多孔質材料PCP/MOFの合成・評価の基礎および応用展開最前線~基本物性/廃棄物や低品位資源からの新たな合成法/PFAS等水中における吸着性の評価まで~

PCP/MOFについて、その基本物性と従来の合成法に加えて、廃棄物や低品位資源からの新たな合成法についても解説!
ガス吸着や触媒としての活用など様々な分野の活用が期待されていますが、今回はMOFの「水中吸着特性」に着目し、その機能性評価について具体的な研究データもお示しします 

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    セミナー趣旨

      金属有機構造体(Metal-Organic Frameworks, MOF)は多孔性配位高分子(Porous Coordination Polymer, PCP)とも呼ばれ、活性炭・ゼオライト・イオン交換樹脂に代替し得る次世代の多孔性材料として注目されています。本講演では、MOFの合成法・評価法・応用展開の基礎を解説します。またMOF合成については従来法だけではなく、講演者がこれまで行ってきた廃棄物や低品位資源からの合成手法にも触れていきます。応用展開については、MOFがもつ水中吸着特性(吸着容量・吸着速度・選択性など)を例に挙げて解説するとともに、例えば近年話題の有機フッ素化合物(PFAS)に対する事例についても紹介し、今後の可能性について考察していきます。受講者の新たな材料開発の一歩、ヒントとなれば幸いです。

    習得できる知識

    ・MOFに関する基礎知識、合成方法、評価方法
    ・水処理向けの吸着剤に求められる物性、評価方法
    ・環境問題に関連するMOFの研究事例
    (初学者向けに基礎から説明します)

    セミナープログラム

    1.はじめに
     1-1. 多孔性材料とは
     1-2. 水処理向けの多孔性吸着剤
     1-3. 細孔構造や吸着機構の違いによる分類
    2. 金属有機構造体(Metal-Organic Frameworks, MOF)
     2-1. MOFとは
     2-2. MOFの種類・分類・性質・特徴
     2-3. MOFの合成方法・分析方法
     2-4. MOFの想定用途・実用化例
      a)ガスの貯蔵
      b)ガスの吸着と分離
      c)触媒としての活用
      d)水質浄化
    3. MOFの合成方法(講師研究による新たな合成法含む)
     3-1. 原料・溶媒・合成条件の選択
     3-2. 回収・洗浄・保管方法の選択
     3-3. 研究事例1:界面活性剤添加法によるZIF-8(Zn)の粒径制御合成
     3-4. 研究事例2:フェムトリアクター法によるZIF-67(Co)の粒径制御合成
     3-5. 研究事例3:廃棄PETボトルを出発原料に用いたUiO-66(Zr)の合成
     3-6. 研究事例4:アルミニウムドロスを出発原料に用いたMIL-53(Al)の合成
    4. MOFの水中吸着特性評価
     4-1. 水中吸着特性評価の方法
     4-2. 吸着等温線解析と吸着速度解析
     4-3. 研究事例1:官能基を修飾したUiO-66(Zr)の水中有機染料吸着特性
     4-4. 研究事例2:骨格中の欠損を制御したUiO-66(Zr)の水中PFAS吸着特性
     4-5. 研究事例3:骨格中の欠損を制御したUiO-66(Zr)の水中フッ化物イオン吸着特性
     4-6. 研究事例4:ナノサイズ化したZIF-8(Zn)の水中重金属イオン吸着特性
     4-7. 研究事例5:MAF-6(Zn)を前駆体とする多孔質炭素の水中医薬化合物吸着特性
     4-8. 研究事例6:MIL-53(Fe)やMIL-100(Fe)の水中有機染料吸着・分解特性
    5. まとめ
     5-1. 実用化へ向けた課題
      a)機能性の向上
      b)製造へのスケールアップ
      c)生産コストとのバランス
     5-2. 今後の展望
    <質疑応答>


    ■講演中のキーワード
     PCP/MOF、資源循環、環境浄化、水処理、PFAS

    セミナー講師

     東邦大学 理学部生命圏環境科学科 准教授    今野 大輝 氏

    ■ご経歴
    2002年4月-2007年3月 旭川工業高等専門学校 物質化学工学科
    2007年4月-2009年3月 北海道大学工学部 応用理工系学科
    2009年4月-2011年3月 北海道大学大学院 工学研究科 修士課程
    2011年4月-2013年9月 北海道大学大学院 総合化学院 博士課程
    2013年10月-2014年3月 北海道大学大学院 工学研究院 博士研究員
    2014年4月-2018年3月 住友ベークライト株式会社 先端材料研究所 研究員
    2018年4月-2022年3月 東邦大学理学部生命圏環境科学科 講師
    2022年4月-現在 東邦大学理学部生命圏環境科学科 准教授
    ■ご専門および得意な分野・ご研究
    化学工学、多孔性材料、水処理材料

    セミナー受講料

    【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名45,100円(税込(消費税10%)、資料付)
    *1社2名以上同時申込の場合、1名につき34,100円

    【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名50,600円(税込(消費税10%)、資料付)
    *1社2名以上同時申込の場合、1名につき39,600円

    *学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。

    受講について

    • 配布資料は、印刷物を郵送で1部送付致します。お申込の際はお受け取り可能な住所をご記入ください。
      お申込みは4営業日前までを推奨します。
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    受講料

    45,100円(税込)/人

    ※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

    開催日時


    13:00

    受講料

    45,100円(税込)/人

    ※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

    ※銀行振込、コンビニ払い

    開催場所

    全国

    主催者

    キーワード

    複合材料・界面技術   高分子・樹脂加工/成形   汚染物質排出抑制技術

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    複合材料・界面技術   高分子・樹脂加工/成形   汚染物質排出抑制技術

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