微細藻類によるカーボンリサイクル社会の創出~光合成によるCO2固定/培養技術/関連市場の展望~

・カーボンリサイクルのための微細藻類培養技術開発:固相表面培養とは?
・生産された微細藻類の商流づくりも見据えて

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    セミナー趣旨

      今日世界で起こっている気候変動は人類による二酸化炭素(CO2)の放出が原因の一つで、そのCO2を除去するために微細藻類の利用が考えられています。微細藻類の小規模の生産は既に実施されていますが、温暖化対策となるほどの大規模利用には至っていないのが現状です。その理由を明らかにするためには、微細藻類の生産から製品化までのプロセスとそこに見られる注意点について明らかにすることが重要です。微細藻類生産は炭素循環社会の第一歩になると期待されます。
      本講座では、微細藻類の一つであるパラクロレラを例に挙げ、生物学の視点から微細藻類の産物利用までその特徴や課題を具体的にお伝えする予定です。生物学領域以外の方々には工業等の生産技術や商流づくりのための開発ポイントが明らかになると思います。

    習得できる知識

    ・微細藻類とその性質についてご理解いただけます。
    ・微細藻類の液体培養と固相表面を利用した培養を理解できます。
    ・微細藻類が利用されるであろう産業領域について、将来の市場を展望いただけます。
    ・エネルギーをもとにした地域利用も具体的にイメージしていただきます。

    セミナープログラム

    1.CO2環境対策源としての微細藻類(都筑氏)
     1.1 自己紹介(生物学)
     1.2 社会のCO2排出量と微細藻類利用の可能性
     1.3 光合成によるCO2固定及び細胞培養系のしくみ
     1.4 生物分類から見た多様な微細藻類
    2.微細藻類によるカーボンリサイクル社会への構築(都筑氏)
     2.1 微細藻類が可能なCO2固定量
     2.2 液体培養から固相表面培養への展開
    3.カーボンリサイクル社会における微細藻類(都筑氏)
     3.1 種々の微細藻類で利用可能な産業領域
       (医薬・健康等、畜産や陸上養殖、化学工業その他)
     3.2 産業利用のための微細藻類培養
     3.3 多様な微細藻類利用で多様な市場を:商流の形成へ
    4 .微細藻類の多様性(岡田氏)
     4.1 自己紹介
     4.2 光合成生物である微細藻類とその多様性
     4.3 社会利用の視点から見た微細藻類の選択や改変
    5 .ボトリオコッカス( Botryococcus )の特徴と利用の可能性(岡田氏)
     5.1 ボトリオコッカスの特徴
     5.2 ボトリオコッカスの脂質生産に向けて
      5.2.1 ボトリオコッカスの大量培養への取組
      5.2.2 現状の課題と今後の可能性
    <質疑応答> ※講師両名を交えて

    セミナー講師

    東京薬科大学 名誉教授(生命科学部)合同会社フォトシンテック・ラボ 代表社員 博士(理学) 都筑 幹夫 氏
    東京大学 大学院農学生命科学研究科 水圏生物科学専攻 教授 博士(農学)   岡田 茂 氏

    【都筑氏】
    ■主経歴等
    1980年 日本学術振興会奨励研究員
    1982年 東京大学応用微生物研究所助手
    1989年 同助教授
    1994年 東京薬科大学生命科学部教授
    2017年 同大学 定年退職
    2017~2020年 化学系一部上場企業にて開発顧問
    2020年 合同会社フォトシンテック・ラボ設立
    ■ご専門および得意な分野・ご研究
    植物生理学、特に微細藻類の光合成
    ライフサイエンス分野における放射線の研究利用(公社 日本アイソトープ協会監事)
    科学技術の発掘・発展及び次世代教育支援(JASTO代表理事)
    著書 「現代生命科学の基礎」(教育出版、編者)、「生命科学がわかる」(技術評論社、共著)、
    「基礎講義生物学」(東京化学同人、編者)他
    本テーマ関連の専門学協会等での委員会ご活動
    マリンバイオテクノロジー学会評議員(現在)
    2011~2015年 科学技術振興機構(JST)CREST分担者(代表 東大 河野重行教授)
    【岡田氏】
    ■主経歴等
    1990年 東京大学農学部助手
    1996年 東京大学大学院農学生命科学研究科助手
    2004年 東京大学大学院農学生命科学研究科助教授
    2007年 東京大学大学院農学生命科学研究科准教授
    2024年 東京大学大学院農学生命科学研究科教授(現在に至る)
    専門および得意な分野・研究
    水圏天然物化学、水産化学
    水生生物からの有用化合物の探索、特に微細藻類が生産する脂質、色素
    本テーマ関連の専門学協会等での委員会ご活動
    日本水産学会編集委員会副委員長
    マリンバイオテクノロジー学会理事・副会長
    2011~2015年 科学技術振興機構(JST)CREST
    「微細緑藻 Botryococcus braunii の炭化水素生産・分泌機構の解明と制御」研究代表者

    セミナー受講料

    【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)
    *1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円

    【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
    *1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円

    *学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。

    受講について

    • 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
      (開催1週前~前日までには送付致します)
      ※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
      (土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。)
    • 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
    • Zoomを使用したオンラインセミナーです
      →環境の確認についてこちらからご確認ください
    • 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
      →こちらをご確認ください

     

    受講料

    41,800円(税込)/人

    ※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

    開催日時


    13:00

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    ※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

    ※銀行振込、コンビニ払い

    開催場所

    全国

    主催者

    キーワード

    生物・細胞技術   地球温暖化対策技術   事業戦略

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