★機械や構造物の強度の安全性や耐久性を知る手掛かりとなる応力や残留応力を実測することが可能なX線応力測定技術について解説!
※本セミナーはZOOMを使ったLIVE配信セミナーです。会場での参加はございません。
セミナー趣旨
機械や構造物の強度の安全性や耐久性を知る手掛かりとなる応力や残留応力を実測することが可能なX線応力測定技術について概説します。
この技術は、X線回折と呼ばれる現象を利用していますが、測定サンプルの(結晶)状態によって測定精度が影響される特徴があります。また、使用する装置に搭載されているX線検出器の種類によって、データ解析の手順が異なったり、海外製の装置と最近の日本製の装置とでも違いが生じています。こうした背景を知っておくことが本技術を有効に利用する場合や、これから装置を導入する上で大切です。
本セミナーでは、以上のような点を理解していただき、本技術を有効に利用するためのポイントをご説明します。
受講対象・レベル
X線応力測定に興味のある方、X線応力測定装置に携わっている若手技術者、装置の導入を検討している方、測定結果や測定データの意味や評価について知りたい方
必要な予備知識
特に予備知識は必要ありません。基礎から解説いたします。
習得できる知識
1.なぜX線で応力が測れるかを理解できる。
2.最近普及してきた小型で可搬型のX線応力測定装置(cosα法)の概要や
特徴と共に、従来の装置との違いを知ることができる。
3.測定結果の有効性や良し悪しを判断できるようになる。
4.最新のX線応力測定技術の動向を知ることができる。
セミナープログラム
1. イントロ:「なぜX線で応力が測れるか?」
2. 必要な基礎知識
・X線について
・結晶と工業材料
・X線回折とブラッグの法則
・回折環(デバイリング)
・X線とひずみ
・ひずみと応力
・残留応力
3. 世界標準法「sin2ψ法」について
4. 新技術「cosα法」について
5. X線応力測定の特徴
・X線的弾性定数
・回折面依存性
・X線侵入深さ
・マクロ応力とミクロ応力
6. 適用範囲と測定の限界
・三軸応力の影響
・応力勾配の影響
・集合組織の影響
・複合材料の影響
・その他(粗大結晶、曲面、表面粗さ)
7. 適用材料
・鋼材
・その他の金属材料
・薄膜
・セラミクス
・複合材料
8. 最近の動向
・測定の高速化技術(IP、SOI検出器)
・X線以外の線源(中性子線、放射光の利用)
9. 実習(測定データの解析)
・sin2ψ法の場合
・cosα法の場合
10. まとめ
11. 質疑
キーワード:
応力,残留応力,X線回折,sin2ψ法,cosα法,測定,セミナー,講演,研修
セミナー講師
金沢大学 名誉教授 工学博士 佐々木 敏彦 氏
(元)大学院自然科学研究科機械科学専攻
【ご専門】
X線材料強度
セミナー受講料
49,500円(税込、資料付)
■ セミナー主催者からの会員登録をしていただいた場合、1名で申込の場合46,200円、
2名同時申込の場合計49,500円(2人目無料:1名あたり24,750円)で受講できます。
(セミナーのお申し込みと同時に会員登録をさせていただきますので、
今回の受講料から会員価格を適用いたします。)
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受講について
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- セミナー資料は開催前日までにお送りいたします。
- 無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。
受講料
49,500円(税込)/人
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