
レオロジー測定・データ解釈の勘どころ
~ 初心者でもわかる粘度・粘弾性測定 ~
受講可能な形式:【Live配信】のみ
塗料、濃厚スラリー、接着剤…etc. 材料・用途によって変わるレオロジー測定・データ解釈のコツも解説!
本セミナーでは、レオロジー・粘弾性・粘弾性体とは何か?から始まり、測定手法の基礎や測定治具の使い方などのレオロジー測定の要点、用途や材料ごとの粘度・粘弾性測定の勘どころまで、分かりやすく詳細に解説します。
セミナー趣旨
受講対象・レベル
・これからレオロジー測定を始められる研究者、新入社員の方
・レオロジー測定を行う際の測定手法、温度制御、測定治具の選択方法などノウハウを知りたい方
・レオロジー測定データの解釈、評価方法についてお困りの方
習得できる知識
・レオロジー測定の概要、各種測定手法
・レオロジー測定を行う事でどのような情報が得られるか?自身の問題解決に繋がるか?
・各測定手法の活用例と測定条件の設定のノウハウ
・最適な各種測定治具及び温度制御システムの選択方法
・産業分野別の評価手法と測定データの解釈
・塗料やインクなどの塗工性(チクソトロピー性、タレ性、レベリング性)の評価手法
・エマルション、濃厚スラリーなどの分散性(濡れ性、凝集、解砕特性など)の評価手法
・化粧品材料の官能特性(肌への塗りやすさなど)、構造安定性、ゾル、ゲルなど内部構造の評価手法
・ポリマー材料の成型加工条件の決定に必要な情報の取得(緩和時間など)
セミナープログラム
1.レオロジー測定とは
1.1 粘弾性・レオロジーとは?
1.2 産業分野における粘度・レオロジー測定の活用例
2.レオロジー測定の基礎
2.1 粘度測定とは?
2.2 レオロジー測定とは?
2.3 レオロジー測定の概要 ~回転測定と振動測定~
3.回転(静的)測定の概要
3.1 回転測定の概要 ~せん断速度の求め方、変形方法、レオロジー変数の求め方~
3.2 回転測定の応用例
(1) ニュートン流動現象 ~粘度が回転によらず一定?~
(2) シアシックニング ~粘度が回転と共に上昇?~
(3) シアシニング ~粘度が回転と共に下降?~
(4) シアシニング評価例 ~様々な食品サンプルの嚥下特性評価~
4.振動(動的)測定の概要
4.1 振動測定の概要 ~変形方法、レオロジー変数の求め方、固体・液体の応力波形~
4.2 各種振動測定の概要と応用例
(1) 周波数分散測定と測定例 ~シリコンパテ、長期分散安定性~
(2) ひずみ分散測定と測定例 ~ヨーグルトの内部構造の強さ、泡立ち、泡切れ、泡強度~
(3) 温度・時間分散測定と測定例 ~エポキシ樹脂の熱硬化、温度と時間変化によるゲル化~
5.測定治具と温度制御システムの選択
5.1 各測定治具の詳細と使い分け
5.2 各測定治具のせん断速度の求め方
5.3 各測定治具での温度分散測定の可否
5.4 ゲルサンプルの測定時の注意点
5.5 粒子分散系サンプルの測定時の注意点
5.6 乾燥しやすいサンプルの測定時の注意点
5.7 測定治具のサイズ選択の注意点
5.8 正しい測定結果を得るための注意点 ~サンプルの設置、検出トルク、滑り止めなど~
5.9 温度制御システムの選択の注意点
2章 各種サンプルの測定データの解釈
6.塗料の塗工性能のレオロジー評価
6.1 塗膜厚さの評価事例 ~従来の粘度測定法と問題点~
6.2 従来のチクソトロピー測定の問題点
6.3 新しい塗工性能の評価手法 ~ステップ・シア・レート測定によるタレ性、レベリング性の評価~
6.4 高速塗布工程の評価 ~スプレー印刷、プリンタインクの塗工性
6.5 塗膜形成過程の評価 ~塗布後の溶媒の揮発による塗膜形成過程の動的評価~
6.6 官能特性のレオロジー評価 ~口紅を塗る、ボールペンの書きやすさ~
7.濃厚スラリーの流動性と分散性のレオロジー評価 ~濡れ性、凝集、解砕特性とその評価方法~
7.1 セルロースナノファイバー水溶液のレオロジー挙動の評価
7.2 濃厚系スラリーの粘度特性 ~解砕、濡れ性、ダイラタンシー、シアシックニング~
7.3 凝集、分散特性評価 ~分散材投与による分散状態の最適化の評価~
7.4 レオ・インピーダンス測定による分散特性評価 ~新しい交流インピーダンス測定との組合せ~
8.化粧品材料のレオロジー評価
8.1 化粧品用基材のレオロジー挙動
8.2 試料調整方法とレオロジー特性との関係 ~傾斜法では分からないソフトゲル構造~
8.3 界面活性剤の濃度とレオロジー特性との関係
8.4 攪拌、混合条件の違いによるレオロジー特性の評価
9.粘着材、接着剤、ポリマー材料のレオロジー評価
8.1 高分子材料のレオロジー評価 ~速度または時間の関数としての粘弾性、緩和時間~
8.2 時間と温度の等価性とガラス転移温度(Tg)の評価 ~温度・時間換算則(TTS)~
8.3 粘着剤の粘着性と剥離性の評価例 ~温度特性、粘着性(タック性)、剥離性(ピール性)~
8.4 レオロジー測定による成型加工条件の決定 ~緩和時間、伸長粘度の評価~
10.まとめ
□ 質疑応答 □
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