インクジェット技術応用のための基礎知識と具体的な課題対策

★インクジェット技術を応用する際に知っておきたい原理・均一吐出・信頼性確保

※オンライン会議アプリZoomを使ったWEBセミナーです。ご自宅や職場のノートPCで受講できます。

セミナー趣旨

 インクジェットは、実験室でごく容易に吐出できる反面、実用的に安定して長期間運転し続けることは容易ではありません。
 長年にわたって各種インクジェットを開発してきた講師の体験と理論に基づき、インクジェットの原理的な説明をするとともに、どんな初歩的な質問にもお答えし、わかりやすい講演にします。また多くの課題について、その原因および具体的な対策についてお話します。

習得できる知識

●インクジェットの原理
●圧電素子の基本とヘッド構造
●ピエゾジェットとバブルジェット
●インクジェットの応用
●よく起こる基本問題 
●インクに求められること
●民生用インクジェットと産業用インクジェットの違い
●ヘッド特性の解析方法
●インク、ヘッドのパラメータ変動がどう特性に影響するか
●具体的に起こる不具合と対策
●速度と吐出量をどう決めるか
●速度と着弾精度
●測定方法および評価方法

セミナープログラム

1.本講習の目的

2.インクジェットはなぜ飛ぶか
 2-1. 水鉄砲と同じ? それとも灯油ポンプ(醤油チュルチュル)と同じ?
 2-2. インクジェットはなぜ飛び続けるか?

3.インクジェットにはどんな種類があるか?
 3-1. 大きく分けると2つ―オンデマンドタイプとコンティニュアスタイプ
 3-2. ピエゾのd定数が良くわかる
 3-3. 力の元:ピエゾとバブル/その強みと弱み

4.インクジェットの応用分野はどんなものがある?
 4-1. 民生用インクジェット
 4-2. 産業用インクジェット

5.インクジェットでまず起こる問題とは?
 5-1. インクはノズル内で乾いてはいけない。しかしメディア(紙面)上で乾かなければならない。さてどうするか?
 5-2. ちょっとしたことで必ず打たなくなる―ゴミや気泡

6.メディア上で乾かす方法は?
 6-1. こんなにある乾燥(定着)方法―いかに苦労してきたか
 6-2. 専用紙
 6-3. 油性インク/浸透インク
 6-4. 超アルカリインク 
 6-5. 超浸透インク
 6-6. ホットメルトインク
 6-7. UVインク 
 6-8. 転写方式
 6-9. 凝固剤吐出
 6-10. 凝固剤塗布 
 6-11. 赤外線、フラッシュ
 6-12. 温風

7.インクジェットシステム開発の望ましい手順は?

8.民生用インクジェットと産業用インクジェットは何が違う?
 8-1. 人間の目は,大きければ良く見える?
    コントラスト感度関数(CSF)

9.ドット不均一の例

10.不均一の原因概要

11.インクジェットヘッドのモデル化
 11-1. 集中定数モデルは役に立つか
 11-2.「押し打ち」の式
 11-3. 薄膜PZT

12.例題ヘッドの具体的なパラメータ変動と特性変化
 12-1. ノズル長さ、ノズル径、供給路長さ、供給路断面積のばらつきと特性変化
 12-2. 圧力室幅、圧力室長さ、PZT厚さ、振動版厚さのばらつき
 12-3. インク粘度、インク密度、インク音速の変動
 12-4. 30/50μmの気泡の存在
 12-5. 圧電定数、駆動電圧のばらつき

13.速度変動に効く要因は何か(まとめ)

14.吐出量変動に効く要因は何か(まとめ)

15.モデル解析から判る事

16.同じヘッドでも特性が違う/押打ちと引き打ち

17.インクにはどんな種類がある?

18.ヘッド、システムから見たインクの重要特性(パラメータ
 18-1. 粘度
 18-2. 表面張力
 18-3. 密度
 18-4. ぬれ性
 18-5. 粒径
 18-6. 音速

19.ヘッド、システムから見たインクの重要特性(ヘッド内挙動)
 19-1. 接液性
 19-2. 界面凝集
 19-3. 電界、電池形成
 19-4. 分散破壊、凝集、沈殿
 19-5. コゲ(BJ)
 19-6. 気泡発生

20.最適吐出量の決め方
 20-1. ドットピッチと最適吐出量
 20-2. 細線印刷の工夫

21.最適速度の決め方
 21-1. 着弾精度
 21-2. 安定性
 21-3. サテライト

22.飛翔速度と着弾精度

23.インクジェットの測定法および評価法
 23-1. 測定法
 23-2. 評価法

24.ノズル毎のばらつきに対する対策
 24-1. アクチュエータ、流路のばらつき低減
 24-2. ノズルのばらつき低減

25.不吐と経時的なばらつきの要因および具体的対策
 25-1. 気泡
 25-2. ノズル面汚れ
 25-3. インク蒸発、界面凝集
 25-4. 昇温
 25-5. 残留振動
 25-6. クロストーク

26.ヘッドインク以外の要因と具体的対策
 26-1. 環境
 26-2. 装置
 26-3. 負圧
 26-4. 水頭差

27.その他の不均一対策
 27-1. マルチパス
 27-2. 高速マルチパス
 27-3. 不吐補完
 27-4. ノズル個別補正(DPN)
 27-5. ヘッドシェイディング補正

28.おわりに


スケジュール:
昼食の休憩時間12:00~13:00を予定しております。
※進行によって、多少前後する可能性がございます。
※質問は随時チャット形式で受け付けます。また音声でも可能です。


キーワード:
IJ,ヘッド,乾燥,定着,インク,粘度,集中定数,PZT,吐出,着弾精度,ノズル,セミナー

セミナー講師

インクジェット・ジェーピー 代表 小藤 治彦 氏
≪略歴≫
1968年 4月  (株)諏訪精工舎(現セイコーエプソン)入社
1976年 ~ 信州精器最初のワイヤードットプリンタ(M-500)を開発商品化
1978年 ~ 圧電型インクジェットプリンタの開発商品化をおこなう
1995年 6月 キヤノン(株)入社
1995年 ~ BJプリンタの開発を指揮する
2001年 9月 キヤノン(株)を退社
以降 技術コンサルタント(インクジェット・ジェーピー)としての活動を始め、現在まで国内外数十社のコンサルティングを行っている

セミナー受講料

55,000円(税込、資料付)
■ セミナー主催者からの会員登録をしていただいた場合、1名で申込の場合46,200円、
  2名同時申込の場合計55,000円(2人目無料:1名あたり27,500円)で受講できます。
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   今回の受講料から会員価格を適用いたします。)
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  • セミナー資料は開催前日までにPDFにてお送りいたします。
  • 無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。

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開催日時


10:30

受講料

55,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

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開催場所

全国

主催者

キーワード

印刷技術   メカトロ・ロボティクス   化学技術一般

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