求められる医用ポリマー系バイオマテリアルの水和状態および生体適合性

セミナー趣旨

バイオマテリアルの作製において生体適合性は重要な指標です。最近の研究により、物質の生体適合性は水和状態と相関することが明らかになりつつあります。本講演では、バイオマテリアルにおける水分子の役割と機能との関連性についてご説明します。そして、バイオマテリアルの水和状態の解析方法・水中での表面の分析方法についてご紹介します。生体適合性ポリマーとして汎用されているポリエチレングリコール、リン脂質模倣ポリマー（MPCポリマー）、双性イオンポリマーについて、講師の最新の研究成果も紹介します。ぜひ、ご参加ください。

セミナープログラム

１．バイオマテリアル
　1-1. 様々な高分子バイオマテリアル

２．水和状態と生体適合性との関連性
　2-1. 中間水とは
　2-2. 様々な材料の水和状態と血液適合性との関連性

３．水和状態の解析方法と研究成果
　3-1. 中間水の解析方法（熱分析、NMR、分光学的解析）
　3-2. 薬物運搬体の水和状態の解析とバイオ機能（講師の最新の研究成果から）

４．表面の水和状態の解析方法
　4-1. 水中での表面解析方法（接触角測定、濡れ性評価、AFM（SPM））
　4-2. 水中での表面分析事例（乾燥状態と湿潤状態の比較）
　4-3. 双性イオン構造をもつポリマーのバイオ応用（講師の最新の研究成果から）

キーワード：
高分子材料,医用材料,ポリマー,バイオマテリアル,WEB,セミナー

セミナー講師

東京科学大学　物質理工学院　材料系　教授　博士（生命科学）　児島 千恵 氏

《専門》
バイオマテリアル、ドラッグデリバリーシステム、デンドリマー

《略歴》
1999年3月　大阪府立大学大学院工学部機能物質科学科　3年次修了退学（飛び級）
2001年3月　大阪府立大学大学院工学研究科機能物質科学分野博士前期課程　修了
2005年3月　京都大学大学院生命科学研究科分子病態学分野博士後期課程　修了
2005年4月～　大阪府立大学大学院工学研究科応用化学分野助手着任
2009年1月～　大阪府立大学21世紀科学研究機構ナノ科学・材料研究センター講師
2014年1月～　大阪府立大学大学院工学研究科応用化学分野准教授　
(2022年4月～　大阪公立大学に統合)
2024年4月～　東京工業大学物質理工学院材料系教授　　　現在に至る
(2024年10月～　東京科学大学に統合)

《活動等》
文部科学省　学術調査官　令和6年8月～令和8年7月
日本化学会 男女共同参画推進委員　令和6年5月～
日本DDS学会　評議員　令和4年7月～
日本バイオマテリアル学会　評議員　平成27年11月～
近畿化学協会　代議員　平成28年4月～
科学研究費委員会専門委員、特別研究員等審査会専門委員　など

セミナー受講料

49,500円（税込、資料付）
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　 2名同時申込の場合計49,500円（2人目無料：1名あたり24,750円）で受講できます。
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