブラック、水素副生炭素材料、廃タイヤ再生カーボンブラック~
会場開講【機能性カーボンフィラー研究会・副会長:前野氏】
カーボンブラック・導電性炭素材料の専門家が素材ごとの特性と高導電化、最適分散技術について解説する講座です。
■本講座の注目ポイント
※こちらは会場開催となります(名刺交換&お弁当付き!)
・導電性カーボンブラックの種類・構造・製法について詳しく解説します
・導電性カーボンブラックの性能を最大限活用するためのコツについて解説します
・環境に配慮した炭素材料について事例を紹介します
セミナー趣旨
導電性カーボンブラックとは、樹脂や塗料など絶縁性の材料に導電性を付与する素材です。導電性カーボンブラックには様々な種類があり、その構造は多岐に渡ります。導電性カーボンブラックの特徴を把握し、その上で各種用途に応じて使いこなすことが、特徴あるノウハウや製品を生み出すポイントとなります。
本講では、まず、導電性カーボンブラックの種類や特徴といった「基礎」を学びます。更に、これらの素材の特徴を最大限引き出すための高導電化技術や最適分散手法などの「応用」について学習します。更に、昨今のトピックスとして、SDGs型炭素材料の特徴や課題、炭素材料の改質技術についても解説します。
習得できる知識
導電性炭素材料の種類・構造・製法
高導電化技術
最適分散手法
導電性複合製品の用途事例
セミナープログラム
第1部:導電性カーボンブラック入門
1. 導電性フィラーとは? ~種類、特徴、用途~
・金属系フィラー、白色導電フィラー、金属被覆導電フィラー
2. 炭素系導電性フィラーとは?
・カーボンブラック、単層・多層カーボンナノチューブ、VGCF、グラフェン
・炭素繊維、グラファイト
・導電性フィラーの用途(導電性マップ)
3. 導電性カーボンブラックとは? ~構造、種類と特性~
・カーボンブラックの製造方法
・構造、物理・化学的性質:一次粒子、アグリゲート、アグロメレート、
・表面官能基、結晶性、DBP吸収量、凝集体径
・導電性発現機構
・各種導電性カーボンブラックの特徴と特性値(粒子数、アグロメレート径)
・DBP吸収量と導電性付与効果
・導電性カーボンブラックの種類と特性:ケッチェンブラック、アセチレンブラック、オイルファーネスブラック
第2部:導電性カーボンブラックの性能を最大限活用するためのコツ
1.最適混練、塗料化手法 ~高導電性、最適分散化技術~
・分散、導電化機構:分散機構(分散4ステージ)
・分散機(樹脂コンパウンド分散機、塗料分散機)
・分散状態評価方法、導電性評価方法
2.高導電化、最適分散技術
・分散状態(凝集塊量)と導電性
・樹脂の影響(単一樹脂系、二成分樹脂系)
・充填材の影響
・成形条件の影響
第3部:SDGs型炭素材料の可能性および炭素材料の改質技術
1.SDGs型炭素材料の可能性
・ターコイズ水素副生炭素材料
・廃タイヤ由来再生CB
・廃棄植物由来炭素材料
2.炭素材料の改質技術
・結晶性、多孔性、異元素ドープ
・電子線照射
【質疑応答】
セミナー講師
機能性カーボンフィラー研究会 副会長 技術士(化学部門) 前野 聖二 氏
略歴
成蹊大学大学院 工学研究科 工業化学専攻 博士前期課程修了
1998年 ライオン株式会社 化学品研究所 樹脂/導電材チームリーダー
2000年 ケッチェン・ブラック・インターナショナル株式会社へ出向。研究開発部長 兼 管理部長
2010年 ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社へ出向。経営管理部長、業務管理部長
2018年 同社 研究開発本部 副主席研究員 技術コーディネーター(カーボン担当)
ライオン株式会社入社以来現在まで一貫して、カーボン系新素材開発、導電性樹脂複合材料の研究開発や製造技術開発に従事。
2009年 機能性カーボンフィラー研究会 副会長を兼務
各種カーボンフィラーメーカーやユーザーへの有用情報提供や情報交流促進活動を推進。
セミナー受講料
●1名様 :49,500円(税込、資料作成費用を含む)
●2名様以上:16,500円(お一人につき)
※受講料の振り込みは、開催翌月の月末までで問題ありません
※昼食代(お弁当)も受講料に含まれています
受講料
49,500円(税込)/人
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2025/02/14(金)13:00 ~ 16:30
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